殺し屋海老(Dikerogammarus villosus)が淡水域でも発見されたらしい-英国や欧州等で急激に生息域を拡大しており,周囲の生き物を食い尽くして自然の生態系を根底から破壊するおそれ
下記の記事が出ている。
Invasion of the killer shrimp: Britain on high alert after 'voracious predator' from Eastern Europe spotted in UK waters
Daily Mirror: 5 October, 2012
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2213314/Invasion-killer-shrimp-Britain-high-alert-voracious-predator-spotted-UK-waters-time.html
'Killer' shrimp spread on Broads in Norfolk
BBC: 31 August, 2012
http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-norfolk-19436775
Killer shrimp - Dikerogammarus villosus
NNSS: uploaded 01-05-12
https://secure.fera.defra.gov.uk/nonnativespecies/alerts/index.cfm?id=3
この海老は成長すると体長3センチほどになるらしいのだが,他の生き物を食べてしまうだけではなく,食べる必要もないのに殺すという習性があるとのことで,放置すると,自然の生態系を根底から破壊してしまう危険性があると指摘されている。
今回改めて報道されているのは,その小さな海老が淡水の水路でも見つかったからだ。従来,この海老は海水中で成育するものとされており,英国の淡水中で生きることができるかどうかははっきりしていなかったらしい。
もしこの海老が日本に持ち込まれた場合,湖沼などの自然の生態系だけではなく,水産養殖場等にも深刻な被害を発生させる可能性はあり得るのではないかと考えられる。
私は,水生小動物の専門家ではないので詳しいことは分からない。専門家にはきちんと調査の上で,しかるべき対応を考えてもらいたいものだと思う。
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