2017年4月21日 (金曜日)

EU:欧州データ保護監督官(EDPS)が,個人データ保護評価のためのツールキットを公表

下記のとおり公表されている。この分野の研究者及び実務家にとっては必読だと思う。

 Assessing the necessity of measures that limit the fundamental right to the protection of personal data: A Toolkit
 EDPS: 11 April, 2017
 https://edps.europa.eu/sites/edp/files/publication/17-04-11_necessity_toolkit_en_0.pdf

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2017年4月14日 (金曜日)

現状の人工知能技術の応用により差別が助長されることになるか?

下記の記事が出ている。

 Artificial intelligence: How to avoid racist algorithms
 BBC: 14 April, 2017
 http://www.bbc.com/news/technology-39533308

ひとくちに人工知能(AI)技術の応用と言っても多種多様・千差万別なので,どれでもそうだとは言えないが,しかし,差別主義者にとって非常に便利なツールが続々と誕生することはあまりにも明白だ。

私見としては,そのような意図でその技術を利用する者だけではなく,当該汎用技術の開発者についても,常に概括的・未必的な故意があるものとして,民事・刑事の法的責任を問うという姿勢が重要だと考えている。

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2017年4月10日 (月曜日)

The Unaccountable State of Surveillance: Exercising Access Rights in Europe

アマゾンに注文していた下記の書籍が届いたので,早速,ざっと読んだ。

 Clive Norris, Paul de Hert, Xavier L'Hoiry & Antonella Galetta (Eds.),
 The Unaccountable State of Surveillance: Exercising Access Rights in Europe
 Springer (2017)
 ISBN-13: 978-3319475714

批判的な立場で書かれているので,そのようなものとして読まなければならないが,全体として非常に良い本だと思う。

CCTV等のサーベイランスは,それ自体として問題があるが,どのような調査をしているのかを「知る権利」が充足されているかという点も見逃せない。この本は,そのような観点に重点を置いている。

特にEUの個人データ保護法制において必ず登場するアクセスの権利の実態がよくわかる。構成国レベルでも個別に章がわりあてられ,丁寧な調査結果が述べられており,比較法的な検討をする場合に必要となるありがたい手掛かりを与えてくれている。

ただ,法律の条文をみる限りでは,そもそもそのような権利ではないのかもしれないというのが私見で,多数の参考訳をつくりながら,そのような感を深めつつある。関連する多数の条文を読めば読むほどそういう気分になる。

この問題について,日本国で刊行さrている一般的な憲法や行政法の教科書等に書いてあることは,ほとんどあてにならないので,直接に当該適用される法令の全条文にあたって丁寧に考えるという努力を積み重ね続けるしかない。

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2017年4月 5日 (水曜日)

米国:ネット上のプライバシー保護は更に後退し続けるのか?

下記の記事が出ている。

 Trump move to kill privacy rules opposed by 72% of Republicans, survey says
 ars technica: April 5, 2017
 https://arstechnica.com/tech-policy/2017/04/trump-move-to-kill-privacy-rules-opposed-by-72-of-republicans-survey-says/

プライバシーシールド協定が事実上破棄されたのと同じ状況になりつつあるのではないかと思う。

そのとき,経営の失敗を思い知ることになるかどうかは未来のことなのでよくわからない。

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2017年3月25日 (土曜日)

米国:ネット上のプライバシー保護法制の見直しの動向

下記の記事が出ている。

 Congress Moves to Strike Internet Privacy Rules From Obama Era
 New York Times: March 23, 2017
 https://www.nytimes.com/2017/03/23/technology/congress-moves-to-strike-internet-privacy-rules-from-obama-era.html

 The Senate just voted to undo landmark rules covering your Internet privacy
 Washington Post: March 23, 2017
 https://www.washingtonpost.com/news/the-switch/wp/2017/03/23/congress-is-poised-to-undo-landmark-rules-covering-your-internet-privacy/

[追記:2017年3月27日]

関連記事を追加する。

 How ISPs can sell your Web history—and how to stop them
 ars technica: March 25, 2017
 https://arstechnica.com/information-technology/2017/03/how-isps-can-sell-your-web-history-and-how-to-stop-them/

[追記:2017年3月31日]

関連記事を追加する。

 Post-FCC Privacy Rules, Should You VPN?
 Krebs on Security: March 30, 2017
 https://krebsonsecurity.com/2017/03/post-fcc-privacy-rules-should-you-vpn/

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2017年3月23日 (木曜日)

米国:ニューヨーク州の「忘れられる権利法案」をめぐる議論

下記の記事が出ている。

 New York’s ‘unconstitutional’ right to be forgotten bill sparks concern
 Naked Security: 22 March, 2017
 https://nakedsecurity.sophos.com/2017/03/22/new-yorks-unconstitutional-right-to-be-forgotten-bill-sparks-concern/

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2017年3月20日 (月曜日)

脳内探査による故意犯と過失犯の自動識別?

下記の記事が出ている。

 Brain scanning may sort intentional crimes from reckless crimes
 ars technica: March 18, 2017
 https://arstechnica.com/science/2017/03/fmri-may-sort-intentional-crimes-from-reckless-crimes/

現在の科学によって全ての心理現象を解明することができるとは思わないが,少なくも,科学的には絶対にあり得ない学説はどんどん排除されてしまうことになるだろう。

これは,イデオロギーのみに頼るタイプの「歴史学」が科学的実証性に裏打ちされたタイプの「考古学」や「分子生物学」等の関連諸学によって排除されてきたのと比較的良く似ている。

思想信条の自由はある。

しかし,科学的には全く正反対の証明しかなされないような理論は,誰からも信用されなくなってしまうことだろう。

かくして,従来考えられてきたようないわゆる「思想」なるものの本質部分まで,世界が大きく変わろうとしている。

それを認めるか認めないかも各人の自由に属する。

しかし,正反対のことしか証明されないような思想が誰からも信用されなくなってしまうことを否定することはできない。

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2017年3月15日 (水曜日)

最高裁:GPSによる車両の追跡は強制捜査にあたるとの判断

下記の記事が出ている。

 令状なしのGPS捜査「違法」 最高裁が初判断 
 日本経済新聞:2017/3/15
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG15H3Y_V10C17A3000000/

なお,最高裁の判決は,下記のところにある。

 最高裁平成29年3月15日判決
 平成28年(あ)第442号窃盗,建造物侵入,傷害被告事件
 http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/600/086600_hanrei.pdf

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2017年3月13日 (月曜日)

Olga Mironenko, Air Passenger Data Protection

下記の書籍を読んだ。

 Olga Mironenko
 Air Passenger Data Protection
 LAP Lambert Academic Publishing (2010)
 ISBN-13: 978-3843359979

航空機の搭乗者名記録(PNR)の個人データ保護に関するまとまった書籍はほとんどない。

薄い本だが貴重だと思う。

内容的には,概説的な部分とEUから米国へのPNRデータの送付に関して論じた部分とがあり,EUと米国との間の協定を読んでからでないと理解しにくい部分もあるかもしれないが,全体として,わかりやすい本だと思う。

2016年に欧州議会で可決された新しいPNR指令(EU)2016/681の参考訳を急いで作成し,法と情報雑誌の第2巻第3号に収録した。この第2巻第3号に収録した参考訳は,3月18日に開催予定の公開研究報告会に間に合わせるためにかなり急いで作業したものなので,見直しを十分することができなかった部分がある。いずれ改訂版を出そうかと思っている。

 法と情報研究会・公開研究報告会(2017年3月18日)
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/2017318-ea86.html

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2017年3月10日 (金曜日)

AlexaはCIAの協力者?

下記の記事が出ている。

 Is Alexa working for the CIA? Video shows owner asking Amazon's smart assistant if it is connected to the intelligence agency - causing it to repeatedly shut down
 Daily Mail: 9 March, 2017
 http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-4298698/Woman-asks-Amazon-s-Alexa-s-connected-CIA.html

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