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2013年8月13日 (火)

約1万年前に大型哺乳類が大絶滅して以降,アマゾンにおける熱帯雨林の生長が鈍化したとの研究結果

下記の記事が出ている。

 大型動物の絶滅、土壌の栄養不足の原因に 英研究
 AFP BB: 2013年08月12日
 http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2961465/11174311

 Why manure matters: Amazon rainforest growth has slowed because the soil is less fertile after the extinction of the giant sloth 10,000 years ago
 Daily Mail: 12 August, 2013
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2389607/Why-manure-matters-Amazon-rainforest-growth-slowed-soil-fertile-extinction-giant-sloth-10-000-years-ago.html

動物性有機質によって供給される栄養分(特に有機リン分)が不足したためということだ。

ちなみに,リンの不足は,むしろ現代社会のほうが深刻で,石油などの枯渇よりももっと早く枯渇してしまう可能性が高い。もしそうなると,世界規模で農業が壊滅し,地球規模での人口の大規模激減を招くことが避けられない。

何か考えなければならない。

(余談)

江戸時代の園芸書などを読んでみると,道端で犬や猫の死骸を見つけたら庭などに埋めて肥料とすべきだと書いてあるものがある。

リン分は基本的に動物の死骸からしか得られないので,そのような江戸時代の園芸書に書いてあることは,実は,非常に科学的かつ合理的な施肥技術であったということになる。

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