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2024年8月 8日 (木曜日)

AIによる巧妙なフェイクヌードの増加に対処するためのGoogleのテイクダウンツール

下記の記事が出ている。

 How to scrub nude deepfakes from Google search
 Washington Post: August 7, 2024
 https://www.washingtonpost.com/technology/2024/08/07/delete-deepfake-nude-google-search/

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なぜ被害者が努力しなければならないのかわからない。

被害者が過労死するレベルまで大量の違法ポストを重ねることによって個人テロを実現することは可能なので,被害者の側の努力を必須の要件とするテイクダウンというやり方は完全に間違っている。

それではプロバイダの負担が大きすぎるというのであれば,プロバイダ業務を廃止すれば良い。他人に迷惑をかけてでも利益を生み出そうとするようなビジネスモデルは認められない。

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この問題は,パブリシティの問題だけに矮小化して考えられるべき問題ではない。すなわち,知的財産の問題としてのみとらえることは,加害者を一方的に有利にしているという意味で,完全な誤りである。

私は,プロッサーの第3類型と第4類型を修正して適用した上で,民事関係では不法行為法の一部として対処し,刑事関係では名誉棄損,侮辱,脅迫,業務妨害等の刑法犯として対処すべきであると(大学の講義において)述べている。

 

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