2017年8月14日 (月曜日)

人工知能裁判官(AI judges)が人間の裁判官を駆逐する?

下記の記事が出ている。

 Do we still need human judges in the age of Artificial Intelligence?
 Transformation: 9 August, 2017
 https://www.opendemocracy.net/transformation/ziyaad-bhorat/do-we-still-need-human-judges-in-age-of-artificial-intelligence

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2017年7月31日 (月曜日)

エミリー・アンテス(西田美緒子訳) 『サイボーグ化する動物たち-ペットのクローンから昆虫のドローンまで』

下記の書籍を読んだ。

 エミリー・アンテス(西田美緒子訳)
 サイボーグ化する動物たち-ペットのクローンから昆虫のドローンまで
 白揚社(2016/8/30)
 ISBN-13: 978-4826901901

この分野における最近の概況をまとめたもので,全体像を理解するには良い書籍だと思う。

ただし,現時点における関連技術とその応用は更に進んでおり,既に人類が管理しきれないレベルに達していると考えられる。

また,理論的には,人間とそれ以外の動物,無機的な機械装置と有機体生物,単体と混合物(サイボーグ等を含む。)とを分けて考えることの愚かしさを如実に示す書籍であるとも言える。

これら全ては連続しており,サイバネティクスの一種として理解するのが正しい。

その意味で,「AIは制御可能」との妄言をいまだに吐いて平気でいる人々の知能のレベルまたは虚言癖のレベルを更に明確化する書籍の1冊であるとも言える。

真の意味で「Autonomous」である限り,人間が操作(操縦)することができない可能性を常にもっていると考えるのが正しいし,真の意味で「AI」である限り,人間の知能をはるかに超える可能性を常にもっていると考えるのが正しい。

また,実験室の中では管理可能であっても,それが人間やその他の生物に移植された場合,あるいは,自然界に放たれた場合にどのような結果が生ずるかを予め知ることができないのが普通であり,無論,完全な管理などできないということを理解すべきである。移植されたサイバネティクスが自己増殖能力をもっている場合には,(突然変異の可能性も含め)ますますもってそうである。

そして,最後に生き残るのがどのサイバネティクスであるかは・・・適者生存法則によって決定される。人間の理性によって決定されるのではない。

(余談)

この手の問題を考える場合に,興味深い示唆を与えるものとして,学生に対しては,井上ひさし『吉里吉里人』を読むように勧めている。しかし,その長さに圧倒され,読もうとしない学生が少なくない。それでは最初から負けてしまっているのと同じことなのだが,これも御時世というものなのだろう。

しかし,どんなに長い長編小説であっても,さっさと読み,要点をつかむ力がなければ,卒業後に生き残ることは難しい。だからと言って,ネット上の評論等だけから安直に知識を得ることばかり考えているようでは,ますますもって生存確率が低下することになる。少なくとも,Googleはネット上のコンテンツを全て網羅的に知っているので,ネット上のコンテンツだけに頼る者は常にGoogleのAIマシンに負けることになるという結論になる。

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2017年7月29日 (土曜日)

オーストリア:テロリズム対策としての網羅的な通信傍受計画

下記の記事が出ている。

 State phone-hacking plans put on ice in Austria
 ZDNet: July 28, 2017
 http://www.zdnet.com/article/state-phone-hacking-plans-put-on-ice-in-austria/

今後どうなるかについては,何とも言えない。

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2017年7月27日 (木曜日)

EU:欧州司法裁判所が,EUとカナダ間のPNR移転協定について違法との判断

下記の記事が出ている。

 An EU data sharing agreement with Canada is illegal because it violates privacy rights, the European Court of Justice said Wednesday (26 July), marking a new legal blow to the bloc’s data deals.
 Euractiv: 26 July, 2017
 https://www.euractiv.com/section/digital/news/eu-courts-blow-to-canada-deal-marks-new-hurdle-for-data-laws/

 Top EU court says Canada air passenger data deal must be revised
 REUTERS: July 26, 2017
 http://www.reuters.com/article/us-eu-dataprotection-canada-ecj-idUSKBN1AB0T9

欧州司法裁判所の法廷意見は,下記のところにある。

 http://curia.europa.eu/juris/document/document.jsf?text=&docid=193216&pageIndex=0&doclang=EN&mode=req&dir=&occ=first&part=1&cid=588554

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2017年7月20日 (木曜日)

人道活動のためのGoogle Earthの活用

下記の記事が出ている。

 N. Korean defectors show locations of mass graves using Google Earth
 ars technica: July 20, 2017
 https://arstechnica.com/information-technology/2017/07/activists-use-google-earth-images-to-map-n-korean-crimes-against-humanity/

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2017年7月17日 (月曜日)

‘fundamental risk to human civilisation’

下記の記事が出ている。

 Elon Musk: regulate AI to combat 'existential threat' before it's too late
 Guardian: 17 July, 2017
 https://www.theguardian.com/technology/2017/jul/17/elon-musk-regulation-ai-combat-existential-threat-tesla-spacex-ceo

 Elon Musk: Artificial intelligence a 'fundamental risk to the existence of human civilization'
 Examiner: July 15, 2017
 http://www.washingtonexaminer.com/elon-musk-artificial-intelligence-a-fundamental-risk-to-the-existence-of-human-civilization/article/2628773

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服部有希「フランスのインターネット違法ダウンロード規制法-著作権の保護と表現の自由の均衡をめぐって-」

下記の論説を読んだ。勉強になった。

 フランスのインターネット違法ダウンロード規制法-著作権の保護と表現の自由の均衡をめぐって-
 海外立法情報課 服部有希
 外国の立法250号104~121頁 (2011)
 http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/legis/pdf/02500005.pdf

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2017年7月13日 (木曜日)

米国:主要国際空港で帰国する搭乗者の顔情報を収集

下記の記事が出ている。

 Six major US airports now scan Americans’ faces when they leave country
 ars techica: July 13, 2017
 https://arstechnica.com/tech-policy/2017/07/6-major-us-airports-now-scan-americans-faces-when-they-leave-country/

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2017年6月30日 (金曜日)

カナダ:Googleの検索結果について,世界中どこに対しても法的効力のある差止命令を認める判断

下記の記事が出ている。

 Google can be forced to pull results globally, Canada supreme court rules
 Guardian: 29 June,2017
 https://www.theguardian.com/technology/2017/jun/28/canada-google-results-supreme-court

 Free speech advocates shocked after Supreme Court orders Google to block websites of company accused of stealing trade secrets
 Star: June 28, 2017
 https://www.thestar.com/news/canada/2017/06/28/google-must-block-search-results-of-tech-company-worldwide-supreme-court-rules.html

この判断の中には,工業製品の違法な販売行為と関連する表現が「表現の自由」に含まれるかという論点が含まれている。これは,より一般化すれば,「違法行為を構成する表現」は「表現の自由」に含まれるかという議論の一部を構成することになる。

[追記:2017年7月1日]

関連記事を追加する。

 How a Supreme Court case in Canada could force Google to censor speech worldwide
 Washington Post: June 29, 2017
 https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2017/06/29/how-a-supreme-court-case-in-canada-could-force-google-to-censor-speech-worldwide/

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2017年6月28日 (水曜日)

EDPS 意見書(Opinion 3/2015)

EDPS 意見書(Opinion 3/2015)の参考訳を作成し,法と情報雑誌2巻6号に掲載して公表した。大学の仕事をこなしながら約3日ほどで訳して解説を付したものなので,誤訳や誤記の類が残っている可能性がある。あくまでも原文を読む際の参考として提供している。

 https://edps.europa.eu/sites/edp/files/publication/15-10-09_gdpr_with_addendum_en.pdf

この意見書には,2030年代の予測のようなことが書いてある。すなわち,「おそらく、2030 年代後半までである。そのときまでの間に、データ駆動型技術は、人工知能、自然言語処理及びバイオメトリックシステム、高度な知能のための自動学習の機能をもつアプリケーションに収斂しているものと想定される」とある。

要するに,社会において広範に人工知能の技術が応用されている状態を想定している。

私は,かなり甘い見通しではないかと思っている。

チューリングの理論の信奉者であることを完全にやめてしまいさえすれば,かつ,従来の自然言語に関する一般的な言語学上の理論を基本的には全部忘れて,もっと素朴な考え方に基づいてプログラム設計の根本を変えてしまいさせすれば,人工知能技術の開発は,とんでもなく大きなブレークスルーを迎えることになるだろう。それがどんなに権威があり支配的な理論であるとしても,根本的に間違った理論に基づく限り,ブレークスルーはない。そのような前提で,既に開発をはじめているところもきっとあるのに違いない。

そして,この意見書にあるような社会の到来は,2030年代ではなく,2020年代ではないかと考える。

***

法と情報雑誌は,通巻12号となった。1年間続いたことになる。研究費から印刷費を支出できる場合を除き,基本的に私費でやっているもので,非売品なので,ごく少数部しか印刷していない。しかし,国立国会図書館には納本しており,本館と関西館に1冊ずつ収納されているので,所定の手続に従い,そのコピー(紙媒体のみ)を入手することができる。デジタルのファイルの流通は,寄稿した個人の自由に任されている。私が書いたものの場合,特定の個人または法人に対して特別に許諾を与えた例外的な場合を除き,デジタルのファイルを一切流通させていないので,もし特別の許諾なくそれを保有する者があるとすれば,(著作権法の定めがある場合を除き)全て違法コピーということになる。

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