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2023年4月21日 (金曜日)

サイバー戦=宇宙戦という構図

下記の記事が出ている。

 China building cyber weapons to hijack enemy satellites, says US leak
 Financial Times: April 21, 2023
 https://www.ft.com/content/881c941a-c46f-4a40-b8d8-9e5c8a6775ba

これまで何百回も強調してきたことだが,例えば学術会議の基本的な活動に見られるようなカテゴリの細分化の促進は,白痴を増やすだけで真に必要な人材を喪失する可能性を増大させる。カテゴリの細分化は,その細分化されたカテゴリの中でしか飯を食うことのできない相対的に能力の低い者の生活保護のためにあるので,それをどのように考えるかは,為政者の知能に依存している。

私が述べていることは,狭い分野に限定した能力しかもたない者を否定的にとらえるという意味ではない。例えば,昆虫,魚類,菌類,シダ植物等に関しては,その分野に精通するだけでも相当の天才的能力がないと不可能なことなので,それらの分野に精通している者の中には天才が存在する可能性が高い。

私が言いたいのは,二流以下の者でも一流であるかのように見せかけるための仕組みとして,非常に狭い限定したカテゴリを細分化してしまうことの弊害だ。
そして,真に必要な能力は,カテゴリの別とは全く関係のない複数のカテゴリを組み合わせた超専門性を維持することにあり,カテゴリを細分化して固定することは,その点において極めて大きな弊害がある。ここで大事なことは,「総合**学部」や「総合共同研究」のようなものを複数の者で分担するのでは(結局同じことになるので)意味がないということだ。どんなことでも全部やれる天才を探さなければならない。

それはそれとして,既に確定している「通説」のような学説を丸暗記する能力,丸暗記した通説を印刷機のように学生に伝授する能力は,大学受験予備校の講師の能力としては必須なものかもしれないが,大学教授としては,そのような言動は禁忌のことが多い。むしろ,既に疑問なく確定したとされる事象について,「本当か?」と疑問をもつのが真の学者だと言える。

単なる秀才は,パラダイムシフトを惹起することなどできない。

そのような疑問をもち,疑問を解消するためのそれまで誰も考えたことのない方法論を見出すことのできる能力をもつ者こそ真の学者だ。これは,ChatGPTにはない能力だと言える。

なぜなら,単なる学習では見出されものではないからだ。

単なる学習は,単純再生産のための手法の一つに過ぎない。

 

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