Googleのtranslation glasses
下記の記事が出ている。
Google's 'translation glasses' were actually at I/O 2023, and right in front of our eyes
ZDNet:May 12, 2023
https://www.zdnet.com/article/googles-translation-glasses-were-actually-at-io-2023-and-right-in-front-of-our-eyes/
今後類似品や高性能の回良品がどんどん開発され,地球規模で市場に投入されることになるだろう。脳内にインプラントするタイプの製品も開発されるかもしれない。
その結果,例えば,学校の期末試験や入学試験等において何をどのように問うべきかに関し,根本的な見直しが求められることになるだろうし,それを考えることのできない教員は閑職に配置転換となってもやむを得ない・・・というような状況になることが避けられないのではないかと思う。
目下,ChatGPTだけが議論の対象となっているが,同じ枠組みの中にあるものとして把握可能な問題点を含んでいる。
すなわち,一般に,人間の能力・機能の中で反復・継続(だけ)によって習得可能であり,かつ,主観的満足度が単純な統計計算によって表現可能なものに関しては,コンピュータ処理に置き換えることが可能であることが多い。
そのような処理を実行できる装置等が人間の能力を高める装置として販売されれば,自分の能力が高まるのではないかと錯覚して飛びつく消費者が無数に存在することだろう。
しかし,それらの装置を利用することとは,要するに,自己の脳機能の一部を(他者が支配・管理する)コンピュータシステムによる処理に置き換えること,または,そのような処理に依拠することを意味する。その結果,自己の脳内における思考と記憶の機会は,大幅に減衰する。
一般に,自分の脳細胞のシナプス結合に大きな変更がない限り,自分自身の知的能力が高まることはない。逆に,そのような装置やシステムに依存すると,脳機能が全体として著しく劣化する危険性が高い。
このことは,肉体的な運動機能や運動能力についても言えることで,便利な機械装置や道具に頼ってばかりいると,筋力や関節の機能が衰退し,最悪の場合,自力歩行が難しくなってしまうこともあり得る。
要するに,「楽してよくなること」は何もない。
加えて,翻訳文が正しいという保証は何もないのだが,誤訳や誘導による洗脳行為が実行されていても誰も気づかないというような事態が発生する危険性が大いに高まる。
ごく一部の識者が察知し,指摘しても,多勢に無勢なので,徒労に終わりそうだ。そのようなシステムを介した洗脳によって思考を支配された多勢の愚者集団によって現在の社会秩序が根底から破壊される危険性もある。
とはいえ,そのような機器類やサービスの提供に反対しても普及することだろうから,基本的には,家畜レベルに脳機能が劣化したヒト集団をいかに合理的かつ効率的に統治または飼育するかということが全ての政府の重要な検討課題となることだろう。
ただし,そのレベルの知的能力しかないヒト集団から税収を得ることは無理だということも理解しなければならない。
悲惨な未来というしかない。
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