2017年7月28日 (金曜日)

『旧約聖書』のカナン人は現在のレバノン人?

下記の記事が出ている。

 Genetic evidence suggests the Canaanites weren’t destroyed after all
 ars technica: July 28, 2017
 https://arstechnica.com/science/2017/07/genetic-evidence-suggests-the-canaanites-werent-destroyed-after-all/

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2017年7月15日 (土曜日)

Becoming Cyborg

下記の記事が出ている。

 Becoming Cyborg
 Scientific American: June 27, 2017
 https://blogs.scientificamerican.com/observations/becoming-cyborg/

[追記:2017年7月16日]

関連記事を追加する。

 When your body becomes eligible for an upgrade
 BBC: 15 July, 2017
 http://www.bbc.com/news/technology-40616561

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2017年7月13日 (木曜日)

DNA記憶素子へのGIF画像記録実験

下記の記事が出ている。

 Scientists Used CRISPR to Put a GIF Inside a Living Organism’s DNA
 MIT Technology Review: July 12m 2017
 https://www.technologyreview.com/s/608268/scientists-used-crispr-to-put-a-gif-inside-living-dna/

(余談)

未来において,人間の身体を構成する細胞の遺伝子に第三者によって何らかのデータが記録されるようになった場合,その人間の身体は,その人間だけのものではないものとなる。

共有物の一種となると考えることが可能で,その時点で,人間の権利主体性はかなり希薄化すると考えられる。

「権利主体の存在しない社会」では,権利・義務関係というロジックによって社会を統御することができない。

また,そのような人間の生体遺伝子に何らかの外部データを記録する行為は,EUの基本権憲章に定める「完全性の権利」と抵触することになるのではないかと考えられる。

このような問題は,人間の皮膚に,本人の意思に反して刺青をし,それによって当該個人に対して何らかの属性があることを明示するような場合や個人識別のために用いるような場合と類似しているとも考えられる。ただ,それが遺伝子レベルで行われるため,そのデータが子々孫々に伝えられることとなり得るという点が大きく異なる。

(余談2)

日本聖書協会による『旧約聖書』の「創世記」の日本語訳は,下記のところにある。

 http://www.yoyoue.jpn.org/bible/gen1_10.htm

その中のカインの物語には「04:15主はカインに言われた。「いや、それゆえカインを殺す者は、だれであれ七倍の復讐を受けるであろう。」主はカインに出会う者がだれも彼を撃つことのないように、カインにしるしを付けられた」,「04:24カインのための復讐が七倍ならレメクのためには七十七倍。」」との部分があり,示唆的である。

その少し前の部分にあるカインが地面に頭を伏せたとの部分は,「低頭傾首」を連想させるものがある。これは,古代中国において発生したものとされるが,遊牧民と農耕民との非常に長い期間にわたる抗争が続いてきたことを正しく理解すると,これまた何やら示唆的である。

更に,同訳の創世記には「04:20アダはヤバルを産んだ。ヤバルは、家畜を飼い天幕に住む者の先祖となった」,「04:21その弟はユバルといい、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となった」,「04:22ツィラもまた、トバル・カインを産んだ。彼は青銅や鉄でさまざまの道具を作る者となった。トバル・カインの妹はナアマといった」とある。これらの者がノアの洪水の際に死なずに生き残ったと解釈すべきか否かについては見解が分かれるところであろうが,旧約聖書という非常に古い文献の中にこれらの職業分化についての記述があること,そして,それらはの者は全て(神によって印をつけられた)カインの子孫であることは,すこぶる示唆的なことである。

[追記:2017年7月14日]

関連記事を追加する。

 Who Needs Hard Drives? Scientists Store Film Clip in DNA
 New York Times: July 12, 2017
 https://www.nytimes.com/2017/07/12/science/film-clip-stored-in-dna.html

 Scientists Upload a Galloping Horse GIF Into Bacteria With Crispr
 WIRED: 2017/07/12
 https://www.wired.com/story/scientists-upload-a-galloping-horse-gif-into-bacteria-with-crispr/

 科学者たちが馬のGIFを生きている細菌に書き込んだーーえっ、何の話をしているの?
 Tech Crunch Japan: 2017年7月13日
 http://jp.techcrunch.com/2017/07/13/20170712harvard-nature-crispr-cas1-cas2-horse-gif/

(余談3)

こういうことがあるということは以前から知ってたし,私の論文の中でも触れてきた。それゆえ,「ロボット」の概念を考える際に,人間とそれ以外の存在を区別しなかったし,無機質の機械装置,有機質の生命体及びそれらの混合物を区別してこなかった。

そして,制御可能なものを「産業用ロボット(Robotics)」と定義して限定した上で,制御不可能なものも含めて全体像としての「ロボット(Robot)」を考えなければ全く無意味であることを述べてきた。

統一的な概念としては,ウィーナーの「サイバネティクス(Cybernetics)」しかない。

ここでプラトンやアリストテレスを持ち出すのは,明らかに誤りだと考える。

それは,あくまでも人間の「観念」を大前提としているからだ。

しかし,人間の「観念」を要素として考察する必要性は全くない。

フィードバックの機能の有無だけで全て説明可能である。

そのことから,ヒューマノイドのようなものだけを「人工知能(AI)」と考えるような考え方が完全に誤りであることが自動的に導出されることになる。

すなわち,チューリングテストは廃棄される。

[このブログ内の関連記事]

 『史記』の「夏本紀」にある「禹」の時代の大洪水は史実か?
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-98a4.html

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2017年7月11日 (火曜日)

研究資金

下記の記事が出ている。

 Ethics and Governance AI Fund funnels $7.6M to Harvard, MIT and independent research efforts
 Tech Chrunch: July 11, 2017
 https://techcrunch.com/2017/07/10/ethics-and-governance-ai-fund-funnels-7-6m-to-harvard-mit-and-independent-research-efforts/?ncid=mobilenavtrend

(余談)

「ない」とは言っても,この私の場合,総額でみると,他の研究者よりはかなり多額の研究資金の提供を受けてきたと思う。だから,そのときには結果を出せなかったものでも,その後,どうにかそれなりの結果をまとめ,無償で提供し続けてきた。そうでないと,研究資金提供者にあわせる顔がなくなる。

研究というものは,なかなか計画をたてにくい。結果を出すことは,もっとそうだ。予定通りにアウトプットを揃えることができないことのほうが多い。

それはさておき,あくまでも一般論として,日本国においては,真に行われるべき研究に対する資金提供が著しく乏しいことは誰でも認めることだと思う。

目先の利益に走り過ぎている。

これではちゃんとした研究成果など出るはずがない。

にもかかわらず,某教授は,「業績を50倍に増やさないといけない」と強く主張される。某氏によれば「5倍の言い間違いだろう」ということなのだが,当の本人から訂正または撤回の言辞は一切ないので,当のご本人は,今でも「業績を50倍に増やさないといけない」と信じておられるのだろうと推測する。その教授の思想・信条の自由は保障されなければならない。

私は,50倍という数字が荒唐無稽であり,言説それ自体として無意味なものであることは当然のこととした上で,数字にこだわり過ぎることがよくないことだと思っている。

クズをどれだけ積み重ねてもそれは屑の山に過ぎない。

それでもかまわないから積み重ねろという趣旨だろうと考え,屑理屈には屑実践で対応するのが最も良いのではないかと思っている。

本当は,真理を示すのに多言は要しない。

ブログにちょっとだけ結論を書くだけで十分に足りるのだ。

結論に対する賛否の多寡は,全く意味をもたない。

真理は真理なので,圧倒的多数の人々がその真理性を否定したとしても,その客観的な真理性が揺らぐことはない。

学術の世界に衆愚制を持ち込むことはどうかと思う。

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2017年7月 7日 (金曜日)

WHO:危険な耐性菌が世界中で感染拡大との警告

下記の記事が出ている。

 Untreatable gonorrhoea 'superbug' spreading around world, WHO warns
 Guardian: 7 July, 2017
 https://www.theguardian.com/society/2017/jul/07/untreatable-gonorrhoea-superbug-spreading-around-world-who-warns

[追記:2017年7月10日]

関連記事を追加する。

 耐性ある淋病が増加、新たな抗生物質が早急に必要 WHO
 AFP BB: 2017年7月7日
 http://www.afpbb.com/articles/-/3134961

 Superbug risk escalating and greater resources needed, disease experts say
 Guardian: 28 June, 2017
 https://www.theguardian.com/australia-news/2017/jun/29/disease-experts-call-for-greater-effort-to-fight-the-spread-of-superbugs

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2017年7月 4日 (火曜日)

英国:ICOが,NHSによる患者情報のGoogle's DeepMindへの提供行為は違法であるとの判定

下記の記事が出ている。

 Google DeepMind NHS medical trial broke UK privacy law
 BBC: 3 July, 2017
 http://www.bbc.com/news/technology-40483202

 Google DeepMind patient data deal with UK health service illegal, watchdog says
 CNBC: 3 July, 2017
 http://www.cnbc.com/2017/07/03/google-deepmind-nhs-deal-health-data-illegal-ico-says.html

[追記:2017年7月10日]

関連記事を追加する。

 Report: NHS Doctors Sending Patient Scans via Snapchat
 infoSecurity: 6 July, 2017
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/report-nhs-doctors-patient-scans/

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2017年6月28日 (水曜日)

EDPS 意見書(Opinion 3/2015)

EDPS 意見書(Opinion 3/2015)の参考訳を作成し,法と情報雑誌2巻6号に掲載して公表した。大学の仕事をこなしながら約3日ほどで訳して解説を付したものなので,誤訳や誤記の類が残っている可能性がある。あくまでも原文を読む際の参考として提供している。

 https://edps.europa.eu/sites/edp/files/publication/15-10-09_gdpr_with_addendum_en.pdf

この意見書には,2030年代の予測のようなことが書いてある。すなわち,「おそらく、2030 年代後半までである。そのときまでの間に、データ駆動型技術は、人工知能、自然言語処理及びバイオメトリックシステム、高度な知能のための自動学習の機能をもつアプリケーションに収斂しているものと想定される」とある。

要するに,社会において広範に人工知能の技術が応用されている状態を想定している。

私は,かなり甘い見通しではないかと思っている。

チューリングの理論の信奉者であることを完全にやめてしまいさえすれば,かつ,従来の自然言語に関する一般的な言語学上の理論を基本的には全部忘れて,もっと素朴な考え方に基づいてプログラム設計の根本を変えてしまいさせすれば,人工知能技術の開発は,とんでもなく大きなブレークスルーを迎えることになるだろう。それがどんなに権威があり支配的な理論であるとしても,根本的に間違った理論に基づく限り,ブレークスルーはない。そのような前提で,既に開発をはじめているところもきっとあるのに違いない。

そして,この意見書にあるような社会の到来は,2030年代ではなく,2020年代ではないかと考える。

***

法と情報雑誌は,通巻12号となった。1年間続いたことになる。研究費から印刷費を支出できる場合を除き,基本的に私費でやっているもので,非売品なので,ごく少数部しか印刷していない。しかし,国立国会図書館には納本しており,本館と関西館に1冊ずつ収納されているので,所定の手続に従い,そのコピー(紙媒体のみ)を入手することができる。デジタルのファイルの流通は,寄稿した個人の自由に任されている。私が書いたものの場合,特定の個人または法人に対して特別に許諾を与えた例外的な場合を除き,デジタルのファイルを一切流通させていないので,もし特別の許諾なくそれを保有する者があるとすれば,(著作権法の定めがある場合を除き)全て違法コピーということになる。

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2017年6月12日 (月曜日)

De-extinction

下記の記事が出ている。

 Resurrecting extinct species comes with legal issues
 ars technica: June 12, 2017
 https://arstechnica.com/science/2017/06/if-we-resurrect-the-mammoth-can-it-be-patented/

この分野に関連する書籍として,下記のものがある。以前,遺伝子組換え生物の生物分類学上の理論的位置づけと法学及び法律実務上の異常な思考または取扱いに関する幾つかの論文を書いた際に読んだ。

 George M. Church, Ed Regis
 Regenesis: How Synthetic Biology Will Reinvent Nature and Ourselves
 Basic Books (2014)
 ISBN-13: 978-0465075706

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2017年6月 9日 (金曜日)

Bonnie Rochman, The Gene Machine

下記の書籍を読んだ。

 Bonnie Rochman, The Gene Machine: How Genetic Technologies Are Changing the Way We Have Kids - and the Kids We Have,
 Scientific American (2017)
 ISBN-13: 978-0374160784

好き嫌いはあり得ると思うが,いろいろと考えさせられる書物だと思う。

しかし,現実の開発は,更に先のところまで進んでしまっている。

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2017年5月31日 (水曜日)

古代エジプト人のDNA解析

下記の記事が出ている。

 The surprising ancestry of ancient Egyptians: First ever genome study of mummies reveals they were more Turkish and European than African
 Daily Mail: May 31, 2017
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-4555292/Study-mummies-reveals-Turkish-European.html

(余談)

サンプルの大部分が「支配層」のものだということには十分に留意すべきだろう。

古代のエジプトにおいては,古代の東アジアと類似した支配の二重構造または多重構造があったことは間違いないと考える。古代エジプトにおいて歴史上明らかにされているのはプトレマイオス朝だが,ヘロドトスを何度も読んで考えてみると,それ以前の時代も,本当は同じようなものではなかったかと考える。

ただし,古代中国に関しては,中国政府が真実を明らかにすることはないとも推測される。

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