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2013年9月11日 (水)

米国:中国の大気汚染による悪影響を受けているとの調査結果

下記の記事が出ている。

 US Suffers from China's Pollution
 Renewable Biz: September 9, 2013
 http://www.renewablesbiz.com/article/13/09/us-suffers-chinas-pollution

中国の各種汚染が中国国内を最も深刻に汚染していることは言うまでもなく,日々その汚染物質が蓄積・濃縮されている。

汚染物質は,風に乗って東へと大量に移動し,中国北東部~朝鮮半島~黒竜江流域などを濃厚に汚染し,また,日本やロシア極東地域も汚染している。更に,次第に希薄になるとはいえ,北半球一帯を何度もぐるぐると周遊しながら降下し続け,北米やユーラシア全域を汚染することになる。

他方で,汚染物質は河川から海に放出され黄海で蓄積・濃縮されるが,海流に乗って日本海~オホーツク海~太平洋も汚染し続けていると考えられる。

中国政府が何も手を打たなければ,中国人民のみならず,北半球における人類全ての生存が非常に難しくなってしまうかもしれない。

そういうわけで,中国では環境ビジネスが大いに注目されているらしい。

 China's Newest Market Opportunity: Pollution Control
 Atlantic City: September 9, 2013
 http://www.theatlanticcities.com/technology/2013/09/chinas-newest-market-opportunity-pollution-control/6827/

それ自体は結構なことなのだが,問題は,フィルタ等で除去した汚染物質をどうやって最終処分するかにある。これは,原発と同じ問題なのだが,高度に濃縮された危険物質の最終処分場を確保することができない。

安全な物質へと物理的に変化させることが可能な技術があればそれを応用すれば良いのだけれど,中途半端に焼却処分等を実行するとダイオキシン等の発がん物質による深刻な汚染が生ずる危険性がある(中国では現に発生していると推定される。)。

結局,理論的には,世界規模で,「イノベーションが善である」という思想を捨て,金銭や物質の蓄積(富)に対する執着心を捨てない限り,人類が救われることはないのではないかと思う。

しかし,現実には,富を地上に蓄積することにあくせくし,煩悩にしがみつく人々が圧倒的多数というような状況なので,ちょっと厳しいと言わざるを得ない。

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