DNAに基づく研究の結果,マンモスは地球温暖化によって絶滅したことが判明
下記の記事が出ている。
DNA study suggests hunting did not kill off mammoth
BBC: 11 September, 2013
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-24034954
マンモス絶滅、気候変動説に新たな証拠
AFP BB: 2013年09月11日
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2967469/11328387
要するに,マンモスなどの巨大哺乳類を絶滅に追い込むくらいの大規模な気象変動は結構しばしば発生しているということになる。
もちろん,人間の産業活動など全く存在しない時代にだ。
私は,大学及び法科大学院における講義では,人間と自然との関係について2つの立場があり,そのいずれを採るかによって思想も理論も全部異なってしまうと説明している。
1つは旧約聖書創世記をベースとするもので,人間(アダム)だけは特別な存在であり,自然界と全ての生物の管理者として創造されたというものだ。管理者である以上,アダムは,管理可能な対象として地球を与えられたことになる。
これに対し,原始仏教的(強いて言えばヨブ記的)な立場もあり得る。それは,人間にとってどんなに不都合なことでも事実は事実として受け止めるしかないというものだ。逆から言えば,地球は人間にとって管理可能な対象ではないということになる。
何を言いたいかははっきりしていると思う。
なお,地球が温暖な時期と寒冷な時期とを繰り返していることは周知のとおりだ。人間の活動と全く関係なしにそのようなことが起きる原因としては,地球に内在する要因に限定すると,地殻変動以外にちょっと考えにくい。だから,私は,火山活動など地殻変動に伴う諸現象を主要な原因としてものごとを考えるようにしている。
この日本でも縄文時代には熱帯のように暑かった。産業社会など存在しない時代だ。
その後,寒冷化の進んだ時代もあり,鎌倉時代ころには非常に寒かった。
そういうことを繰り返している。
人間の努力によって気象変動を克服することなどできない。
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