2017年8月13日 (日曜日)

Marise Cremona (Ed.), New Technologies and EU Law

下記の新刊書が届いたので,早速,全体をざっと読み,特に読みたいと思った章を少し丁寧に読んだ。

 Marise Cremona (Ed.)
 New Technologies and EU Law
 Oxford University Press (2017)
 ISBN-13: 978-0198807216

いずれも優れた論文ばかり7本を収録した書籍で,読む価値がある。

特に,同書の123~173頁には,初代EDPSを務めたPeter Hustinx氏の「EU Data Protection Law: The Review of Directive 95/46/EC and the General Data Protection Regulation」が収録されている。現時点で最もわかりやすい概説だと思う。そして,非常に示唆に富む。

お勧めの1冊と言える。

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2017年8月 9日 (水曜日)

法と情報雑誌第2巻(2017年1月~6月分)の目次

昨年夏に法と情報雑誌の刊行を始めた。

予算がないので,ごく少数部しか印刷・発行していない。そして,身内にしか配布していないが,国立国会図書館には納本している。

どうにかこうにか1年以上継続することができ,通巻13号となった。目下,第14号の刊行をめざして準備している最中だ。

第2巻(2017年1月~6月分)の目次をアップすることにした。

 http://cyberlaw.la.coocan.jp/Documents/Vol%202%20Index%201.pdf

なお,第1巻(2016年7月~12月分)の目次は,下記のとおり。

 http://cyberlaw.la.coocan.jp/Documents/Vol%201%20Index.pdf

※ 法と情報雑誌は,特別の契約に基づく場合等を除き,紙媒体のみで提供している。

[追記:2017年8月11日]

今後,下記のホームページ上で法と情報雑誌の目次情報を更新することにした。

 http://cyberlaw.la.coocan.jp/index2.html

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2017年8月 1日 (火曜日)

夏井高人「欧州連合における個人データ保護の諸要素に関する考察」

下記の論説が刊行された。

 夏井高人
 欧州連合における個人データ保護の諸要素に関する考察
 法律論叢90巻1号79~125頁 
 2017年7月31日発行

目次構成は,下記のとおり。

***

1 はじめに
2 検討
2.1 Personal data
 (1) 「個人データ」の概念
 (2) 「要素」の概念
 (3) 「識別可能な個人」の概念
 (4) 「処理」による適用対象の限定
 (5) 小括
2.2 Free movement (or free flow) of such data
 (1) 「data」の意義
 (2) 「such」の意義
 (3) 「個人データの保護」と「free movement of such data」との関係
 (4) 小括
2.4 Consent
 (1) 定義
 (2) 同意を正当事由とする処理
 (3) 小括
2.5 Safeguards
 (1) 多重構造
 (2) 用例
 (3) 小括
2.6 Consistency
 (1) 公共の利益の保護における一貫性確保の要求
 (2) 監督の関与における一貫性
 (3) 例外措置の適用における一貫性
 (4) 権利の制限における一貫性
(5) 小括
3 まとめ

***

※ 法律論叢は,明治大学駿河台校舎の法学部事務室で購入することができる。

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2017年7月31日 (月曜日)

エミリー・アンテス(西田美緒子訳) 『サイボーグ化する動物たち-ペットのクローンから昆虫のドローンまで』

下記の書籍を読んだ。

 エミリー・アンテス(西田美緒子訳)
 サイボーグ化する動物たち-ペットのクローンから昆虫のドローンまで
 白揚社(2016/8/30)
 ISBN-13: 978-4826901901

この分野における最近の概況をまとめたもので,全体像を理解するには良い書籍だと思う。

ただし,現時点における関連技術とその応用は更に進んでおり,既に人類が管理しきれないレベルに達していると考えられる。

また,理論的には,人間とそれ以外の動物,無機的な機械装置と有機体生物,単体と混合物(サイボーグ等を含む。)とを分けて考えることの愚かしさを如実に示す書籍であるとも言える。

これら全ては連続しており,サイバネティクスの一種として理解するのが正しい。

その意味で,「AIは制御可能」との妄言をいまだに吐いて平気でいる人々の知能のレベルまたは虚言癖のレベルを更に明確化する書籍の1冊であるとも言える。

真の意味で「Autonomous」である限り,人間が操作(操縦)することができない可能性を常にもっていると考えるのが正しいし,真の意味で「AI」である限り,人間の知能をはるかに超える可能性を常にもっていると考えるのが正しい。

また,実験室の中では管理可能であっても,それが人間やその他の生物に移植された場合,あるいは,自然界に放たれた場合にどのような結果が生ずるかを予め知ることができないのが普通であり,無論,完全な管理などできないということを理解すべきである。移植されたサイバネティクスが自己増殖能力をもっている場合には,(突然変異の可能性も含め)ますますもってそうである。

そして,最後に生き残るのがどのサイバネティクスであるかは・・・適者生存法則によって決定される。人間の理性によって決定されるのではない。

(余談)

この手の問題を考える場合に,興味深い示唆を与えるものとして,学生に対しては,井上ひさし『吉里吉里人』を読むように勧めている。しかし,その長さに圧倒され,読もうとしない学生が少なくない。それでは最初から負けてしまっているのと同じことなのだが,これも御時世というものなのだろう。

しかし,どんなに長い長編小説であっても,さっさと読み,要点をつかむ力がなければ,卒業後に生き残ることは難しい。だからと言って,ネット上の評論等だけから安直に知識を得ることばかり考えているようでは,ますますもって生存確率が低下することになる。少なくとも,Googleはネット上のコンテンツを全て網羅的に知っているので,ネット上のコンテンツだけに頼る者は常にGoogleのAIマシンに負けることになるという結論になる。

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2017年7月23日 (日曜日)

村上恭通編『モノと技術の古代史 金属編』

下記の書籍を読んだ。とても勉強になった。

 村上恭通編
 モノと技術の古代史 金属編
 吉川弘文館(2017/3/10)
 ISBN-13: 978-4642017374

村上恭通氏の学術上のアプローチは,納得度の高い部分が少なくない。その著書を読む度に勉強になる。

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2017年7月21日 (金曜日)

福元一男「指紋上よりみたる日本人の研究 第11編 薩摩半島南部地方人(鹿児島県)の指紋について」

下記の論文を読んだ。非常に興味深い。

 福元一男
 指紋上よりみたる日本人の研究 第11編 薩摩半島南部地方人(鹿児島県)の指紋について
 岡山医学会雑誌70巻7号2533~2540頁 (1958)
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/joma1947/70/7/70_7_2533/_article/-char/ja/

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2017年7月17日 (月曜日)

服部有希「フランスのインターネット違法ダウンロード規制法-著作権の保護と表現の自由の均衡をめぐって-」

下記の論説を読んだ。勉強になった。

 フランスのインターネット違法ダウンロード規制法-著作権の保護と表現の自由の均衡をめぐって-
 海外立法情報課 服部有希
 外国の立法250号104~121頁 (2011)
 http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/pdf/02500005.pdf

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末井誠史「防犯カメラの規制」

下記の論説を読んだ。

 防犯カメラの規制
 行政法務調査室 末井誠史 
 レファレンス平成22年7月号3~25頁
 http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/refer/pdf/071401.pdf

この論説が主要な対象としている警察分野では,問題それ自体が面倒な要素を多数含んでいるのだが,民間分野においても問題が発生することがしばしばあり,ときとして,非常に厄介な事態を招くことがあることにも留意しなければならないことがある。

例えば,異常に監視カメラを設置している近隣の者に苦情を入れたとたんに逆恨みされ,殺人事件や放火事件に発展することがあり得る。監視カメラを異常に設置している者に人格異常等があるというだけでは警察も行政も病院も全く手が出ない。へたに動くと更に面倒な事態に発展することも珍しくない。

このような場合,結局,誰かが被害者になって殺されるような出来事が起きるまで事態が改善されることはない。

社会とは理不尽なものである。

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2017年7月14日 (金曜日)

Richard Bookstaber, The End of Theory: Financial Crises, the Failure of Economics, and the Sweep of Human Interaction

下記の書籍を読んだ。

 Richard Bookstaber
 The End of Theory: Financial Crises, the Failure of Economics, and the Sweep of Human Interaction
 Princeton University Press (2017)
 ISBN-13: 978-0691169019

経済理論の時代が終わったとの主張は,そのとおりだと思う。

しかし,agent baseの場合,破綻が極限まで加速されることになる。怖れられている世界規模でのバブル崩壊が瞬時にして訪れる。

もともと実体が何もない数字だけの世界なので,「いつ来るか」という問題しかない。

経済的価値の大半は,実際には全く存在しない。

名目的に存在している数字は,期待値の指数のようなものだと了解すれば足りるだろう。

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2017年7月12日 (水曜日)

豊田 透「フランスにおける国の情報監視活動を規定する法律」

国立国会図書館のサイトで,下記の論説が公開されている。勉強になった。

 フランスにおける国の情報監視活動を規定する法律
 国立国会図書館調査及び立法考査局 専門調査員 文教科学技術調査室主任 豊田 透
 外国の立法No.272 3~48頁
 http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10362192_po_02720002.pdf?contentNo=1

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