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2026年1月23日 (金曜日)

頭の中

誰のことだとは言わない。あくまでも机上の空論として,ヤルタ会談に参加した者(及びその後継者)が世界を支配すると合意したと信じている者の脳の中を想像してみる。

アメリカ合衆国が世界の一部を支配すべきだということになる。現実には世界に対する経済支配が弱まっているので,それは間違ったことだと憤慨することになるだろう。

スターリンのソヴィエトロシアが世界の一部を支配すべきだということになるのだが,ソヴィエトロシアは消滅したということを理解できているかどうかは分からない。理解できているとすれば,スターリンの取り分は既に消滅したと考えていることになるだろう。あるいは,ロシア共和国という国家体制は偽装であり,真実はソヴィエトロシアのままだと信じているのかもしれない。

蒋介石の中華民国が世界の一部を支配すべきだということになるので,毛沢東の中華人民共和国は滅ぼされなければならないことになる。

ヤルタ会談には英国も参加していたことは既に忘れてしまっているかもしれない。

フランスの存在は,ナチスドイツに服従した国として無視または軽視されるかもしれない。

フランクリン・ルーズベルトが民主党だったことは知らないかもしれない。民主党の「ニューディール政策」のことも知らないかもしれず,その場合,「ディール」という語の意味を理解していないかもしれない。

以上の結果,世界はアメリカ合衆国と中華民国によって分割統治されるべきだと考えることになるだろう。ロシア共和国が偽装であり真実はソヴィエトロシアのままだと信じている場合には,世界はアメリカ合衆国とロシアと中華民国によって分割統治されるべきだと考えることになるだろう。

このような前提では,(英独仏そして日本を含め)他の国々は,アメリカ合衆国によって支配されるのが当然なので,現在の世界秩序のように各国が平等の国家主権をもち,現在の国連におけるように平等の発言権をもつような状態であってはならないということになる。

また,自分以外の者は全て政治的権限をもつべきではない(=米国の初代国王であるべだ)と信じている場合には,現行のアメリカ合衆国憲法と国家秩序は全て無視され,私物として国軍を行使し,武力によって人々を支配する国につくりかえることになる。

共産主義は王権とは矛盾する。また,王権神授説のような発想の下においては,キリスト教以外の宗教は認められない。
それゆえ,自分が初代の国王になったならば,共産主義または社会主義の国だけではなく,キリスト教ではない国と人々を全て滅ぼす聖戦を開始することになるだろう。巨大なAIシステムはそのような聖戦を実行するための非常に強力な武器となる。

以上に述べたことは非常に単純化された(しかも誤った)世界観ということになるのだが,そのように理解している可能性が十分にある。

以上のように推論すべきだ。

***

以上のような空想の頭の中の世界では,チャーチルの存在は希薄化する。米国の支援なしには生存できない哀れな国の首相として理解されることになるだろう。そのことは,現在の英国の首相を軽視するという姿勢にもつながることになる。

しかし,現代史における英国の存在は極めて大きく,故エリザベス女王が果たした役割も極めて大きかった。現在の様々な問題が発生したのは,その死去の後のことだと言える。

 

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