スタディモード
人間を奴隷化するための新たな方法が投入され始めた。
スタディモードをもつサービスは,これまでの生成AI関連サービスよりも進んだ調教システムだ。
非常に優秀な頭脳をもち,既に豊富な知識経験があり,かつ,現実に高い洞察力をもつ人であれば,そのようなAIツールをおもちゃとして遊ぶことは可能かもしれない。特に意味論が関係する分野では,AIツールから生成される出力が空虚なものであり無意味かつ無価値なものであることをすぐに見抜くことができるからだ。
しかし,そうではない低レベルの知能しかない者は,これまでのシステムよりも更に深化した状態で,新たなシステムによって容易に調教されることになるだろう。
トランプやそのとりまきの人々がもつ価値観を(無知・無能な人々の脳内に)「もっともらしく」注入し,洗脳し,(単に無知・無能だというだけではなく)指示されたとおりに奴隷のように従う人々を速成栽培するのには非常に適した優秀なシステムであると言える。
なにしろ,自分自身の時間をかけた努力の蓄積の中で真に「思考する」ということを実際に何億回も経験しているのでなければ,人間の生体脳のシナプス群は,CPUではなく,単なるセンサーと記憶素子の集合体のようなものへと変質してしまうことになるからだ。
昔から「学問に王道はない」と言われるが,普通の思考能力に関しても王道はない。
スタディモードをもつシステムなるものは,市場に置かれてはならない。
もっとも,どの国においても,大勢の人々を洗脳し,奴隷として支配したいと考える人々が存在するので,そのような反人類的な利己主義者または独裁者等からは大いに歓迎されるシステムであることも明らかだ。
AI開発の指導的な立場にある者らは,そのような反人類的な利己主義者または独裁者等に迎合しているという意味で,反社会的な存在であるかもしれず,そのような側面から,必要な身辺調査及び犯罪捜査が進められるべきだろうと思う。
この点に関してスタディモードに肯定的な姿勢を示す論評をしている評論家等もいるが,お金の奴隷なのではないかと想像する。
彼らは,金の流れが変われば,即座に手のひら返しのようなことをするのが普通なので,人間観察の対象としては(気晴らしにはなるという程度の意味で)面白い。
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なお,サイバー戦という観点からは,スタディモードなるものをもつAIシステムやAIサービスの導入が成功しつつある過程において,「当該システムがロシアの情報機関や中国の情報機関によって乗っ取られてしまった場合,世界中が一体どういうことになるか」に関しても考える必要性がある。
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スタディモードのシステムを高度に発達させると,単に「既存の理論や知識を覚えさせる」という意味での仕事を担当しているのである限り,大学や高校の教員の大半をAIシステムに置き換えることが可能となるかもしれない。
そのような置換えが現実に発生した場合,その後の状況下においても生き残ることのできる教員は,自分自身で新たな発見をし,新たな思想を生み出し,新たな創作物をつくり出し,既存の諸理論を考察して新たな理論体系を構成できるような能力をもつ者だけとなることだろう。
そして,そのように状況となった場合,現在普通に存在しているような高校や大学は存在する必要性がなくなってしまうかもしれない。
高額の学費を払って大学で受けることのできる内容と,ほぼ無料でオンラインで入手できる内容とが本質的には同じようなものになってしまうと,そして,当該の時点において就職のために必要な知識や技能がオンラインで入手可能になると,高額の学費を払う意味が消滅してしまうことになるので,大学の経営基盤それ自体が崩壊することになる。
優れた企業の中には既にそのことに気づき,学歴や学位等は不問とし,当該の者の実質的な意味での生体脳の能力だけを見極めた上で人事を行うところが出始めている。そのような優秀な人材は,1人で10人分~100人分くらいの仕事を平気でこなしてしまうので,経営的にもそのような人材だけを雇用したほうが利益率を高めることになるのだ。
しかし,そのような社会が本当に良い社会なのかどうか,本質的な部分で憂慮しない者が多数存在する。そのような者に関しては,救いようのない愚か者なのだろうと思っている。
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