2024年11月28日 (木曜日)

マイナ保険証

医療の現場を劣化させ続けている。

私の近隣では,廃業となった個人病院が増加しつつあると言える。

IT化には非常に高額な費用負担を伴う。そもそも無理なことなのだ。かくして,これまで普通の人々に対して提供されてきた現場のニーズに即したきめ細やかな医療サービスが徐々に消滅し続けることになる。

儲けるのは関連機器類を製造している大企業だけだ。

あくまでも仮定に基づく私的な想像に過ぎないのだが,もし当該関連企業の姻族関係が政界だけではなく法曹界にも深く浸潤しているとすれば,そのことだけで日本国を破滅に導く深刻な原因の一つをつくっていることになる。

平安時代後期における急激に落ちぶれていく藤原氏と同様,目先のことしか考えられなくなるからだ。

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現行のシステムは,例えば,ロシアや北朝鮮等からの核攻撃により情報インフラが破壊された場合でも機能するようには設計されていない。情報セキュリティの文脈における堅牢性や回復力はゼロであり,いわば子供向けの玩具のようなものだ。

核攻撃により電力供給が停止した場合にも全く使えなくなる。

私は,現代の社会が「戦時と平時が常に共存する状況」の下にあると主張し続けてきた。

支配的な階級の層には目先の金儲けしか考えない者ばかりなので,当たり前のことが考慮に入れられなくなってしまっている。

 

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2024年8月29日 (木曜日)

LLMサーバの脆弱性

下記の記事が出ている。

 Hundreds of LLM Servers Expose Corporate, Health & Other Online Data
 DARK Reading: August 28, 2024
 https://www.darkreading.com/application-security/hundreds-of-llm-servers-expose-corporate-health-and-other-online-data

 

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2024年8月11日 (日曜日)

ニューロチップの物理的耐久性?

どのような製品も(物体であるので)いつか壊れる。特にICは,回路内に記録される電磁的状態の変更回数が限定されており,一定回数を超えると機能しなくなる。

比喩的に言えば,ニューロチップの場合には,脳細胞の死と同じようなことが起きる。しかし,遺伝子による自動再生機能のある有機体ではないので,ニューロチップは,壊れれば壊れたままとなり,物体それ自体として自動再生されることがない。

無論,内容の(バックアップ的な記録を基礎とする)同一内容の電磁的状態をもつ別の回路に代替させることができるが,その場合,ニューラルネットワークの論理構造が維持されているかどうかを測定する方法は存在しないのではないかと考えられる。

さて,このような危うさをもつ電子装置の一種に過ぎない電子機器によるデータ処理を基礎としている生成AIの信頼性に関し,このような観点からの「健全性」の保証はあると言えるのだろうか?

現時点において,この点に関し,明確に保証していると言えるような生成AIのシステムまたは製品を目撃したことはない。

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人間の生体脳の細胞は「寿命」が到来すると一斉に自己崩壊を始めるかもしれない。その結果,回復不可能な脳機能喪失状態に至ることは十分にあり得ることだし,現に存在している。

この私自身もまた老化による著しい劣化を日々痛感しているところだが,その劣化は,脳機能の面にも現れている。

寿命が来ているのではないかと思う。

一般に,人間は,寿命に逆らうことはできない。

仮に人工的に増殖させた汎用幹細胞を基礎とする脳細胞で置き換えることができたとしても,記憶の転写は不可能だし,生体脳内におけるニューラルネットワークの復元は絶対にできない。それゆえ,人格の復元もできない。「生きた復元模型」のようなものを製造できるだけだ。

比喩的に言えば,ニューラルネットワークの理論を応用したAIシステムは,構成要素となっている物理素子の劣化による「痴呆症」のような状態になり,全面劣化(=全面機能停止)となるリスクを常に抱えていると言える。

 

 

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2024年6月18日 (火曜日)

米国:ロサンゼルスで医療関連の個人データの大規模流出が発生したらしい

下記の記事が出ている。

 Los Angeles Public Health Department Discloses Large Data Breach
 infosecurity: 17 June, 2024
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/los-angeles-health-data-breach/

 

 

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2024年6月17日 (月曜日)

ZkTeco

下記の記事が出ている。

 Kaspersky Finds 24 Flaws in Chinese Biometric Hardware Provider
 infosecurity: 13 June, 2024
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/kaspersky-flaws-chinese-biometric/

「きしみ」かもしれない。

 

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2024年6月15日 (土曜日)

病院へのサイバー攻撃は病院の機能を物理的に破壊する

下記の記事が出ている。

 The Aftermath of a U.K. Cyberattack: Blood Shortages and Delayed Operations
 New York Times: June 13, 2024
 https://www.nytimes.com/2024/06/13/world/europe/nhs-london-hospital-cyberattack.html

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病院の診療システムや電源管理システム等に対するサイバー攻撃が物理的な全面的破壊の結果をもたらし得ることは当然として,間接的な決済システムの一種である健康保険システムに対してサイバー攻撃が実行された場合,もっと悲惨なことが起きるかもしれない。

一般に,健康保険等の取扱いを完全電子化した場合,それでなくても防御の甘い厚生労働省関連のサーバにサイバー攻撃があったということだけで,日本国の全ての病院及び介護施設等が機能停止することになり得る。

これに対し,全面電子化を断念し,利用者や診療機関の選択により,紙の保険証の利用が温存されていれば,少なくとも個人開業医等の小規模医療機関の機能の全面停止だけは回避し得る。

このことは医療分野に限定されない。

それゆえ,全面的な電子化政策は,「亡国」の促進そのものであると言える。

基本法則として,単調な世界では,単調な攻撃により全破壊がもたらされ得る。

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同様のことは,生成AIないしLLMでも同じだ。生成AIによって生成される真実とは関係のない虚偽内容のデータが広く流通するようになると,そのような虚偽内容のデータも生成AIシステムは(違法な底引き網漁法と同じように何でもかんでもどんどん捕捉・吸収・複製して)「学習」するため,自己破滅的に全面崩壊が拡大・促進・複合化されることになる。

そのような事態を避けるためには,(仮想現実の技術を含め)真実とは異なる内容のデータの生成を全て禁止するしかないのだが,そうなると,生成AIの「うまみ」のようなものがなくなってしまうので,誰もそうのようにしようとはしないだろう。

他方,違法なデータの出力を自律的(autonomous)に抑止する仕組みはない。生成AIは,知性,理性,倫理観を一切もたない単なる自動処理(automated processing)の仕組みの一種に過ぎない。違法行為に対する反対動機を自動的に生成し,自己抑制する機能はもともとない。つまり,生成AIやLLMは,もともと知能(intelligence)の一種ではない。

結局,生成AIに関し,自己破滅的な全面崩壊を避ける方法はないことになる。

いずれ現実にそうなるときが必ず来る。全ての関連投資が泡沫となって消える。

 

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2024年5月17日 (金曜日)

EU:人工知能法(AI Act)案と医療機器規則(EU) 2017/745との間で互換性がとれていない部分がある?

下記の記事が出ている。

 Euro Convergence: Experts concerned about incompatibilities between AI Act and MDR
 Regulatory Affairs Professionals Society: 14 May, 2024
 https://www.raps.org/news-and-articles/news-articles/2024/5/euro-convergence-experts-concerned-about-incompati

医療機器規則は,複数の改正が予定されており,全部について整合性を確保するためには多大の努力を要する。

なお,日本国の医薬品及び医療機器等法は,EUの医療機器規則の制定に合わせて,旧薬事法を全面改正して制定されたものなのだが,当然のことながら,AI関連製品との関係ではEU法と同一歩調をとる必要があるため,EUにおける関連法令の改正に呼応して日本国法も改正されなければならない。

 

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2024年3月 3日 (日曜日)

バイオメトリックデータの規制と関連する法制の動き

下記の記事が出ている。

 Biometrics Regulation Heats Up, Portending Compliance Headaches
 DARK Reading: March 2, 2024
 https://www.darkreading.com/application-security/biometrics-regulation-portending-compliance-headaches

各国とも大混乱の最中のように見える。

欲深いとますますそうなる。

 

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2024年1月11日 (木曜日)

米国:医療機関のサイバーセキュリティ強化のための連邦政府の政策

下記の記事が出ている。

 Biden administration to introduce cybersecurity requirements for hospitals
 readwrite: January 9, 2024
 https://readwrite.com/biden-administration-to-introduce-cybersecurity-requirements-for-hospitals/

 Binding cybersecurity standards are close at hand for healthcare
 HealthExec: January 10, 2024
 https://healthexec.com/topics/health-it/cybersecurity/binding-cybersecurity-standards-are-close-hand-healthcare

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2024年1月 5日 (金曜日)

HealthECの事故の影響

下記の記事が出ている。

 HealthEC incident shows healthcare data breaches are getting out of control
 IT Pro: 4 January, 2024
 https://www.itpro.com/security/healthec-incident-shows-healthcare-data-breaches-are-getting-out-of-control

 

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 医療分野専門のマネージドクラウドセキュリティプラットフォーム企業の前COOが無権限アクセス等の罪について有罪の答弁
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2023/11/post-e45c3d.html

 

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