シューマンのピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲
WARNER CLASSICSから販売されているアーノンクール+ヨーロッパ室内管弦楽団のボックスセット(5021732967138)を購入した。
その中のCD25は,1992年にライブ録音されたマルタ・アルゲリッチのピアノ独奏によるシューマンのピアノ協奏曲と1994年にライブ録音されたギドン・クレーメルのヴァイオリン独奏によるシューマンのヴァイオリン協奏曲を収録したアルバムのCD版。
どちらも極めて優れた演奏。推奨できる。
アルゲリッチのピアノは,少し早目のテンポ。アーノンクールの解釈に基づく小規模オーケストラの演奏であるのにもかかわらず,これまで聴いたこの曲のどの演奏よりもロマン派的な演奏の録音なのではないかと思った。
作品それ自体が素晴らしく,ロマン派のピアノ協奏曲の中でも最高峰なのだろう。
ヴァイオリン協奏曲におけるギドン・クレーメルの演奏は,とてもゆったりしたもので前衛的な雰囲気は全くない。それにも拘わらず,その演奏は,この作品それ自体のもつ前衛性を極めて鮮やかに描き出した演奏ではないかと思った。
ギドン・クレーメルは,ある種の天才の一員なのだろうと想像する。
このヴァイオリン協奏曲に関しては,ワーグナーの半音階和声を先取りしているとの見解が存在するが,私は,例えば,プロコフィエフの作品のような意味での現代音楽を先取りしているというような印象を受けた。
素晴らしい!
| 固定リンク

コメント