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2025年1月 8日 (水曜日)

ネットワーク化された軍の脆弱性

ネットワークを基盤としているので,当該ネットワークそれ自体が最大の脆弱性要素となる。

そのネットワークが無線通信を基盤とする場合,電磁波の大規模な乱れやジャミング攻撃によって基盤が破壊される。電磁波の大規模な乱れは,太陽風の影響によって発生することもあるし,核兵器の使用に伴って発生することもある。

そのネットワークが地下に埋設された光ケーブルや海底ケーブル等の物理回線を介する有線通信を基盤とする場合,その通信線の物理的な破壊によって基盤が破壊される。かつての世田谷ケーブル火災事件のようなタイプの深刻なテロ攻撃は今後もあり得ることだし,現在,世界レベルで海底ケーブルの意図的な破断が頻発している。

ところが,このような通信基盤の破壊は,海外に展開している工作員に対する指示等の通信基盤も同時に破壊していることになるし,また,世界各国ともそのような工作に関与した工作員及び協力者の摘発と処刑を強化することになるから,当該攻撃者である国の軍事作戦中枢である参謀本部は,不正確な情報に基づく誤った判断により,世界戦争を開始してしまうリスクを高めることになる。

木をみて森をみることのできない大馬鹿者が国家または国家軍の上級幹部になり,支配的な立場を得ると,そのようなことが発生しやすい。

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戦時と平時が常に共存する状況下で生きているということを忘れてはならない。

 

 

 

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