産業廃棄物としての使用済みロボティクス(産業用ロボット)
人間型のものを含め,ロボティクス(産業用ロボット)は,その使用終了後には,基本的には,産業廃棄物となると考えられる。
資源として再利用または二次利用される部分は再利用または二次利用されることになるだろう。ただし,技術革新の速度があまりにも速すぎるので,再利用または二次利用の適用対象とその可能性は年々減少しつつある。
再利用または二次利用にしても,産業廃棄物としての処分にしても,それなりの化石燃料や電力などの大量のエネルギー消費を伴う。そのようなエネルギー供給の見込みは乏しい。
小型原子炉をエネルギー源とするロボティクス(産業用ロボット)の場合,その小型原子炉の安全管理と安全な解体・廃棄のための手順は未知数の段階にある。たぶん,無秩序に廃棄されることになる。
単純に廃棄する場合,たぶん,その最終処分場は海洋しかない。
海洋投棄されるロボティクス(産業用ロボット)には地中深くから掘り起こされて濃縮された有害物質が大量に含まれているので,その海洋投棄によって,海洋の極度の環境汚染が致死的なレベルまで進行する可能性が高い。
かくして,(ロボットに仕事を奪われた人々が怒って乱を起こし,政治家や金持ちを襲って皆殺しにするような)世界規模のカオス状態が発生することがなくても,また,世界規模の核戦争が発生することがなくても,(人類を含め)地球上の非常に多くの生命体が(比較的近未来に)絶滅することになる可能性がある。
***
「ロボット」の概念に関し,私は,「サイバネティクス」と同義のものとして,有機体(生命体)もロボットの一種だというウィーナーの考え方を基礎として自説を構築している。
それゆえ,サイボーグ,ミュータント,アンドロイドも「サイバネティクス」の一種として理解した上で,未来のための法学理論を構築してきた。この理論を基礎とすると,例えば,現行の民法の法律行為論は私見である「処理主義」の理論によって置き換えられることになる。しかし,その理論を理解できるだけの能力と知識経験をもつ人はほとんどおらず,皆無に近い。
他方,現行のISOやJISによって定義されているものは,産業用ロボット(ロボティクス)。一般に使用されている「ロボット」との語は,ウィーナーのサイバネティクスの概念を正しく理解しないまま商業宣伝目的に曖昧に形成されてきたものや濫用されているものを含む。
産業用ロボットは,現時点では,主として金属や樹脂等で構成された機械装置のことを指す。それらは,有機体ではないので,腐敗して自然に還るということが困難。また,有害な化学物質や爆発する危険性のある物質等を大量に含んでいるため焼却処分にも難がある。
| 固定リンク

コメント