大飯原発再稼働の影響
フル稼働になったようだ。
クラゲに負けず大飯3号機フル稼働 4号機は18日にも起動
産経ニュース: 2012.7.9
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120709/wec12070901170000-n1.htm
これにより,極めて莫大な量の温排水が日本海に放出されることになった。
局部的に加熱されることから,異常気象による自然災害の頻度が増えると思われるし,関西だけ極端なヒートアイランド現象が発生する可能性がある。
また,このところなりをひそめていたエチゼンクラゲも大量発生を再開させることになるだろう。エチゼンクラゲ大量発生の要因は様々だが,巨大化し青森あたりまで浮遊するようになった最大の原因は,若狭湾の原発群など日本海側に設置されている原発から大量に排出される熱排水にあることは疑うべき余地がない。漁業関係者は警戒を強める必要がある。
すべて原発が原因となっている。
私はCO2による地球温暖化説を採用していない。もし地球温暖化があるとすれば,原発から放出される莫大な熱がその最大の原因をつくりだしていると考えている。原発から排出される熱は,原発で生成される電気をすべて使っても冷却することができないものだ(正確には,エアコンなどの熱交換によっては熱エネルギーそのものがなくなるわけではないので,減らすことができない。)。つまり,原発を稼働させれば,一方的に熱の総量を莫大に増加させるだけという現象が発生することになる。
原発は,その意味でも「悪魔の装置」だ。
電力会社の金儲けのために関西の人々を皆殺し同然にしてはならない。
加えて,消費税が増税されるので,特に年金だけで生活している高齢者等の中には電気料金を支払うことのできない人々が急増すると予測される。エアコンはおろか扇風機をつけることもできなくなり,その結果として,熱中症により死亡する高齢者が増加する可能性がある。もしそうなった場合,原発から大量の熱を排出して温暖化を強力に促進している関西電力に業務上過失致死傷の責任があると論ずる者も出てくることだろう。裁判所は認めないだろうが,そのような訴訟等が多発した場合,関西電力は訴訟の維持のため,多額のコスト負担をしなければならなくなる。
私は,原発の運転再開を認めず,原発からの莫大な熱の排出を止め,熱帯夜を1日でも減らすようにしたほうがよいと考えるし,それが最も良い節電になると考える。
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