問題となっている原発について活断層等が連動して動くことを想定した再調査をすべきだと保安院が判断
下記の記事が出ている。
泊など8原発、耐震性再調査へ 活断層が連動すると想定し保安院が指示へ
産経ニュース: 2012.8.17
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120817/scn12081721560003-n1.htm
東海第二など3原発、活断層連動試算を…専門家
Yomiuri Online: 2012年8月17日
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120817-OYT1T01248.htm
一番最初の段階でちゃんと調査していれば,反対運動や訴訟等で苦労することはなかったと思うし,裁判官が騙されて恥ずかしい判決を書くこともなかったと思うし,もっとも大事なことは,福島第一原発の事故もなかったと思う。
ファーストサーバの事件と同じで,理屈の上で「安全」なだけでは駄目だ。物理層や物理的な人的資源が実質的に安全であるかどうかを常に点検し直さなければならず,状況の変化や経年劣化等によって安全性が低下した場合には,物理的なレベルでのリプレースや廃止等の検討が必要となる。そして,そのような検討や判断を可能とするために,しっかりとした組織構成がなされ,期待されたとおりに当該組織が機能しているかどうかをきちんと検証し続けなければならない。そういう基本的な部分(当然実行されなければならない部分)が全く駄目であった場合,それは,軽過失ではなく,重過失であることになる。
原発については,様々な政治的な理由により,専門家の正しい意見が抑圧され,正しい意見を言う専門家がパージされるという歴史を繰り返してきた。いまやっと正常な状態に戻りつつあるのかもしれない。
しかし,これで安心してはならない。人は,弱い動物だ。欲望がある。
この私を含め,人間は誰でも,大金や名誉を目の前にぶら下げられれば,内心で涎を流すだろう。ただ,それを内心だけでとどめるのか(真の名誉のためにあえて「冷や飯食い」の道を選ぶのか),それとも,目の前にぶら下げられた餌に食いつくのかの分岐点は,かなり微妙なところにある。
« 千葉県・千葉市付近で地震が発生 | トップページ | カナリア諸島で地震が発生 »
「自然災害」カテゴリの記事
- トンガ付近でマグニチュード7.3の地震が発生(2022.11.11)
- 大西洋・南サンドイッチ諸島東方沖でマグニチュード6.7の大きな地震が発生(2022.09.29)
- メキシコ:マグニチュード7.6の地震発生(2022.09.20)
- 宮城県沖でマグニチュード7.3の地震が発生(2022.03.17)
- パプアニューギニア・ブーゲンビル島でマグニチュード7.9の非常に大きな地震が発生(2017.01.22)
「地震」カテゴリの記事
- トンガ付近でマグニチュード7.3の地震が発生(2022.11.11)
- 大西洋・南サンドイッチ諸島東方沖でマグニチュード6.7の大きな地震が発生(2022.09.29)
- メキシコ:マグニチュード7.6の地震発生(2022.09.20)
- 宮城県沖でマグニチュード7.3の地震が発生(2022.03.17)
- トンガ:大規模な火山噴火と津波のおそれ(2022.01.15)
「危機管理」カテゴリの記事
- メキシコ:マグニチュード7.6の地震発生(2022.09.20)
- 宮城県沖でマグニチュード7.3の地震が発生(2022.03.17)
- トンガ:大規模な火山噴火と津波のおそれ(2022.01.15)
- 宮城県沖でマグニチュード6.4の大きな地震(2020.04.20)
- 多重のリスク(2020.04.18)
「津波」カテゴリの記事
- トンガ:大規模な火山噴火と津波のおそれ(2022.01.15)
- ニューカレドニア東方海域(ロイヤルティ諸島南東)でマグニチュード7.2の非常に大きな地震が発生(2016.08.12)
- 約8000年前にノルウェー沖の巨大地すべりにより発生した超巨大津波(2015.11.16)
- 日本海で大地震が発生した場合の津波想定(2014.08.26)
- 気象変動に関する新しい考え方-火山の噴火活動と海洋の振子運動(2014.08.06)
コメント