コンピュータプログラムによって生成されるコンテンツの権利帰属
非常に古い問題だ。若い世代は,勉強していないのでそれを知らないだけだ。
また,かつて,(古い世代であれば誰でも知っていることなので,あえてどの会社のことかは言わないが)文書作成ソフトを使用して文書を作成すると,そのソフトの利用者が「自分が著作者だ」と信じていても,その文書の中に当該ソフトを提供している会社が著作権を保有している旨の記載または文言が埋め込まれていたというようなことがしばしばあり,議論となった。
現在の若い世代は知らないかもしれない。
しかし,当該AIアプリまたはAIサービスのみによって解読可能なように暗号化された方式で,当該AIアプリまたはAIサービスを提供している会社が著作権を保有している旨の記載が埋め込まれている可能性が極めて高いので,抽象的な議論をしていても無意味であり,むしろ,そのような隠れたコードが存在しないかどうか探索したほうが早いのではないかと思う。
また,消費者保護の観点からすると,自動生成物の権利帰属について素早く知ることのできないAIシステムは,それだけで違法となる可能性があるので,この観点からの検討も重要だ。現実には,「自動生成物の権利は全部自社のものである」という利用約款となっていることが多いかもしれない。
しかし,若い世代は,経験が乏しいため,そのような極めて簡単なことに考えが及ばない。
要するに,総じて,この手の話題は,過去において既に議論されたことばかりのような気がする。
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