« データを利用する能力 | トップページ | 中国のロボット産業 »

2025年12月15日 (月曜日)

AIエージェントがAIエージェントを自動生成するようになると

AIエージェントがAIエージェントを自動生成するようになると,これまで雇用されていた人間の従業者が大量に解雇されることになり,深刻な社会不安が発生する。
当該AIエージェントのサービスを提供している企業の経営者とその家族が襲撃され殺されるというようなことも頻発することになるだろう。主要な部分の開発者や開発リーダーとその家族もなぶり殺しになるということが想定される。世界中失業者だらけになると,誰も経営者や開発者を守ってくれないどころか,殺人者の側に回る可能性が高い。
かくして,『北斗の拳』の世界が現実化することになる。

このような差し迫った現実的な問題があることはさておき,そのようなAIエージェントによるAIエージェントの自動生成が一般化すると,トラフィックの許容性を超過する通信量の激増が発生し,情報ネットワーク全体が一挙に崩壊する危険性はある。このことは,既にかなり多数の専門機関等から指摘されていることだ。
比喩的に言えば,日本国の道路は,何万台もの高級スポーツカーが日常的に時速300kmくらいで走行できるような物理的許容性及び法的許容性をもっていない。
また,情報通信に限定すると,AIエージェントを常時稼動させている巨大企業だけが通信回線の許容量の大部分を事実上独占支配し続けることになるので,自明のことながら,独占禁止法違反または関連法令違反の状態が発生する。そのように思わないのは,当該AIエージェントのサービスを提供する巨大企業の人間だけだ。独占企業なので,感性と推論能力が完全に狂ってしまっているものと推定される。
しかし,日本国の関係当局は何もしない。適正に権限を行使する前提となる十分な能力が欠落しているためと推測される。

他方において,そのようなAIエージェントが真に高性能なものであり,大幅に普及した場合,当該AIエージェントのサービスを提供している企業が倒産し,サービスそれ自体が消滅するリスクを考える必要性がある。
真に高性能なAIエージェントが存在する場合,(中国の企業を含め)世界中の企業が「学習」という名前の模倣行為または海賊行為を「適法行為である」として全面的に実行することになるので,どの企業のサービスもほぼ同じ内容と性能と精度のものとなる。その結果,そのサービスを利用するユーザが得られる便益も競合他社が得られるものと同じものに平準化されることになる。換言すると,AIエージェントは,他者との関係において差別化するためのツールまたは競争上の優位にたつためのツールとしては利用できないサービス(=直ちに陳腐化し相対的優位のないサービス)になってしまう。

どの企業のサービスを利用しても内容的にも結果的にも同じというのであれば,高額の料金を支払ってまで利用する者はいなくなる。結果的に(中国の企業を含め)低額または無料でサービスを提供する企業または国家組織だけが生き残るということになりそうだ。

世界中の投資家は,どのみち悲惨なものとなるしかないそのような未来を想定した上で,「自殺しなければならなくなるような未来」を回避するための賢明で堅実な判断を求められる場面に直面していると言える。

***

一般論として,現実経済によって支えられていない仮想の財に対する投資は,常にゼロにリセットされるリスクに晒され続けている。

6発の弾丸を装填できるピストルに6発の弾丸が装填されていることを大概の者が知らない状況の下において,1発の弾丸しか装填されていないだろうと勝手に思い込んだ6人の者がロシアンルーレットのゲームを(マゾヒズム的に)味わっているような構図がそこにはある。
そのような場合,最初の1発で確実に死が訪れるので,5名だけが残る。しかし,ロシアンルーレット中毒患者のようになってしまっている者は,残りの5発は装填されていないだろうと思い,暇つぶしのために,同じゲームをやってみるかもしれない。その場合,6分の5の確率で弾丸が発射されることになるのだが,悪ければ1名目で,遅くとも2名目で確実に次の死者が出る。そして・・・

***

 企業のCEOまでAIで置き換えてしまおうという野望をもつAI関連の企業や開発組織は多数存在する。
そのような野望をもつ者は,「企業のCEOがAIになっても,その企業の株主や債権者だけは生き残る」という空虚な前提に立った上で,更に,「当該AI関連の企業や開発組織のトップ自身がそのような株主や債権者になれば,当該企業のCEOになるための熾烈な競争を迂回して自分が大多数の企業の支配者になり,その国の大統領や首相等も奴隷として使役できる独裁者になれる」ということを夢想している可能性はある。

そのような場合,当該の者は,潜在的な国家反逆者である。

また,そのような者に対して巨額の資金を融資する銀行や投資家等は,自分自身がAIによって置き換えられ,または,未来の独裁者の奴隷となり,結局,自殺する以外に道がないような存在になってしまうということを想定できない愚か者であることになる。

権力簒奪者またはその予備軍は,事前に,適切に対処されなければならない。

以上のような事柄に全く気づかない政治家が圧倒的多数だと思われるが,気づくだけの十分な知力が欠落しているのだろうと想像される。

 

|

« データを利用する能力 | トップページ | 中国のロボット産業 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« データを利用する能力 | トップページ | 中国のロボット産業 »