シューベルトのさすらい人幻想曲(リスト編曲版)
シューベルトの「さすらい人幻想曲」op.15, D.760は私の大好きな楽曲の一つだ。
以前,NHK FMの音楽番組の中で紹介されていたので,リスト編曲によるピアノ独奏+管弦楽伴奏版があると知った。
さんざん探した結果、MUZA Rubackyteのピアノ独奏,リトアニア管弦楽団によるライブ演奏を録音したCD(DORON DRC 3077)があることを知り,そのCDを購入した。
とても良い演奏だと思う。
曲それ自体に関しては,変奏曲の最終曲(フーガ)は,原曲とそんなに変わらない。世紀の大天才であるリストでさえ,原曲の作者であるシューベルトに対して敬意を表するしかないほどの完成度の高い楽曲なのだと思う。
このCDには,MUZA Rubackyteの独奏によるバルトークのピアノ協奏曲第3番も収録されている。これもとても素晴らしい演奏だと思う。
この作品それ自体は,バルトークの苦悩を素直に表現した作品なのではないかと思う。その意味で,(別の評価もあるかもしれないが)人間としてのバルトークの内面の表出度が高い作品・・・というのが私自身の主観的評価だ。
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