米国:干ばつ被害が深刻
下記の記事が出ている。
Ask an Expert: Heat, drought and climate change in the USA
USA Today: July 25, 2012
http://content.usatoday.com/communities/sciencefair/post/2012/07/ask-an-expert-heat-drought-and-climate-change-in-the-usa/1
Midwest cities see increase in dangerously hot weather: report
REUTERS: July 25, 2012
http://www.reuters.com/article/2012/07/25/us-usa-weather-climate-idUSBRE86O05W20120725
このタイプの記事がでるたびに,すぐにCO2による温暖化ばかり口にする人々がいる。
しかし,正しくない。
真の問題点は別のところにある。
それは,米国ではこれまで何度も降雨量の少ない年があったという事実を直視すべきだということだ。それでもあまり問題が表面化しなかったのは,これまでは地下水を動力で汲み上げ,その流水を用いてどうにかしのぐことができたからだ。
ところが,今回はそれがうまくいかない。つまり,ここ数年問題にされてきた地下水の枯渇問題が深刻化したということを示唆している。この枯渇問題は,温暖化によってもたらされたものではなく,動力による汲み上げすなわち地下資源の搾取によってもたらされたものだ。つまり,米国流の大規模農業それ自体が問題の発生源であるということになる。
この種の問題について,私は,受講学生に対し,まず下記の書籍を読むように奨めてきた。
水の未来 世界の川が干上がるとき あるいは人類最大の環境問題
フレッド・ピアス
日経BP社 (2008/7/24)
ISBN-13: 978-4822246891
[追記:2012年8月4日]
関連記事を追加する。
米国の干ばつ、過去1週間でさらに深刻化=気象専門家
REUTERS: 2012年8月3日
http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPTYE87203E20120803
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