石油が枯渇すると
世界各地の戦争の状況が一変する。
ドローン(戦闘用ロボティクス)の筐体や部品の多くは石油を原料とする樹脂によって構築されているのだが,原材料を生産できなくなるとドローンの製造もできなくなるので,戦場において消費したドローンの補充が不可能になる。
一般的な工業製品の原材料を製造するための石油供給は軍事品の製造よりも劣後することになるので,民生品としてのロボティクスの製造など夢のまた夢になる。要するに,「ロボット立国」は不可能となる。
ところで,戦場において,戦車や戦闘車両等は石油を燃料とする動力によって移動するが,石油が枯渇すると単なる金属塊になる。
場所によっては,コサック騎兵のような動物によって移動する軍隊が復活するかもしれないが,石油がなければ馬などに食べさせる食料(飼料)を生産することが困難になる。
結局,より大規模な油田をもつ国が相対的に優位となり,勝者となる。
そのような結果を避けるため,相手国の油田全体を破壊可能な核兵器の使用が不可避となり・・・結局,現在の文明社会がほぼ全面的に崩壊するかもしれない。
そういう(誰でも容易に想到可能な)未来が現実に到来することを避けるため,これまで,各国の指導者達は,潜在的な敵対国との間で決定的な対立を避けるようにしてきた。
ところが,そのような簡単なことを理解できない国家指導者がいる。そのような国家指導者は,自分に対して厳しく意見をする官僚や諜報機関員等をどんどん免職または解雇してきたので,まともに意見形成できる環境下にはない。
それでもなお戦闘開始を決定した原因としては,法と情報研究会の第5回研究報告会でも述べたとおり,生成AIによる高度シミュレーションを信じすぎて頭蓋骨内が空洞化したことに起因することではないかと推測される。
どんなに高度な生成AIシステムであっても,神ではないので,世界全体を知っているわけではない。重要な要素を割愛またはまるめた簡素化されたシミュレーションしか出力できない。このことは,人間でもコンピュータシステムでも変わらない。
もし仮に高度な生成AIシステムが世界全体を知っていたとしたら,「どのようなやり方(戦術)を採用したとしても,いったん戦闘を開始すると,最終的には世界の破滅へと導かれる」というシミュレーション結果を出力したことだろう。
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