フローレンス・プライスのヴァイオリン協奏曲
昨日,研究室からの荷物が自宅に届き,明治大学法学部からの物理的な退去を完了。
本日は,幾つかの残務をこなすために法学部事務室を訪問した。短時間で完了。
そのあと,神田近辺などを幾つかの場所の寺社を訪問した。御礼の気持ちをこめて一礼。
***
自宅に帰宅後,一休みし,ランドル・グーズビー(Randall Goosby)のヴァイオリン独奏,ヤニック=ネゼ・セガン(Yannick Nézet-Séguin)指揮フィラデルフィア管弦楽団演奏によるフローレンス・プライス(Florence Beatrice Price)のヴァイオリン協奏曲第1番及び第2番を収録したCD(DCCA, 2023)を聴いた。
叙情豊かな楽曲の非常に優れた演奏。
心が安らぐ。
フローレンス・プライスは,米国初の黒人系女性作曲家として知られている。その父はアフリカ人混血の歯科医,母は音楽教師。
実は,比較的最近までフローレンス・プライスのことをよく知らなかった。作品の演奏を収録したLPやCDも皆無に近かったのではないかと思う。
2009年に作品の楽譜が大量に発見されて以来,演奏される機会が次第に増えてきた。現在購入可能なCDは一応全種類購入できたのではないかと思っている。
***
一般に,米国の文化及び芸術は本質的に混血的なものだ。
例えば,米国の音楽史において最高の作曲家だと考えられるジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)の数々の名作もまた,本質的に混血的なものであり,特にガーシュウィンの最大の傑作と考えられる『ポーギーとベス(Porgy and Bess)』もそうだ。エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの演奏による歴史的名盤をときどき聴いている。
米国と関係する最も欧州的な古典音楽作品と考えられるドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」と弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」は,欧州で確立された古典音楽の伝統,特にドイツの古典音楽の基盤を受け継ぐものであると同時にボヘミアの伝統音楽と当時のアメリカにおける民衆音楽の影響を強く受けている。
現在,米国の精神面・文化面におけるそのような最も良質の部分がほぼ全面的に破壊され続けている。
Afrocentric Voices in "Classical" Music: Florence Price Biography
https://afrovoices.com/florence-price-biography/
| 固定リンク

コメント