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2024年8月11日 (日曜日)

ニューロチップの物理的耐久性?

どのような製品も(物体であるので)いつか壊れる。特にICは,回路内に記録される電磁的状態の変更回数が限定されており,一定回数を超えると機能しなくなる。

比喩的に言えば,ニューロチップの場合には,脳細胞の死と同じようなことが起きる。しかし,遺伝子による自動再生機能のある有機体ではないので,ニューロチップは,壊れれば壊れたままとなり,物体それ自体として自動再生されることがない。

無論,内容の(バックアップ的な記録を基礎とする)同一内容の電磁的状態をもつ別の回路に代替させることができるが,その場合,ニューラルネットワークの論理構造が維持されているかどうかを測定する方法は存在しないのではないかと考えられる。

さて,このような危うさをもつ電子装置の一種に過ぎない電子機器によるデータ処理を基礎としている生成AIの信頼性に関し,このような観点からの「健全性」の保証はあると言えるのだろうか?

現時点において,この点に関し,明確に保証していると言えるような生成AIのシステムまたは製品を目撃したことはない。

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人間の生体脳の細胞は「寿命」が到来すると一斉に自己崩壊を始めるかもしれない。その結果,回復不可能な脳機能喪失状態に至ることは十分にあり得ることだし,現に存在している。

この私自身もまた老化による著しい劣化を日々痛感しているところだが,その劣化は,脳機能の面にも現れている。

寿命が来ているのではないかと思う。

一般に,人間は,寿命に逆らうことはできない。

仮に人工的に増殖させた汎用幹細胞を基礎とする脳細胞で置き換えることができたとしても,記憶の転写は不可能だし,生体脳内におけるニューラルネットワークの復元は絶対にできない。それゆえ,人格の復元もできない。「生きた復元模型」のようなものを製造できるだけだ。

比喩的に言えば,ニューラルネットワークの理論を応用したAIシステムは,構成要素となっている物理素子の劣化による「痴呆症」のような状態になり,全面劣化(=全面機能停止)となるリスクを常に抱えていると言える。

 

 

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