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2026年3月31日 (火曜日)

退職挨拶

2026年3月31日の経過をもって明治大学法学部専任教授を定年退職する。

明治大学法学部には30年間奉職した。

この間,お付き合いいただいた皆様には感謝申し上げる。

定年退職によってやっと「単なる老人」になることができたので,職業上の様々なしがらみもなくなった。完全に好きなように生きる自由人となる。

なお,今後も法と情報研究会の代表は続ける。ただし,明治大学法学部における責任者は丸橋透教授となる。

また,老化による劣化がかなり進んでいるとはいえ,それが可能である限り,論文等の執筆も続ける。

 

 

 

 

 

 

 

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2026年3月30日 (月曜日)

アッリアノス『アレクサンドロス東征記』

岩波文庫から出ている翻訳本ではあるけれども,これまで何度も読んだ。

現在のイランの国土に含まれている場所が実に統治の難しい領域であることを明確に理解することができる。

そのことは,古代においても現代においても変わらない。

もし大軍が進攻するとすれば,兵站に苦しむことになる。特に河川が乏しい地域では真水の確保が極めて困難なので,進攻すればするほど自滅となり得る。

アレクサンドロスの後には,モンゴル軍だけがこの地域を完全に征服することに成功した。その激しい侵略の痕跡は北部山岳地帯の城砦等に残されている。

 

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2026年3月24日 (火曜日)

フローレンス・プライスのヴァイオリン協奏曲

昨日,研究室からの荷物が自宅に届き,明治大学法学部からの物理的な退去を完了。

本日は,幾つかの残務をこなすために法学部事務室を訪問した。短時間で完了。

そのあと,神田近辺などを幾つかの場所の寺社を訪問した。御礼の気持ちをこめて一礼。

***

自宅に帰宅後,一休みし,ランドル・グーズビー(Randall Goosby)のヴァイオリン独奏,ヤニック=ネゼ・セガン(Yannick Nézet-Séguin)指揮フィラデルフィア管弦楽団演奏によるフローレンス・プライス(Florence Beatrice Price)のヴァイオリン協奏曲第1番及び第2番を収録したCD(DCCA, 2023)を聴いた。

叙情豊かな楽曲の非常に優れた演奏。

心が安らぐ。

フローレンス・プライスは,米国初の黒人系女性作曲家として知られている。その父はアフリカ人混血の歯科医,母は音楽教師。

実は,比較的最近までフローレンス・プライスのことをよく知らなかった。作品の演奏を収録したLPやCDも皆無に近かったのではないかと思う。
2009年に作品の楽譜が大量に発見されて以来,演奏される機会が次第に増えてきた。現在購入可能なCDは一応全種類購入できたのではないかと思っている。

***

一般に,米国の文化及び芸術は本質的に混血的なものだ。

例えば,米国の音楽史において最高の作曲家だと考えられるジョージ・ガーシュウィン(George Gershwin)の数々の名作もまた,本質的に混血的なものであり,特にガーシュウィンの最大の傑作と考えられる『ポーギーとベス(Porgy and Bess)』もそうだ。エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの演奏による歴史的名盤をときどき聴いている。

米国と関係する最も欧州的な古典音楽作品と考えられるドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」と弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」は,欧州で確立された古典音楽の伝統,特にドイツの古典音楽の基盤を受け継ぐものであると同時にボヘミアの伝統音楽と当時のアメリカにおける民衆音楽の影響を強く受けている。

現在,米国の精神面・文化面におけるそのような最も良質の部分がほぼ全面的に破壊され続けている。

 

 Afrocentric Voices in "Classical" Music: Florence Price Biography
 https://afrovoices.com/florence-price-biography/

 

 

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2026年3月22日 (日曜日)

研究室の原状回復(引っ越し)

裁判官を依願退職した後に明治大学法学部教授に就任し,以後30年にわたって利用してきた研究室なのだが,定年退職に伴い,原状回復して大学当局に返還することになった。

いずれこの日が来ることは分かったいたので,計画的に整理・処分しようと考えていた。しかし,東日本大震災や新型コロナの流行等のため予定通りというわけにはいかなかった。

それでも,定年退職の日までには綺麗に片づけなければならない。

私は(奴隷となる)弟子をつくらないという方針でやってきたので,後片付けも自分だけでやらなければならない。
自分でやれることはやり,そのあとは引越し業者に依頼することにした。数社との間で相見積もりをとった上で,日程の関係や当該事業者の車両運行状況に関する私自身の感想(←法定または表示による制限速度厳守という点に関する好感度)を重視して,「引越しのサカイ」という会社に依頼することにした。
他社は,より快適なサービスを提供することが分っているし,これまでの利用経験の中で不満足だったことがない。
しかし,最近,特に高速道路などにおいて制限速度(場所により.80キロ,100キロ,110キロまたは120キロ)を遵守して走行している私の自家用車を高速で追い越していく引越し業者その他のトラックなどの事業用車両の様子を見るにつけ,「ドライバーとしては制限速度を無視してでもどんどん先に行きたいのだろうな・・・」ということを十分に想像できる状況であったとしても,そのようにはせず,法定の制限速度または表示による制限速度を厳守するというコンプライアンスの精神を厳守しているという点において,「引越しのサカイ」という会社が卓越していることを評価したいと思った。

本日(2026年3月22日),研究室で当該事業者の担当者による荷造りと搬送の作業が行われ,これまで使用してきた研究室を原状回復することができた。

若い男性2名と作業補助の女性1名の合計3名で梱包作業開始。

あっという間に終ってしまった・・・

「さすがプロ!」と称賛するしかない。

そして,この引っ越し作業の終了によって,私の大学法学部教授としての人生の物理的な側面は全て終了となった。

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私が30年にわたりこの仕事を継続してこれたということは,(自分で言うのも何だが)驚くべきことだ。

この30年の間に,とても優れた若い人々と出遭うことができた。
その分だけ,同年齢の人々と比較して,(精神年齢としては)若さを維持できたのではないかと思う。これまでのゼミ生等の元学生諸氏には心から感謝している。

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昨日(2026年3月21日),満70歳の誕生日を迎えた。

明治大学の内規により,満70歳+10日ほどで定年退職となる。

 

 

 

 

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2026年3月17日 (火曜日)

侵害的なAI

私の個人ブログサイトのことだが,ランキングサイトに登録してみた。

そのランキングサイトでは,AIにより,ブログサイトの内容の要旨を自動的に作成し,紹介と称して表示している。私自身が作成した要旨文は,事前の断りなく消去されている。
そのAIが生成した紹介文なるものは,私のブログサイトの設置意図や内容を反映していないどころか,間違った印象を与えるものなので,100点満点で0点の内容であり,しかも,日本国の著作権法の関連条項に反する違法なものとなっている。

また,そのランキングサイトでは,ブログサイト中に掲載されている写真の中から適宜選択した写真のサムネイルも表示しているのだが,その選択が,当該記事の内容を代表するものではなく誤った印象を与えるものなので,やはり違法だ。

損害賠償責任及び刑事罰のリスクを避けたければ,そのランキングサイトは,AIの使用を全面的にやめ,今後一切AIを使用しないことにするべきだと思う。

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このようにして,生成AIなるものがいかに馬鹿であり,無能であり,有害であり,お金の無駄であるかを示す実例が自動的に日々積みあがっていく。

非常に面白い。

そのコレクションだけで極めて実証的な批判論文を多数書くことができそうだ。

有能であり,有益であり,費用対効果のあるものであることを維持するための点検など何も行われていないのだろうと想像するが,そのような仕事をこなすことのできる人材(←万能人であることを要する。)は滅多にいないので,改善の可能性はない。

 

 

 

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2026年3月11日 (水曜日)

石油が枯渇すると

世界各地の戦争の状況が一変する。

ドローン(戦闘用ロボティクス)の筐体や部品の多くは石油を原料とする樹脂によって構築されているのだが,原材料を生産できなくなるとドローンの製造もできなくなるので,戦場において消費したドローンの補充が不可能になる。
一般的な工業製品の原材料を製造するための石油供給は軍事品の製造よりも劣後することになるので,民生品としてのロボティクスの製造など夢のまた夢になる。要するに,「ロボット立国」は不可能となる。

ところで,戦場において,戦車や戦闘車両等は石油を燃料とする動力によって移動するが,石油が枯渇すると単なる金属塊になる。

場所によっては,コサック騎兵のような動物によって移動する軍隊が復活するかもしれないが,石油がなければ馬などに食べさせる食料(飼料)を生産することが困難になる。

結局,より大規模な油田をもつ国が相対的に優位となり,勝者となる。

そのような結果を避けるため,相手国の油田全体を破壊可能な核兵器の使用が不可避となり・・・結局,現在の文明社会がほぼ全面的に崩壊するかもしれない。

そういう(誰でも容易に想到可能な)未来が現実に到来することを避けるため,これまで,各国の指導者達は,潜在的な敵対国との間で決定的な対立を避けるようにしてきた。

ところが,そのような簡単なことを理解できない国家指導者がいる。そのような国家指導者は,自分に対して厳しく意見をする官僚や諜報機関員等をどんどん免職または解雇してきたので,まともに意見形成できる環境下にはない。

それでもなお戦闘開始を決定した原因としては,法と情報研究会の第5回研究報告会でも述べたとおり,生成AIによる高度シミュレーションを信じすぎて頭蓋骨内が空洞化したことに起因することではないかと推測される。

どんなに高度な生成AIシステムであっても,神ではないので,世界全体を知っているわけではない。重要な要素を割愛またはまるめた簡素化されたシミュレーションしか出力できない。このことは,人間でもコンピュータシステムでも変わらない。

もし仮に高度な生成AIシステムが世界全体を知っていたとしたら,「どのようなやり方(戦術)を採用したとしても,いったん戦闘を開始すると,最終的には世界の破滅へと導かれる」というシミュレーション結果を出力したことだろう。

 

 

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2026年3月 9日 (月曜日)

感謝

法と情報研究会の第5回公開研究報告会を無事に終えることができた。

ご参集くださった方々には心から感謝申し上げる。

研究報告の後,花束を2つも頂戴した。とても嬉しい。

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法と情報研究会は,明治大学法学部の教員及び元教員を構成者(member)として,私が企画し,創始し,代表として運営してきた研究組織。

本質的には私が主宰する私的研究組織なのだが,明治大学法学部における情報法,サイバー法及び法情報学担当者の研究能力を更に高め,今後を担う良い人材を育成するという観点から,関連科目の担当教員に広く声をかけ,相互に協力しながら研究活動を継続してきた。
非公開の研究報告会として「話題提供会」という名称の小研究会を多数回開催すると同時に,公開の研究報告会も開催してきた。

法と情報雑誌は,法と情報研究会の研究活動を公表するための媒体となる学術雑誌であり,国立国会図書館に納本されている。
法と情報雑誌へのこれまでの寄稿者は,私以外には,丸橋透先生と小西知世先生。

私は,2026年3月31日で定年退職となる。その後についてあれこれ考えてきたが,今回,会員各氏(特に丸橋透先生及び金子敏哉先生)の協力によって第5回公開研究報告会及びその懇親会の準備が進められてきた経緯等に鑑み,そのような運営体制で今後も継続することにした。

会員からの十分な協力が得られないときは,研究組織として継続する意味がなくなるので,いったん解散した上で,別の構成者によって別の研究組織を企画し,創始するつもりでいた。

今回,会員からの十分な協力が得られたことには深く感謝する。

今後,私が蓄積してきた業績よりも多数のより優れた業績を公表する研究者が出現したときは,いつでも法と情報研究会の代表の立場を移転するつもりでいる。

私は,凡人の一員に過ぎない。凡人の一員に過ぎない私よりも優れた人材であれば,非常に容易に私の総業績を乗り越えることができるであろう。

***

判事補当時の某任地において自動車運転免許を取得し,BMWを購入して運転するようになった。

法定または指定の速度制限を厳守して走行していた。現実には,速度制限を厳守すると逆に迷惑走行のようになってしまうため,制限速度を厳守して走行する自動車など滅多にいない。

当時,その様子を見て,「速度違反しない外車がいる」と評判になっていたらしい。私は全く知らなかった。

研究会の会場で,ある方と挨拶を交わした。その方とは初対面。その方は,私がその任地で勤務していた当時には中学生であり,そのように話題にしていたとのこと。

驚きだ!

世間は広いようで極めて狭い。

***

元のゼミ生や大学院生等も多数参加してくれた。

いずれも社会人として大いに活躍していることを知り,とても嬉しく思った。

***

懇親会の場では,私の後任となる佐野智也先生から挨拶があった。佐野先生は,今後,法と情報研究会の会員に加わることになる。

一般に,法情報学に関し,法情報の検索や法情報データベースの構築だけがその任務だと勝手に狭く思い込んでいる勉強不足の人々がかなり多数存在する。
しかし,それは,明らかに誤りだ。私の全業績を精読すれば,中学生以上の知能の持主である限り,誰でも容易にそのことを理解できる。

そもそも法情報の構造の解明,機能と作用の分類に関しては,私がパイオニア的な研究成果を出してきたとはいえ,まだまだ精錬されたものではないので,誰かが更に研究し,その研究成果を明らかにしなければならない。そのような検討が正確になされなければ,目的(政策等)と手段(法令等)との論理関係の整合性や仕組みとしての実効性・効率性・経済性・相当性などを計測できない。

加えて,私は,法令や判例のような典型的に法情報だと理解されている情報以外の情報に関しても,帰納法の観点と機能論の観点から,法情報としての位置づけを試み,その検討結果を明らかにしてきた。
このような作業を経なければ,法情報の真の効用が見えてこない。

佐野先生は,私がこれまでやってきたことと類似した視点から続々と極めて優れた研究成果を着々と公表されている。

明治大学の「法情報学」の未来はとても明るい。

2026年度の学生として在籍している明治大学学生の中で「とにかく勉強したい」と熱望している学生は,佐野先生の授業を受けるべきだと思う。
きっと,現代の情報社会を基盤として正しくものごとを考える力を得るきっかけと遭遇できることだろう。そして,それによって,GPTの安易な使用や濫用に起因する頭蓋骨内の空洞化を避けるための自分なりの方法論を得ることができることだろう。

***

今後約2か月間にわたり,退職に伴う諸手続や研究室の原状回復などに忙殺されることになる。

それらが問題なく片付いたならば,(その時点における家庭内の状況次第ではあるけれども,もし可能であれば)2泊~3泊程度の国内旅行をしたいと思っている。

 

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2026年3月 8日 (日曜日)

法と情報研究会:第5回公開研究報告会

法と情報研究会の会員各氏(特に丸橋透先生及び金子敏哉先生)の協力により,研究報告会及び懇親会の準備が進められてきた公開研究報告会の開催日となった。

 法と情報研究会:第5回公開研究報告会
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2026/02/post-f83d25.html

懇親会にも多数の方の参加がある予定。

 法と情報研究会:第5回公開研究報告会の懇親会
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-ff8693.html

研究報告のためのレジュメや資料等は,ここからダウンロードできる。このネット公開のための作業に関しては,金子敏哉先生に大変お世話になった。

なお,報告者の研究報告には日本国著作権法及び関係各国の著作権法の適用がある。報告内容等の二次利用等に関しては関係する著作権法の条項に従わなければならない。

 

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2026年3月 7日 (土曜日)

明日は法と情報研究会公開研究報告会

法と情報研究会の会員各氏(特に丸橋透先生及び金子敏哉先生)の協力により,研究報告会及び懇親会の準備が進められている。まことにありがたいことだと思う。

 法と情報研究会:第5回公開研究報告会
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2026/02/post-f83d25.html

懇親会にも多数の方の参加がある予定なので,とても楽しみにしている。

 法と情報研究会:第5回公開研究報告会の懇親会
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-ff8693.html

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明日(2026年3月8日)に迫った研究報告の準備を終えることができた。

研究報告のためのレジュメや資料等は,ここからダウンロードできる。

このネット公開のための作業に関しては,金子敏哉先生に大変お世話になった。

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定年退職にあたり,明治大学法律論叢の古希記念論文集を辞退したので発行されていない。
このことについてある方から質問を受けた。
「古希ではない者に対して古希記念論文集を献呈するのは失礼にあたるのではないでしょうか?」と返答した。私は,まだ69歳であり,古希ではない。

最終講義を実施する予定がない。このことについてもある方から質問を受けた。
私は(奴隷となる)弟子というものをつくらなかった。ゼミの学生等に関し,私の考えと違っていても全く構わないし私に対して批判的であってもよいので,自分なりに調査し,検討し,考えることのできる人間を育てることを心掛けた。奴隷をつくって威張っていても少しも立派なことではない。
最終講義というものは,真に偉大な先生が退職のときには関係者が率先して設定し、お世話して実施するものなのでそれはそれで名誉なことだと思う。
しかし,そうではない場合もあり得る。
私の場合,単なる凡人の一員であり,「偉大な先生」であるはずがない。凡人に過ぎない私から最終講義の開催準備を誰かに頼むというような恥ずかしいことはしない。

ただし,EUの最新法令を素材とする法情報学の講義を続けてきたので,その総決算のような意味での小論考をまとめ,規則(EU) 2022/1925(デジタル市場法)の解説を書いた。

 規則(EU) 2022/1925(デジタル市場法) [参考訳]
 https://cyberlaw.la.coocan.jp/Documents/LawandInformationMag_No70A.pdf

「私の最終講義を聞きたかった」と思う人がもしあるのであれば,この参考訳の冒頭解説部分を精読し,その中で示されている関連サイトのコンテンツを読んで欲しい。

その解説の内容の一部は,法とコンピュータ学会の講演でも紹介したとおり。

 法とコンピュータ学会第50回記念大会
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2025/11/post-ed950c.html

 

 

 

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2026年3月 6日 (金曜日)

退職予定者説明会

2026年3月31日に明治大学を定年退職となる。

私は3月21日生まれでありまだ69歳なので古希ではないのだが,古希になると退職することになっているので3月31日付けで退職。

本日,退職予定者説明会があったので,出席して説明を聞いた。

関連書類を揃えた上で所定の期限までに提出すると退職金が支払われる。

予め自分なりに計算して予想していた金額よりは大きかった・・・とはいうものの,大した金額ではない。

退職金に対する課税があるので,入金されるのは税引き後の金額だけ。

それでも,世間全体としては退職金が全く出ない人が少なくないようなご時世となってしまっているので,(その金額はともあれ)退職金が出るということだけでもまことにありがたいことだと思っている。

老後資金の一部として貯金することにした。

退職後は,可能な限り節約し,慎ましい生活を送ることになる。

 

 

 

 

 

 

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2026年3月 3日 (火曜日)

法と情報研究会:第5回公開研究報告会の懇親会

法と情報研究会の会員各氏(特に丸橋透先生及び金子敏哉先生)の協力により,研究報告会及び懇親会の準備が進められている。まことにありがたいことだと思う。

 法と情報研究会:第5回公開研究報告会
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2026/02/post-f83d25.html

私自身は,3月31日に迫った定年退職と関係する諸手続き及び諸々の雑事や引越業者関連の手続等に加え,確定申告の手続などもしなければならず,さっぱり何の準備もできない状態が続いている。

ただし,研究報告内容と密接に関係する事項について定めている規則(EU) 2021/694に関し,同規則の極めて重要な法改正を踏まえて内容を再検討し,また,今後の動向予測を可能とするための最新の法案等の説明を付加することによって,同規則の参考訳・改訂版を作成し,公表することができたので,一応,最低の質を確保することは可能だろうと勝手に自己評価している。

 法と情報雑誌74号
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-e666a5.html

新保史生先生が作成してくださったリストを検討し,(守秘義務があるために)私だけが知っている翻訳文等を加えて再計算してみたところ,これまでの人生で総計約600本の海外法令(主に米法及びEU法)の翻訳文を作成したことになることを改めて自己認識した。実は,正確な数を知らなかった。

私は,特に能力が優れているわけではなく,凡人であり,決めた勉強を粘り強く続けることくらいしかできないのだが,これだけの数であれば,世間に対して何らかの貢献をしていることにはなるのではないかと思う。

***

金子敏哉先生が管理している懇親会参加者のリストを読むことができた。30名以上の人々が参加予定のようだ。

その中には,かつての学部のゼミ生やかつて大学院で指導した学生等の名も多数確認できる。
私のようなつまらない人間のためにかつての学生諸氏にも参加してもらえることを知り,とても嬉しい。感涙という状態になる。

過去数年間,私自身の老化による劣化のために体力が大幅に減退していることに配慮し,また,家庭内の事情(老親の介護等)に伴う問題の発生を避けるため,様々な会合の後の懇親会への参加を極力避けてきた。

しかし,今回は,懐かしい人々との懇親のため,想定されるリスクを考慮に入れた万全の態勢で,第5回公開研究報告会の懇親会に参加しようと思う。

なお,懇親会場の参加登録が2026年3月6日まで延長されたとの連絡を受けている。

 

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2026年3月 2日 (月曜日)

生成AIを使っても頭が悪くならないという意見

どのような意見をもとうと,それは,各人の自由だ。

しかし,私は,生成AIを使って頭蓋骨の中が空洞化し続けている者を実際に多数みてきたので,「そうはならない」という内容の意見をみかけると,そのような意見の論拠を知りたくなる。

大抵の場合,考慮に値する論拠が示されていない。頭蓋骨の中が空洞化していると推定される。
論拠らしきものが書かれている場合でも,まるで論拠になっていないということをその者自身が全く理解できていない。頭蓋骨の中が空洞化しているので,理解できないのだと推定される。

一般に,まともに「思考したこと」がない者は,自分が本当は「思考していない」ということを自己認識できない。

また,一般に,内容空虚な書籍等ではなく真に読むべき書籍と真剣に格闘したことのない者は,「書籍(特に古典)の重要性」を理解できない。
そもそも書籍ではない物体(受験参考書,安易なノウハウ本,単なる宣伝広告物に過ぎない物体など)を書籍だと信じているために,「たくさん読書してきた」と錯覚していることが多い。実は何も読書していない。
私は,明治大学法学部の学生に対しては,物体である冊子でもデジタル版でも良いから,例えば,司馬遷の『史記』やプラトンの著作のような古典作品を全編通読し,現代社会の状況及び自分自身の内的世界と照らし合わせて何か感ずるものがないかどうか考え続けることを推奨してきた。その際,経験がないと理解できない部分がかなりあるので,現時点では理解できない部分があってもそのような部分は保留にして読み進め,とにかく最後まで読むことを推奨してきた。大概の場合,最後まで読んでみると,当該書籍の最初の方で理解できなかった箇所の大部分が自然と理解できるようになる。それゆえ,同じ古典作品を人生の中で何度か重ねて通読みることが最も効率的であることになる。

一般に,「思考していない」ということを自己認識できない者や「書籍(特に古典)の重要性」を理解できない者は,例えば,生成AIを利用して講義内容や書籍の要旨を生成させ,そのような簡略版だけを読んで「全部わかった」というマスターベーション的な異常心理状態の中で耽溺し続ける結果,ますますもって知的能力を低下させ続けることになる。

一般に,これらの頭蓋骨内が空洞化した者は,著名大学の学生の中にもかなり多数みられるので,大学受験の際の偏差値や大学のレベルに対する世間的な評価は,ほぼ完全に無意味化しているということが証明されていると確信している。

一般に,「著名大学の学生がそのように述べている」ということを根拠にして記事を書いている記者やライターの頭蓋骨の中も空洞化していると推定される。
それゆえ,関連する企業の担当者としては,そのような記者やライターに関しては,契約を切るべき候補者の上位にリストするのが賢明だと思われる。

私は,明治大学における受講学生に対し,図書館に行って必要な書籍(特に古典)を探し,精読することの重要性を教示してきた。

そのとおりに実行する者は必ずしも多いとは言えなかったけれども,そのとおりに実行し,費用対効果とは一見すると相反するような「急がば回れ」を実行し続けた学生は,その後,様々な資格試験に短期間で合格してその分野の専門職となり,私の目からみても優れた企業だと思われる企業に就職し,あるいは,権限のある行政官として任用された。彼らは,大いに活躍している。

「急がば回れ」の重要性を一日でも早く理解した者は,結果的に,費用対効果を達成できている。「必要な投資なしにリターンを得ることはない」という当たり前の法則がそこでは現実化し続けていたのだと言える。

その逆もまたしかり。

一般に,企業経営者や人事担当者は,そのような目で人材を評価すべきだと思う。

「生成AIを使用してきたか」を質問し,使用してきたと答えた学生に関しては,上記のような視点を踏まえ,「思考すること」がどのようなことを意味しているかを当該の時点において当該の者が「思考している」かどうかを評価すれば良い。

それらしい回答文を暗記してきただけと疑われる者に対しては,「なぜ,そう言えるのか?」をどこまでも回答させると良い。無論,誰であっても,最後は,「自分がそう思うからです」という回答(=「実は根拠が何も存在しない」という回答)に突き当たるはずなのだが,そこに突き当たるまでの深さ(=レイヤの深さ)は,当該の者の思考能力と正比例するので,最終的な回答がどのようなものであれ,「なぜ,そう言えるのか?」をとことん質問することにはかなり大きな合理性がある。

ちなみに,生成AIの回答ではこの点に関する究極の論拠をごまかすことが多いので,当該の者が生成AIによる要約等を暗記しているだけの者であるかどうかまたは当該の者が密にウエアラブルデバイス(←インプラントの場合を含む。)を装着し,そのデバイスを介した生成AIの回答を発声するだけの部品(←敵対企業もしくは仮想敵国のスパイであること場合を含む。)になってしまっているかどうかを判別することもできる。

***

世界有数の大学の出身者であっても著名な犯罪者は存在するし,世界的に嫌悪されている人もいる。また,論文におけるデータ捏造等の理由により学位を取消された者は数知れない。

まして,学生の場合,天才も含まれているかもしれないが,たいていの場合,当該学生の自己認識に反し,指導教授の判定は0点であるかもしれない。
要するに,当該学生にとっては「生成AIを使っても頭が悪くならない」と確信されている場合であったとしても,そのような意見は,(例えば,生成AIの使用に起因する知力の劣化のためにそのように確信されているものなのであって)考慮すべき価値をもたないものかもしれないということを理解すべきだ。

特に,職業記者は,情報の信頼性や価値などを適正に評価することが職業上の義務となっている。

それゆえ,記者やライターが学生から取材した結果を素材にして記事を書く場合,(情報の信頼性や価値を適正に評価するため)当該学生の指導教授も(直接に面談して)インタビューすべきだと思う。
指導教授から直接の面談を拒否されたときは,その教授が「当該学生に関する説明や評価を提示したくない学生」と理解すべきだろう。取材拒否の理由を明らかにすると「誹謗中傷」との非難を受けるリスクが存在する場合,その指導教授は,その理由を明らかにしないで,単純に取材拒否をすることだろう。

以上のように理解し,納得できるのでなければ,一人前の記者やライターであるとは言えない。

そうでない記者やライターは,自己研鑽を積み,一人前の記者やライターになってもらいたい。

 

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2026年3月 1日 (日曜日)

法と情報雑誌74号

法と情報雑誌74号を作成し,Web上で公表した。

 法と情報雑誌74号
 http://cyberlaw.la.coocan.jp/Documents/LawandInformationMag_No74.pdf

この号には規則(EU) 2021/694 [参考訳・改訂版] が含まれている。

 

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