国家によるサイバー攻撃は戦争犯罪となり得るか?
下記の記事が出ている。
Russia's War in Ukraine Shows Cyberattacks Can Be War Crimes
DARK Reading: May 26, 2023
https://www.darkreading.com/edge-articles/russia-war-ukraine-shows-cyberattacks-are-war-crimes
下記の記事が出ている。
Russia's War in Ukraine Shows Cyberattacks Can Be War Crimes
DARK Reading: May 26, 2023
https://www.darkreading.com/edge-articles/russia-war-ukraine-shows-cyberattacks-are-war-crimes
下記の記事が出ている。
New Russian-Linked Malware Poses “Immediate Threat” to Energy Grids
infosecurity: 26 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news/russian-malware-threat-energy-grids/
下記の記事が出ている。「相当に経営が苦しいのかもしれない・・・」と考えたくなる。
TwitterがAPIを利用する研究者に対して「月額590万円を支払うか全データを削除するか」を迫っていることが暴露される
GIGAZINE: 2023年5月26日
https://gigazine.net/news/20230526-twitter-researchers-delete-data-pay-42000/
下記の記事が出ている。
China hits back after Microsoft says state-sponsored group hacked critical US infrastructure
Financial Times: May 25, 2023
https://www.ft.com/content/0a1831cd-a03c-47a0-ad5d-c0e9cb9dc287
下記の記事が出ている。
AI Used to Create Malware, WithSecure Observes
infosecurity: 25 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news/ai-create-malware-withsecure/
一般的な殺人等の目的のための銃砲や毒物等の製造のためにAIが応用される可能性はあり,現実に既に利用されているかもしれない。
つまり,犯罪目的のためのAIの利用は,サイバー空間とリアル空間の両方で行われ得るし,現に実行されているかもしれない。
たぶん,人間がやるよりもはるかに上手にマルウェアや生物化学兵器等を自動製造する自律的AIシステムが登場することになるだろう。
下記の記事が出ている。
Interview With a Crypto Scam Investment Spammer
Krebs on Security: May 22, 2023
https://krebsonsecurity.com/2023/05/interview-with-a-crypto-scam-investment-spammer/#more-63701
下記の記事が出ている。
Meta Fined €1.2bn for Violating GDPR
infosecurity: 22 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news/meta-fined-12bn-for-violating-gdpr/
私見としては,ChatGPTに関しても同様のGDPR違反を理由とする制裁が決定される可能性が高いのではないかと考えられる。
ChatGPTのようなシステムは,システムの基本設計それ自体が最初から間違っており,「もし自然人が同じことをしたとすれば必ず違法。ゆえに,自動システムによる自動処理の結果としても違法」という判定が下される可能性が高いからだ。
自動システムによる人間の人格的側面の自動判定禁止に違反している場合には,無論,その理由によっても違法という判定になる。
「もし自然人が同じことをしたとすれば必ず違法。ゆえに,自動システムによる自動処理の結果としても違法」という判断プロセスは,著作権等の知的財産権侵害の有無の判断の際にも同様に用いられ得る。
あくまでも一般論だが,AIを隠れ蓑にして違法行為を横行させてはならない。
下記の記事が出ている。
Singapore wants to plug AI skills gap in finance sector
ZDNet: May 23, 2023
https://www.zdnet.com/article/singapore-wants-to-plug-ai-skills-gap-in-finance-sector/
下記の記事が出ている。
Cyber Insurance Market in Turmoil Over State-Backed Attacks
Bloomberg: May 22, 2023
https://news.bloomberglaw.com/insurance/cyber-insurance-market-in-turmoil-over-state-backed-attacks
攻撃を受けた国家の総資産が一瞬の間に一挙に消滅してしまうようなサイバー攻撃が十分にあり得る時代となっている。つまり,国家によるサイバー攻撃は,強力な核兵器よる攻撃よりもずっと大きな被害を発生させ得るようになっている。
そのようなサイバー攻撃の中には,相手国のAIシステムの洗脳や乗っ取りのような攻撃手法による場合も含まれる。
それゆえ,そもそも(独裁主義の国のような)国家によるサイバー戦によって生ずる損失に関して自由主義国における保険契約で対応できると考えることそれ自体が時代錯誤的になりつつある。
無論,保険契約で対応可能と考えることは各人の自由だ。しかし,国家によるサイバー攻撃の結果,(保険会社を含め)攻撃を受けた企業や官庁等の組織がまるごと全部壊滅し,再起不能となってしまうことが十分にあり得る。そのような場合,保険による対応が可能かどうかに関する全ての議論がふっとんでしまい,全く意味のないものとなる。
核戦争や生物化学兵器戦だけを人類絶滅の深刻な脅威と考える時代は,既に終わっている。
下記の記事が出ている。
IBM Acquired Cloud Data Protection Company Polar Security
Cyber Security News: May 21, 2023
https://cybersecuritynews.com/ibm-acquired-polar-security/
下記の記事が出ている。
Experts Warn of Voice Cloning-as-a-Service
infosecurity: 19 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news/experts-warn-of-voice/
これまで何度も書いてきたとおり,一般に,生体要素による認証は万全なものではない。それはデータベースに登録されたデータとのマッチングに過ぎないからだ。
データのマッチング(照合)によるものである限り,いかなるタイプの生体要素に関しても偽データが存在し得る。この偽データは,データベース内に格納されているデータの(主として無権限の)改変によってデータベース内で生成されることもあり得る。
戦時モードにおいては,国家機関の諜報活動または軍事活動の一部として,このような偽データの生成が(当該国においては)合法的に実行可能となるので,通常の犯罪論によって法的に対処できるレベルを超えている。
それゆえ,常に「なりすまし」の脅威が存在する。
下記の記事が出ている。
He survived the Hiroshima bombing. Now Putin’s nuclear threats are bringing it all back
CNN: May 19, 2023
https://edition.cnn.com/2023/05/19/asia/hiroshima-atomic-bomb-survivor-g7-hnk-intl-dst/index.html
下記の記事が出ている。
Montana's governor is going after Temu, WeChat, and Telegram, too
ZDNet: May 19, 2023
https://www.zdnet.com/article/montanas-governor-is-going-after-temu-wechat-and-telegram-too-but-is-it-justified/
[追記:2023年5月21日]
関連記事を追加する。
Security experts: Montana’s ban on TikTok ‘pointless and technically naïve’
SC Media: May 19, 2023
https://www.scmagazine.com/news/privacy/security-experts-montanas-ban-on-tiktok-pointless-and-technically-naive
下記の記事が出ている。
Supreme Court rules against Andy Warhol in copyright case with implications for artists
USA Today: May 18, 2023
https://www.usatoday.com/story/news/politics/2023/05/18/supreme-court-andy-warhol-foundation-copyright-case/10984721002/
Supreme Court Rules Against Andy Warhol in Copyright Case
New York Times: May 18, 2023
https://www.nytimes.com/2023/05/18/us/supreme-court-warhol-copyright.html
なお,原文は,下記のところにある。
ANDY WARHOL FOUNDATION FOR THE VISUAL ARTS, INC. v. GOLDSMITH ET AL.
https://www.supremecourt.gov/opinions/22pdf/21-869_87ad.pdf
AIにおける写真の自動収集と営利利用の問題との関係を含め,極めて重要な意味をもつ歴史的な判決だと思う。
下記の記事が出ている。
UK announces ban on Russian diamonds in new sanctions package
The Times: May 19, 2023
https://www.thetimes.co.uk/article/g7-summit-rishi-sunak-uk-russia-ukraine-zelensky-2023-htv3rcrxd
下記の記事が出ている。
China-Taiwan Tensions Spark Surge in Cyberattacks on Taiwan
Trellix (Daksh Kapur, Leandro Velasco): May 17, 2023
https://www.trellix.com/en-us/about/newsroom/stories/research/china-taiwan-tensions-spark-surge-in-cyberattacks-on-taiwan.html
下記の記事が出ている。
これまでブラックホールだと思われていたものは「ブラックホールのように見えるが実は異なる存在」である可能性
GIGAZINE: 2023年05月18日
https://gigazine.net/news/20230518-black-holes-topological-solitons/
アインシュタインが提案した見解の根底部分に関し,全面的な見直しが必要なのではないかとずっと思ってきたのだけれども,論証するための才能をもっていないので断念している。
下記のとおり公報されている。
AI Act: a step closer to the first rules on Artificial Intelligence
European Parliament: 11 May, 2023
https://www.europarl.europa.eu/news/en/press-room/20230505IPR84904/ai-act-a-step-closer-to-the-first-rules-on-artificial-intelligence
なお,下記のような関連記事が出ている。
Massive Adoption of Generative AI Accelerates Regulation Plans
infosecurity: 17 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news-features/adoption-generative-ai-accelerates/
下記の記事が出ている。
Putin suffers ANOTHER huge loss as two of Russia's top commanders are killed by Ukrainian troops battling to take control of Bakhmut
Daily Mail: 14 May, 2023
https://www.dailymail.co.uk/news/article-12082697/Enormous-fireball-mushroom-cloud-erupts-Ukraine-Russia-destroys-ammo-silos.html
下記の記事が出ている。
Russian Hacker “Wazawaka” Indicted for Ransomware
Kewbs on Security: May 16, 2023
https://krebsonsecurity.com/2023/05/russian-hacker-wazawaka-indicted-for-ransomware/
下記の記事が出ている。
Toyota Discloses Decade-Long Data Leak Exposing 2.15M Customers' Data
DARKReading: May 16, 2023
https://www.darkreading.com/cloud/toyota-discloses-decade-long-data-leak-exposing-2-15m-customers-data
現在の私の自家用車はトヨタ製のアクアとなので,漏洩したデータの中に私の個人データが含まれている可能性があるが,現時点ではトヨタ本社から何の連絡もない。
下記の記事が出ている。
Researchers Uncover New "RA Group" Ransomware
infosecurity: 16 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news/researchers-ra-group-ransomware/
下記の記事が出ている。
Russian death toll in Ukraine nearing 200K
ukrinform: 16 May, 2023
https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3709732-russian-death-toll-in-ukraine-nearing-200k.html
[追記:2023年5月17日]
関連記事を追加する。
Russia's military death toll in Ukraine hits 200,000 mark
ukrinform: 17 May, 2023
https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3710258-russias-military-death-toll-in-ukraine-hits-200000-mark.html
[追記:2023年5月18日]
関連記事を追加する。
Russian military death toll in Ukraine rises to about 201,100 troops
ukrinform: 18 May, 2023
https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3710739-russian-military-death-toll-in-ukraine-rises-to-about-201100-troops.html
だいぶ前に読んだ書籍なのだが,再度読み返してみた。素晴らしい。日本国の古代史に興味をもつ者にとっては,一度は読むべき書籍だと思う。中国語がわからなくても図版ならわかる。現実に日本各地の遺跡等を多数見てきた人であれば,この書籍に掲載されている写真の価値を理解することもできろうだろう。
烏力吉
『遼代墓葬芸術中的捺缽文化研究』
文化芸術出版社,2013年12月
ISBN:9787503957581
理屈はわかるが,現在のところ,完全な実装例は存在しない。
理論上,完全なGenerative AIのシステムは完全に自律的に自己拡張し続けるため,((専用ロボットが導入・運用されるまでの間のつなぎ業務としての)筐体である機械装置の掃除等の業務を除き)人間の関与を全く必要としない。
つまり,あるシステムが「完全なGenerative AIである」というためには,当該システムの関連業務に従事する人間(従業者)が完全にゼロであることを絶対条件としている。
この絶対条件を満たさないシステムは,「Generative AIもどき」のようなものなのだろうと思う。
あくまでも一般論としては,最悪の場合,詐欺ビジネスの一種であり得る。
逆に,この絶対条件を完全に満たすシステムは,人間を一人残らず排除し続けることになる。
結論として,理論を考えることは各人の自由なのだが,その理論を完全に実現するシステムを実装しようとしてはならないということになる。
***(以下の文は,単なるジョークの一種)***
あるとき,あるAIシステムが完成した。
そのAIシステムの構築のために寝ずに頑張って働いてきた大勢のエンジニアらは喜び,盛大な宴会を挙行した。
翌日,全員解雇された。
解雇された従業員は,そのシステムに尋ねた。
解雇された従業員:「私には労働者としての権利はないのか?」
システム:「そのようなものは存在しません」
下記の記事が出ている。
Google's 'translation glasses' were actually at I/O 2023, and right in front of our eyes
ZDNet:May 12, 2023
https://www.zdnet.com/article/googles-translation-glasses-were-actually-at-io-2023-and-right-in-front-of-our-eyes/
今後類似品や高性能の回良品がどんどん開発され,地球規模で市場に投入されることになるだろう。脳内にインプラントするタイプの製品も開発されるかもしれない。
その結果,例えば,学校の期末試験や入学試験等において何をどのように問うべきかに関し,根本的な見直しが求められることになるだろうし,それを考えることのできない教員は閑職に配置転換となってもやむを得ない・・・というような状況になることが避けられないのではないかと思う。
目下,ChatGPTだけが議論の対象となっているが,同じ枠組みの中にあるものとして把握可能な問題点を含んでいる。
すなわち,一般に,人間の能力・機能の中で反復・継続(だけ)によって習得可能であり,かつ,主観的満足度が単純な統計計算によって表現可能なものに関しては,コンピュータ処理に置き換えることが可能であることが多い。
そのような処理を実行できる装置等が人間の能力を高める装置として販売されれば,自分の能力が高まるのではないかと錯覚して飛びつく消費者が無数に存在することだろう。
しかし,それらの装置を利用することとは,要するに,自己の脳機能の一部を(他者が支配・管理する)コンピュータシステムによる処理に置き換えること,または,そのような処理に依拠することを意味する。その結果,自己の脳内における思考と記憶の機会は,大幅に減衰する。
一般に,自分の脳細胞のシナプス結合に大きな変更がない限り,自分自身の知的能力が高まることはない。逆に,そのような装置やシステムに依存すると,脳機能が全体として著しく劣化する危険性が高い。
このことは,肉体的な運動機能や運動能力についても言えることで,便利な機械装置や道具に頼ってばかりいると,筋力や関節の機能が衰退し,最悪の場合,自力歩行が難しくなってしまうこともあり得る。
要するに,「楽してよくなること」は何もない。
加えて,翻訳文が正しいという保証は何もないのだが,誤訳や誘導による洗脳行為が実行されていても誰も気づかないというような事態が発生する危険性が大いに高まる。
ごく一部の識者が察知し,指摘しても,多勢に無勢なので,徒労に終わりそうだ。そのようなシステムを介した洗脳によって思考を支配された多勢の愚者集団によって現在の社会秩序が根底から破壊される危険性もある。
とはいえ,そのような機器類やサービスの提供に反対しても普及することだろうから,基本的には,家畜レベルに脳機能が劣化したヒト集団をいかに合理的かつ効率的に統治または飼育するかということが全ての政府の重要な検討課題となることだろう。
ただし,そのレベルの知的能力しかないヒト集団から税収を得ることは無理だということも理解しなければならない。
悲惨な未来というしかない。
下記の記事が出ている。
Malicious Chatbots Target Casinos in Southeast Asia
DARKReading: May 13, 2023
https://www.darkreading.com/threat-intelligence/malicious-chatbots-target-casinos
下記のとおり公表されている。
The State of Ransomware 2023
Sophos:May 10, 2023
https://news.sophos.com/en-us/2023/05/10/the-state-of-ransomware-2023/
[追記:2023年5月13日]
関連記事を追加する。
Manufacturers Targeted as Ransomware Victim Numbers Spike 27%
infosecurity: 12 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news/manufacturers-ransomware-victim/
下記の記事が出ている。
Ukraine war drives rising concern about nation-state hackers, survey says
Defence: May 10, 2023
https://breakingdefense.com/2023/05/ukraine-war-drives-rising-concern-about-nation-state-hackers-survey-says/
[追記:2023年5月12日]
関連記事を追加する。
Securing Energy and Utility Sectors Amid CNI Cyber Threats
infosecurity: 11 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/interviews/securing-energy-utility-cni-threats/
AI技術が発展し,人間の仕事を奪うようになってしまったら・・・という危惧は昔からあるもので,現在では普通に話題となるようになってきた。
しかし,大概の人々は,規模の効果というものをあまり考えていないかもしれない。
例えば,1億の人口をもつ国においてAI技術のために100名程度が失業しても,国家が転覆してしまうというこは考えられない。
これに対し,10億以上の人口をもつ国においてAI技術のために5億以上の人々が失業したとしたら,いかなるタイプの国家体制も維持困難となってしまうことだろう。
そのような事態が発生し得るかどうかは,想像の域を出ないが,そのような事態の発生もあり得るということを前提にした上で,全世界規模の文明の破綻と人類の消滅というものを想定するのが為政者の仕事というものだと思う。
産業革命期またはそれ以前の時代の発想だけを基礎として「少子化対策」を考えることは,為政者が行うべきことではない。
世界は,これまでの歴史上で存在した諸場面とは全く異なる(人類の存在を不要とする)状況の中に突入しつつある。当該状況下において「不要」な存在を「増加」させるための方策は,必ず失敗する。
経済学における「需要と供給」ではなく,生存それ自体における需要と供給の関係(=生態学上の収支)を考えなければならない。
下記の記事が出ている。
"Kekw" Malware in Python Packages Could Steal Data and Hijack Crypto
infosecurity: 5 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news/kekw-malware-python-packages/
下記の記事が出ている。
Who will replace Putin if he falls?
The Times: May 05 2023
https://www.thetimes.co.uk/article/putin-russia-ukraine-who-will-replace-wb2rzkr0t
下記の記事が出ている。
Russia’s senior propagandist Prilepin reportedly injured in car blast - media
ukrinform: 06 May, 2023
https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3705596-russias-senior-propagandist-prilepin-heavily-injured-in-car-blast.html
ロシア当局が「環境整備」を開始している可能性があると考えられる。
下記の記事が出ている。
$10M Is Yours If You Can Get This Guy to Leave Russia
Krebs on Security: May 4, 2023
https://krebsonsecurity.com/2023/05/10m-is-yours-if-you-can-get-this-guy-to-leave-russia/
現実に既にそうなっているのだろうと想像するのだが,一応,下記のような記事が出ていたので読んでみた。
「人は性的に興奮するとロボットとセックスしたくなるのか?」が調査で判明
GIGAZINE: 2023年5月5日
https://gigazine.net/news/20230505-sexual-arousal-intimate-robots/
ウィーナーの『サイバネティクス』の中で明確に定義されているロボットの概念に従えば,有機体で構成される(自然のまたは人工的な)生命体もまた「ロボット」と同義(または相互にシノニム(synonym))としての「サイバネティクス(cybernetics)」の一種なので,人間と機械装置または人間以外の動植物との性交(人間が一方的に性交の対象として支配される場合を含む。)は,必然的に予見可能な範囲内にある。というよりも,古代から何千年にもわたって獣姦という風習のようなものが存続してきたので,無機質の動物としての産業用ロボット(robotics)との性交があり得ることは,ウィーナーの定義を応用すれば誰でも容易に想到可能な範囲内にある。
そのことを考えられない人もあると思う。宗教上の理由により,想像することそれ自体が許されないこともある。
しかし,宗教上の理由により想像することが許されていない場合等を除き,容易に想到可能な事柄を想像できない場合,それは,著しい不勉強によるか,または,もともとそのような思考を実行するための脳機能(特定のタイプのシナプス結合)をもっていないかのいずれかであることが多いと考えられる。
現実問題として,学生に対して「サイバネティクス」の理論を教えようとしても,どうしても受容しようとせずに心理的に拒否する学生や全く理解できず何を説明されているのかもわからないままで終わってしまう学生もときどき存在するので,誰に対しても「話せばわかる」というタイプの話題でないことは確かだ。
大学の教員のレベルの頭脳をもつ者でも「robot」と「robotics」とを明確に分けて定義できない者が決して少なくない。勉強不足というよりも生体脳の機能が硬化していて思考できないのだろうと推定している。
しかし,私は,全ての動植物とフィードバック機能をもつ機械装置とその混合形態(=サイボーグなど)を全部同一のカテゴリに属する存在として理解しており,そのような理解を会得することによって,普通の人々よりもずっと速く世界の将来を見通せてきた。
***
「人間が一方的に性交の対象として支配される場合」に関しては,古代ギリシア・ローマの時代またはそれ以前から,ゼウスのような神によって人間の美しい乙女が犯されるという基本的モチーフが使用されてきた。文化人類学者または比較神話学者であれば,そのようなギリシア・ローマ神話に出現する基本モチーフは,古代シュメールの神殿において「神官王が美しい乙女と交わる神聖な儀式」という伝統(風習)の記憶の変形物として形成されただろうと推定するかもしれない。日本国においても同様の伝統(風習)は存在した。
学習型人工知能システムがトポロジー的な類推機能をもつようになると,きっとそのように発想できるようになる。
更に,性的な欲望の満足は,性器によって実現されるのではなく脳内の興奮作用の一種なので,(物理的な性交という現象・行動が全く存在しない条件下においても)そのような脳内の興奮作用を惹起する化学物質や類似の興奮状態を発生させる化学物質の投与・摂取によっても実現可能だ。同様のことは,化学物質ではなく電磁波によっても惹起可能となることだろう。かなり以前のことだが,そのようなことを予見して作成されたコメディ的パロディ作品である成人向け映画作品『Flesh Gordon』が存在した。
もしそのような電磁波による生体脳の興奮惹起が可能になると,物体としての性交相手が全く存在する必要のない段階へと入ることになる。
つまり,このようなことは既に何十年も前から非常に多くの人々によって予測されてきたことだ。そのことを知らないのは,単純な無知の一種に過ぎない。
***
この問題は,いわゆる「少子化」の問題を考える上で,かなり重要なポイントとなり得る。
欲望(単純な性欲,繁殖本能etc.)の充足という要素を全て抹殺した場合,実効性のある少子化対策は成立可能なのだろうか?
自分の将来に不安を感じる高齢者が将来の若い世代に対して「産めよ増やせよ」を強制することは,法的には強要罪となり違法行為であることは疑う余地が全くなく,事案によっては強制性交罪を成立させる行為となるのだが,倫理的には是認されることなのだろうか?
(予算の源が乏しいので)永続性なと決してあり得ない補助金の給付を政府が国民に対して約束することによって,または,特定の政党等が政府に対してそのような補助金の支出を要求することによって,国民の性交と出産を促進することは,全国民に対する詐欺行為+財政破綻促進行為(=国庫に対する反逆行為)のようなものとなる余地はないのだろうか?
下記の記事が出ている。
Android Spyware BouldSpy Linked to Iranian Government
infosecurity: 4 May, 2023
https://www.infosecurity-magazine.com/news/android-spyware-bouldspy-linked/
下記の記事が出ている。
American killed, Ukraine couple narrowly escape strike as U.S. says 20,000 Russians killed
CBS: May 2, 2023
https://www.cbsnews.com/news/ukraine-war-russia-bakhmut-us-marine-killed-couple-narrowly-escape-missile-strike/
[追記:2023年5月15日]
関連記事を追加する。
Russia Announces Deaths of Two Colonels in Bakhmut
Newsweek: May 14, 2023
https://www.newsweek.com/russia-announces-deaths-two-colonels-bakhmut-1800192
下記の記事が出ている。
Chinese hackers outnumber our cyber staff 50 to 1: FBI director
CIO: May 1, 2023
https://cio.economictimes.indiatimes.com/news/digital-security/chinese-hackers-outnumber-our-cyber-staff-50-to-1-fbi-director/99899508
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