孤立主義
どの国でも孤立主義を採用した場合,国内の市場規模の大小がその国の将来を決めることになる。
国内の市場規模が小さい場合,国全体が衰滅するので,大国に吸収されることになるだろう。
大国による吸収を免れようする場合,国家連合が形成され,更に,急速に連邦国家へと成長することがあり得る。例えば,EUは,実質的にも形式的にも連邦国家となる現実的な可能性がある。
大国の中で,十分な資源,十分な(生産能力をもつ)人口,十分な統治能力をもつところは単一国家として生き残る可能性が高い。例えば,中国は,その代表例だ。
現時点では超大国だと自認している国であっても,十分な資源,十分な(生産能力をもつ)人口,十分な統治能力をもたないところでは,(独裁者一族と貧民しか存在しない中世の君主国のようになるのでない限り)経済破綻から崩壊に至る可能性がある。
うがった見方をすると,そのような(独裁者一族と貧民しか存在しない中世の君主国のような)国にするために,フランス革命から始まり,第二次世界大戦以降おいて世界的規模で構築されてきた民主主義の基盤を根底から破壊し,消滅させようとする勢力は存在し得ると言える。
一般に,「自分が初代の国王になる資格は神によって与えられたものだ」という妄想にとりつかれると,その妄想から逃れることはほぼ不可能になる。
人間の脳組織は弱い。メジロ(Zosterops japonicus)の脳とそんなに変わらない。
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