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2024年7月 2日 (火曜日)

MetaのDMA違反行為

下記の記事が出ている。

 Meta’s ‘Pay or Consent’ Data Model Breaches EU Law
 infosecurity: 1 July, 2024
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/meta-pay-consent-data-breach/

 Metaの「支払いか同意か」というモデルがDMA違反だという予備調査結果を欧州委員会が通知
 GIGAZINE: 2024年7月2日
 https://gigazine.net/news/20240702-meta-pay-or-consent-dma/

DMAの解説は下記のところにある。

 The Digital Markets Act (DMA)
 https://digital-markets-act.ec.europa.eu/index_en

***

基本的な考え方は単純で,誰にでも理解できる。すなわち,ネットサービスを利用する場合,広告掲載を強制してはならない。
「広告掲載を解除するためには一定の料金を支払え」という約款は,広告掲載を強制したのと同ことになる。
当該ネットサービスのプロバイダとしては,(慈善事業としてサービス提供するのではない以上)広告掲載の有無と関係なく,同一額で使用料を徴収して収益をあげるというビジネスモデルとしなければならない。

これまで調査してきた結果によると,日本国の各種サービスの中にもMetaと同様にDMA違反となるものが非常に多数存在している。
しかし,日本国の当局が意図的に鈍感になっているのではないか(または,天下りの約束等を通じて癒着しているのではないか)と疑いたくなるくらい無関心なので,現実にはなかなか業務停止にならない。

なお,これとは別に,各種サービスの中で優良誤認という違法があるものも多数存在する。特に,生成AI関係ではそうだ。
しかし,これまた当局が無関心なので,現実にはなかなか業務停止にならない。

 

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