活断層の見直し-九州
下記の記事が出ている。
九州のM7級活断層、従来の8か所から倍増
読売新聞:2013年1月14日
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130113-OYT1T00981.htm
私見によれば,活断層であるかどうかの区別は便宜的・人為的なものであり,さしたる学問上の根拠もなく一定の年限で区切った観念的なものに過ぎない。
現在では捨てられてしまった活火山と休火山の相違と同じくらい,意味がない区別だと考える。
現在のプレート理論からすれば地殻全体が常に動いているわけだし,東日本大震災の際には東日本全体が非常に大きく移動してしまったではないか。
断層や破砕帯のある地域は,それが現在の学問上の活断層であるかどうかとは無関係に,やはり脆弱な場所だということを否定することは不可能なので,この区別はやめにしたほうがよい。
専門家ではない一般人が耳にすると,「活断層でなければ安全」と誤解してしまう危険性があり,その弊害のほうが大きい。
今後は,活断層であるかどうかの区別とは関係なく,断層のつながりを示す地図を作成すべきだ。
とはいっても,財界との関係もあるし,政府としては,活断層でなければ安全と国民思い込ませる政策をやめるわけにはいかないだろうし,反抗する学者はどんどん切り捨ててしまうことだろう。
結局,民間のボランティアで断層のつなかがりを示す地図を作成するしかないのかもしれない。
政府はあてにならないし,信用もできない。
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