グリーンランドの氷河がとけ続けているのは,気温上昇ではなく地熱(地球内部から発生する熱)によるもの
下記の記事が出ている。
Greenland ice sheet IS melting but much of the heating is coming from INSIDE the earth
Daily Mail: 12 August, 2013
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2389991/Global-warming-Scientists-discover-heat-INSIDE-Earth-melting-areas-Arctic-ice.html
地球規模での大規模な地殻変動期に入り,それに伴って地殻から放出される大量の熱が世界各地の氷河などを溶かしている可能性が高い・・・ということは随分以前から仮説としてこのブログで書いてきたことなのだが,科学的な裏づけができつつあるようだ。
私見によれば,地球は,全体として寒冷化しており,ミニ氷河期に近づいているのではないかと思う。これは,地球全体で火山放出物の総量が増えていることによるものだろうと考えている。そのような放出物に含まれる微細な塵等は太陽光を遮り,冬季における気温の低下を促進する。また,そのような放出物に含まれるオゾン層破壊物質が地球全体規模で,オゾン層の破壊を促進し,紫外線や赤外線の地表到達量を増加させるため,晴れた日の昼間にはひどく暑く感じることになる。しかし,夜間は意外と涼しい。
もしCO2による温暖化効果説が正しいのだとすれば,曇った日や夜間でも暑さが減少しないはずなのに,そうならない。明らかに嘘説だということが分かる。
CO2による地球温暖化説は,世界規模での原子力燃料コネクションと密接な関連を有するもので,そこがスポンサーとなって開発されてきたものであるし,基本的には排出権取引による世界規模での決済を可能とするという経済的な利益を目的として構築された説明用の理屈の一つに過ぎず,それを裏付ける基礎データも捏造のかたまりで信頼性が全くなく,科学ではないと信じている。
特に,地球上における熱の収支の計算において,地殻変動に伴い地球内部から放出される熱量及び太陽から放出される熱量の変動等を一切考慮に入れず,最小限の値で固定的な定数として扱っているところが最大の問題だと考える。
全ては変数なので,そんなに単純なものじゃない。
なお,私は,ヒートアイランド現象を否定するものではない。
過去10年くらいの間における極東地域の夏の高温は,主として中国で人工的に排出された膨大な熱によって人為的に形成されたもので,朝鮮半島がその直撃を受け,日本列島も大きな影響を受けていると考える。
加えて,原子力発電所から放出される莫大な量の熱配水による影響もかなり大きく,冬でも海水温が低下しなくなる直接の原因となっているほか,生物環境(生態系)に与える影響が厳しい(=原子力発電所の運転停止が相次いだ結果,生態系における異変が少しおさまったように見える。)。「エコ」と称して電化すれば発熱量の総量を抑えられるという理屈が存在するが,これは大嘘で,社会全体での熱交換総量というようなものを考えてみると,発電効率との関係から大規模発電所において無駄に放出される廃熱が著しく多いから,結局,電化すればするほど社会全体では放出する熱の量がどんどん増えるという結果となる。
それゆえ,赤外線から直接に電気に変換するようなタイプの発電方法の開発が急務なのだ。従来の火力発電所や地熱発電所等でも電気エネルギーに変換されないで無駄に放出される熱量は極めて莫大なので,100パーセントとはいかなくてもその大半を電気に変換することのできる技術を開発すれば,人類は,人為的に発生させている熱量を管理することが可能な段階に進むことができるのだ。
(余談)
地質学的な古代に起きた世界規模での氷河期と砂漠化の同時進行現象の原因については諸説ある。現在の通説は,火山からの噴出物の増大によって全部説明できるというものだ。
私は,地球規模での大規模な地殻変動が起きれば,火山活動が活発化することはもちろんのこと,山岳地帯等での地熱も上昇して氷河が消失する結果,水源が失われて砂漠化が進行すると考えるほうが合理的ではないかと思っている。
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