天体の回転軸
いろいろとネット上の新聞記事やら学術論文やらを読んでいると,これまで知らなかった知見と出逢うことがある。
惑星や衛星の回転軸が変動することがあることは古くから知られ,地球でもその痕跡が明確に認められるとされている。それゆえ,北極星は長い年月の間に異なるものとなっている。
この回転軸が狂う現象の原因として火山活動をあげる見解が有力になっているようだ。
噴出した溶岩が一定量になると,重心と遠心力の関係で,それまでの回転軸では安定性が失われ,変動してしまうことがあるとの理論だ。
さて,地球の場合,表面上では顕著な変化はないように見える。
しかし,深海底では溶岩を噴出し続けている巨大な活火山がいっぱいある。
そこに蓄積される溶岩の分量が一定量に達すると,やはり同じようなことが起きるのではなかろうか。
それは,明日のことかもしれない。
(余談)
この仮説を前提とした場合,地球の極の移動があった時代には火山活動が非常に活発だったと推定することができるから,古代の極の移動を丹念に調べることにより,火山活動の活発だった時期を推定することもできるのではないかと思う。
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