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2026年6月10日 (水曜日)

名誉教授

本日,明治大学駿河台校舎で名誉教授の称号授与式があり,学長から「明治大学名誉教授」という称号の授与を受けた。

連絡の書状には「平服」で参加するようにとの指示があった。私にとって「平服」とはポロシャツ+綿パンツ+スニーカー(またはトレッキングシューズ)なのだが,そういう意味ではないだろうと判断し,通常人の感覚に従い,黒色の背広+白シャツ+地味なネクタイ+黒革靴で参加することにした。

会場に到着してみると,席次が一番になっていた。

焦った。

なにしろ,小学校当時から今日に至るまで成績優秀者として総代のようなことをしたことが人生で一度もなく,常に末席を汚すだけの普通の目立たない存在だったので,賞状や証書等の授与を受けたことがなく,そのための礼儀作法も全く知らない。自分自身が経験したことのないことを覚えているはずもない。

それでも失礼があると列席者の面子をつぶすことになってしまうので,よく考えた上で,最も合理的であると判断できる作法に従い授与を受けた。かなり緊張した。

このようにして無事に授与されたので,本日以降は,明治大学名誉教授であることになる。

しかし,一般に,名誉教授には2種類ある。

その1つは,文化的な偉業を成し遂げた方に対して敬意を表するためまたは国際親善のために,当該大学で一日も教授に就任したこともない人にその称号を与える場合だ。

もう1つは,当該大学において一定年数教授として勤務し,かつ,所定の点数の要件を満たす論文等の業績のある元教授に対してその称号を与える場合だ。

私の場合,後者に該当する。明治大学法学専任教授として30年奉職し,退職までに多数の論文等を公表し,14年間奉職した裁判官当時においても膨大な数の事件を処理した。

***

学長からは,「明治大学名誉教授」の称号を使用して欲しい旨の挨拶があった。

私は,学長には悪いけれども,「明治大学名誉教授」ではなく「元明治大学法学部教授」という肩書を使用したいと思っている。

なぜなら,上述のような1つ目の名目的な教授ではなく,30年にわたり専任教授として奉職し,世界中の誰にも負けない内容と数の論文等の業績を公表してきたという歴史的事実を示すためには,名目だけの名誉教授との混同があり得ない「元明治大学法学部教授」の方が適切だと考えるからだ。

今後公表する予定のEUの法令の参考訳等においても,作成者の肩書として「元明治大学法学部教授」を使用することにする。

ちなみに,名誉教授になっても特別の年金等の金銭的なメリットは何もない。
けれども,明治大学図書館の利用等においてメリットがあるので,そのような実益は非常に貴重だ。今後も,自分の勉強のために明治大学図書館に収蔵されている書籍等を利用できる。

***

本日の授与式では,閉式時に,手土産として文明堂のカステラとどら焼きの箱詰めを渡された。

帰宅後,さっそくどら焼きを2個食べた。美味しかった。

 

 

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