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2025年11月20日 (木曜日)

生成AIのアンケート

私自身はそのようなアンケートに応じたことはない。生成AIに限らず,ほぼ全ての種類のアンケートを嫌悪している。大概の場合,個人データの保護が脆弱になっていることもその原因の一つだ。

その点はさておき,生成AIの機能に関しては,全く知らないわけではないし,それなりに試してみることがある。

結果としては,100点満点で10点を超えたことが一度もなかった。

私自身は「凡人」だと自認しているので,生成AIの能力は凡人のレベルよりも相当に低い能力(=凡人レベルを基準とした上で100点満点で10点以下)しかないということを知ることができる。

そのことから,生成AIと関連するアンケートに対して「有用である」と回答することは控えた方が無難ではないかと思い,そのようなことを質問されたときには「凡人のレベルよりも相当に低い能力しかない」と返答することにしている。

アンケート等おいて,そのように「凡人」の能力よりも相当に劣るシステムの能力を「有用」と回答する者は,相当に生成AIよりも相当に能力の劣ると評価される。
違法か適法かを一応おいて,何らかの経路によりそのような評価結果を示す情報が当該アンケート回答者の所属組織の人事担当に提供されれば,解雇予備軍のリストに入れられることが確実だと推測される。それゆえ,回答に応じないか,または,「有用である」と回答することは控えるべきだと思う。

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ちなみに,(IQを含め)知的能力が非常に高い人は,それが必要になれば,(生成AIを含め)どのようなシステムや仕組みでもすぐに使いこなせるようになるし,ほぼ瞬時にその限界を明確に理解し,現時点でれば低レベル労働者が担当している機械的業務の自動化という意味での前処理業務に使って,自己の業務効率の向上に使うことは可能だと思われる。

しかし,一般的には,そのようにして単位時間あたりのアウトプットの質と量を向上させても,それだけでは,賃金や報酬や売上が増加するわけではない。

結局,誰かが生成AIを使用することによって売上をあげることができる当該生成AIサービスのベンダを儲けさせるだけだ。しかし,売上があっても先行投資額が莫大であるときは利払い負担に耐えられなくなり,そのベンダも破綻する。

当該生成AIを使用する従業者も使用者を含め,関係する者が経済的利益を得る社会構造は存在しないように思われる。

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加えて,同一または類似の生成AIの出力は概ね同じになるので,多くの企業が使用している場合には,差別化の効果が生ずることはなく,当該生成AIを使用している企業に相対的優位をもたらすこともない。

生成AIの効用としては,陳腐な企業や企業経営者が陳腐であることを明確化し没落させる効果,陳腐な知識や情報が陳腐であることを明確化しそのような知識や情報の経済価値をゼロにする効果,生成AIの導入を口実とし,労働組合を幻惑させまたは諦めさせながら大規模に人員削減を断行できる効果(=その結果として,当該企業が真に有用な人材を失い,没落する効果を含む。)などを考えることができる。

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生成AIの普及により,資本主義を基礎とする国家でも社会主義・共産主義を基礎とする国家でも大失業時代が目の前に迫っている。

秩序が破綻し,暴力が支配するようになると,怒った人々によって,AI関連企業の関係者や億万長者とその家族そしてそのような事態の発生を避けることができなかった政治家とその家族が日常的になぶり殺しになるような状態が到来する可能性がある。

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なお,以上のことは,軍事や諜報目的,機械制御の目的などのための(=意味論や属性処理を必須の要素としないデータ処理の目的のための)生成AIの利用との関係では妥当しない。このことは,既に何度も述べたとおり。

 

 

 

 

 

 

 

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