重点観測

下記の記事が出ている。

　御嶽山:重点観測へ　１６火山に追加　文科省
　毎日新聞：2014年10月05日
　http://mainichi.jp/select/news/20141005k0000m040087000c.html

御嶽山が入っていなかったことそれ自体が最初から国の過失だったと考えているが，遅まきながらでも追加されたことそれ自体は良いことだと思う。

しかし，まだまだ足りない。

私見では，鹿児島県の開聞岳，大分県の由布岳，栃木県の那須岳（茶臼岳），福島県の安達太良山と磐梯山等の山々も当然入っていなければならない。

火山学上の危険度でものごとを判断するのは基本的に誤りだ。

なぜなら，現在の火山学は，基本的に未熟だからだ。火山学がまだ未熟な学問であるということについて，火山学者の中で異論を述べる者は世界中でただの一人もいない。

未熟な学問上の判定基準を政策決定上の確定的な判断基準としようとすることそれ自体に誤り（重大な過失）がある。

そうではなく，万が一にも噴火等の災害が発生した場合，登山者や近隣住民に与える可能性のある損失の程度の大小によってものごとを考えるべきだと思う。それが，真の行政というもものだ。