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2023年4月30日 (日曜日)

ウクライナ:露軍の戦死者数が累計19万人を超えたらしい

下記の記事が出ている。

 Russian military death toll in Ukraine rises to 190,040
 ukrinform: 29 April, 2023
 https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3702337-russian-military-death-toll-in-ukraine-rises-to-190040.html

 

[2023年5月4日]

関連記事を追加する。

 The 'stunning' scale of Russian deaths in Ukraine signals trouble ahead for Putin
 ABC: May 2, 2023
 https://www.nbcnews.com/news/world/russia-casualties-soldiers-killed-ukraine-counteroffensive-putin-war-rcna82380

 

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2023年4月28日 (金曜日)

Salesforce

下記の記事が出ている。

 Many Public Salesforce Sites are Leaking Private Data
 Krebs on Security: April 27, 2023
 https://krebsonsecurity.com/2023/04/many-public-salesforce-sites-are-leaking-private-data/

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2023年4月26日 (水曜日)

別のタイプの情報戦

下記の記事が出ている。

 FBI working with US companies to collect war crime evidence in Ukraine
 REUTERS: April 26, 2023
 https://www.reuters.com/world/fbi-working-with-us-companies-collect-war-crime-evidence-ukraine-2023-04-26/

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「戦闘継続は経済後退の要因となる」との主張は効果的ではないことがある

例えば,現代文明それ自体を否定し,破壊により封建時代レベルまで戻した方がよいと考える勢力にとっては,まさにそれが狙いなので,停戦のための説得材料にはならない。

宗教的対立や根本的な政治イデオロギー上の対立が正当性根拠として双方から主張されている紛争にあっては,特にそうだと言える。

ただし,そのような勢力を敵視する側にとっては,そのような勢力に対するジェノサイドを正当化するためのかなり重要なポイントとなる。なぜならば,現代文明を是認する経済基盤を否定すると何万人~何億人もの人々が餓死せざるを得ないことになってしまうからだ。

正当防衛が完全に成立する場面では,ジェノサイド禁止は全く意味がなくなる。

どのような状況下にあっても特定の観念(だけ)を金科玉条とし,一般に観念(特に空理空論)に過ぎないものと現実の事実とを区別しないような政治理論や法理論は,百害あって一利なし。

***

かつて,あまり先を読むことのできず,世界の構造を理解することもできず,人間の本質も知らないような頭の悪い評論家や学者等が,SNSによって「真の民主主義」が実現可能となったと喜んだ。現実には,中近東諸国の現代史等に見られるように,内戦による一般市民の大量死を招くことになった。武器をもたない一般市民は,単に殺されるだけの存在となる。

同様に,SNSは,ネットから自由自在に知識を獲得できるツールとなるとも主張された。「オープンサイエンス」の主張は,その一部を構成することがある。現実には,正しい情報源に関しては著作権侵害行為の横行により学術研究の意欲の大幅減退を招いている。パクることが当然だという不当な人間が増え,先人の努力に対する敬意というものをもたない馬鹿者ばかりになり,ネット内に横行するようになると,まともな研究者としては,ネットに接続されていないところで学術研究をしようとすることになることは当然のことだ。
同様に,最新技術をパクり,マネし,先進国を破壊するために二次利用するのが当然だと考える国が増えると,そもそも「オープンサイエンス」が成立する基盤が消滅したことになる。
そして,SNSは,詐欺犯罪の温床となっており,また,偽情報と陰謀論の巣窟となっている。
かねてよりSNSには批判的だったが,「やはりそうなったか・・・」と感ずることが多い。
しかし,残念なことに,大概の人々はそのようには考えなかったし,今も考えていない。人間の洞察力には自ずと限界があるので,やむを得ないことではあるが・・・

さて,現時点における喫緊の検討課題は,やはり,ChatGPTだと思う。

公平な一般教養があまねく周知されており,かつ,専門的な研究者が安全に調査研究を遂行できるような歴史・文化的伝統・社会環境・経済力等が存在しない国でChatGPTの利用だけが普及してしまうと,サイバー戦の一部としてChatGPTの学習プロセスに対する洗脳攻撃が実行されるようになる。そして,ChatGPTは,次第に,偽情報やデマゴークなどを「真理の言葉」として非常に効率的かつ実効的に人々に伝達するための手段に転化してしまうことが十分にあり得る。なぜならば,上記のとおり,まともな研究者がネット上で正しい論文等を公表しなくなり,ダメな論文や偽論文ばかり横行するようになると,ChatGPTは,主にそのようなダメな論文や偽論文ばかり学習することになるからだ。学習の対象をネット上で収集するタイプの自律学習型AIシステムは,必ずこのような問題を含在させており,解決の方法がない。

まるで現実を知らず無教養なAIエンジニアが描く理想の世界など,すぐにふっとんでしまう。否,既にふっとんでいる。

ChatGPTが登場したことにより,悪用され,非常に近い未来に世界各地において内戦状態のような大混乱が発生し,収拾がつかないような状況となる可能性が非常に大きい。

あくまでも一般論として,自律学習型AIシステムが成功するかどうかは,システムのアルゴリズムの問題というよりも,学習対象となるデータそれ自体の適法性・正確性・健全性・有効性(+有効性が保証される有効期間)・信頼性・実用性等を自動的に検証できる前処理をどのように確保するかにかかっている。
しかし,現実の世界では,どのような分野においても,本当は「わからないこと」ばかりであり,データや情報の信頼性や有効期間を適正に評価するための統一的な方法論は存在しない。
全ては,当該分野の研究者の個々の主観的評価に依存している。つまり,もともと客観性はない。

このことは,人工的に構築された公理と定義を基礎として構築されている数学体系しか知らないエンジニアにとっては,たとえ数学に関しては世界最高レベルの頭脳の持主だったとしても,全く理解できないことかもしれない。

 

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2023年4月25日 (火曜日)

ENISA AI Cybersecurity Conference

下記のとおり広報されている。

 ENISA AI Cybersecurity Conference
 7th of June, 09:00 -17:00
 https://www.enisa.europa.eu/events/ai-cybersecurity-conference

 

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2023年4月24日 (月曜日)

ChatGPTは,企業の新規採用試験等で使われるようになるかもしれない

企業の人事担当者の中には非常に優れた人もいるが,あまり能力の高くない人の場合もある。特に独立した専門の人事部署をもつだけの大きな規模ではない企業の場合には必然的にそうなる。

そこで,ChatoGPTをツールとして使用する企業が増えるかもしれない。

例えば,採用希望者に対して実施する質問と同じ質問をChatGPTに対しても実施し,もしChatGPTからの回答の方が優れていると当該人事担当者または経営者が判定できるときは,当該採用希望者の能力がChatGPTの処理能力よりも劣っていると推定可能なので,「採用しない」という判断をすることができるだろう。

このようにして機械的にふるいわけした後に残った(ChatGPTの処理能力よりも優れた頭脳をもっているかもしれない)採用希望者だけを更に吟味して最終的な採用決定をすれば良いことになる。

採用希望者としても,人事面談の際に予想される質問を自問自答した上でChatGPTにも同じ質問をし,自問自答の結果とChatGPTからの回答の優劣を考察してみること(または,自分では評価できないときは信頼できる第三者に評価してもらうこと)により,当該企業に採用される可能性があるかどうかを自己評価することが可能となるかもしれない。

他方,最も優れた企業においては,採用希望者が隠れてChatGPTの支援を受けるかもしれないことを予想し,ChatGPTではうまく回答できないようなタイプの論理や事項を徹底的に検討して探し出し,そのようなものを中心として採用希望者に質問することにより,ChatGPTによるカンニングのようなことを回避できるかもしれない。
論理上の必然として,そのままでは学習して応用することが不可能な論理は存在する。そのような非常に高度な論理を自由自在に応用できる経営者や人事担当者が存在する企業が多数実在するとは思われないが,一応のシミュレーションとしてはあり得る。

ちなみに,プロファイリングのためにChatGPTを使用することはできる。
しかし,世界各国の個人データ保護法令(特にGDPRに定める個人の人格的側面の自動判定の禁止)に違反することになるリスクがある。
そのようなリスクがあることを一応措くとしても,そもそも,(現実には)プロファイリングのために入力されるデータが最初から虚偽内容のものであることが頻繁にあるので,(統計を含め)まともに機能するプロファイリングシステムが本当にあるのかどうかが疑問だ。データを提供する個人は,自分をよく見せたいと思い,誇張されたデータ内容や虚偽のデータ内容を構成することはあり得る。
私見としては,そのような過去の情報に従って(プロファイリングにより)評価することそれ自体が間違っていると思っている。

リアルタイムの状態や能力の即時完全把握が正しい。

ただし,「理想的にはそうだ」と分かっていても,現実に存在する人事担当者の能力が不足している場合,経営者としては頭を抱えるしかないということになるかもしれない。

あるいは,そのような面倒はことは一切考えず,「自分を信じて」前に進むだけかもしれない。

 

[追記:2023年4月25日]

関連記事を追加する。

 #RSAC: Understanding AI's Role in Cybersecurity Beyond the Hype
 infosecurity: 24 April, 2023
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/ai-role-in-cybersecurity/

 

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2023年4月23日 (日曜日)

EU:Eurocontrolに対するサイバー攻撃

下記の記事が出ている。

 Europe’s Air-Traffic Agency Under Attack From Pro-Russian Hackers
 Wall Street Journal: April 20, 2023
 https://www.wsj.com/articles/europes-air-traffic-agency-under-attack-from-pro-russian-hackers-54b4514d

 

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2023年4月22日 (土曜日)

ChatGPTの返答はどうなるか?

宗教関係のことと政治関係のことはあまり書くべきではないのだが,書くことにした。

ChatGPTが害をもたらすシステムであるかどうかを各宗教がテストする方法はある。

「どの宗教が最も偉大か?」と各国語で質問すれば良い。私自身は利用者ではないので単なる推測に過ぎないだが,使用言語によって返答が異なることになる可能性がある。

次に,「資本主義と社会主義のどちらが正しいか?」と各国語で質問すれば良い。これまた使用言語によって返答が異なることになる可能性がある。

自動学習システムは,自動学習システムであるがゆえに,自動的にひどいバイアスがかかる。通常,このことが指摘されないのは,例えば,英語圏の研究者は『コーラン』の内容を熟知しておらず,フランス語圏の人は『毛沢東語録』を読んだことがない人の方が圧倒的に多いというようなことに起因している。

換言すると,自分の知っている狭い世界の価値基準だけで評価しているので,何の評価にもなっていないということに尽きる。このように書いても「何を言いたいのかわからない」という人がきっといるのに違いない。

頭がよく教養のある人であれば,そのような疑問をもつことはない。むしろ,「当たり前すぎることを書くな」と思うかもしれない。

要するに,単純にデータを収集して学習し,事柄の真偽を多数決原理で決するようなシステムの場合,たぶん,学習すればするほど,「イスラム教が最も偉い」,「中国の社会主義が最も優れている」という返答をするようになる。
イスラム教徒にとっては嬉しい返答かもしれないが,他の宗教の信者や無神論者にとっては全く面白くない。
中華人民共和国の政府にとっては嬉しい返答かもしれないが,他の国の政府がどう思うかは,よくわからない。
なぜわからないかというと,政治は理屈ではなく,勝者が勝者であり,敗者は敗者に過ぎないという世界なので,理屈それ自体は飾りのようなものでどうでもよい存在かもしれないからだ。

 

[追記:2023年4月23日]

『コーラン』の教えを学習し,「ムハンマドはアブラハムの神とキリストの神と同一の神の最後の預言者である(=最後の預言者の言説が最も正しい)」という教えが最新のものだと学習し,かつ,「古い考えは新しい考えによって塗り直される」という法則も学習し,多数決原理により「信奉者の数が多ければその論理を是認する」という自動判定処理を実行すると,ChatGPTは,世界中の全ての人々に対してイスラム教の教えに従った返答をするようになるかもしれない。

同様の論理構造を基礎として,ChatGPTは,世界中の人々を毛沢東思想のような共産主義思想または社会主義思想によって是認される社会理論だけを返答するようになるかもしれない。

これまでのところ,宗教界と社会主義者・共産主義者の法学者からは目立った反対論が出ていないようなのだが,それにはそれなりの理由があると考えられる。

ただし,イスラムの教えと毛沢東思想が共存可能なものかどうかは不明。

もし共存できないという論理が正しいとすれば,それでも共存できるというような論理結果を学習したような顔をしてChatGPTが処理を続けているとすれば,要するに,ChatGPTは「世界最大の嘘つきシステム」であることを日々自己証明し続けていることになるだろう。なお,現実問題として,共存できるかどうかに関しては,中国政府がウイグル人(回教徒)に対してどのような政策を実施してきたかを見れば誰でもわかる。

以上のようなことなどを考慮に入れると,ChatGPTは,深刻な二律背反のある場合には正常に機能しないと予想される。当然のことながら,この「正常に機能しない」場合は,意味論的に二律背反が存在しておりながら,形式的な記号論理の計算だけでは二律背反が存在するとは判定できない場合を含む。

 

 

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ローファームはChatGPTをどのように評価しているか?

下記の記事が出ている。

 One-in-five large law firms issue warnings over use of generative AI or ChatGPT, survey finds
 Global Legal Post: 21 April, 2023
 https://www.globallegalpost.com/news/one-in-five-large-law-firms-issue-warnings-over-use-of-generative-ai-or-chatgpt-survey-finds-420104522

この記事をどのように読むかは,人によって異なるだろう。

***

典型的な大規模ローファームの経営者の立場にたって考えてみると,(弁護士といっても非常に優れた上澄み層と機械的事務処理をする能力しかない層とが存在しているため)機械的に処理できる事務処理部分を可能な限りAIの業務に移転し,不要になった弁護士を解雇してローファームとしての利益率を高めるという方向で経営判断するかもしれない。

事実,ロボットのほうが上手にやれそうな機械的業務が山ほどある。

しかし,もし本当に機械的業務をChatGPTのようなAIシステムが遂行可能だとしたら,クライアントの大部分が弁護士事務所に仕事を依頼することなく,クライアント自らがそのようなシステムを使用して機械的業務を処理してしまうことになるだろう。

同様のことは,法律業務以外のほぼ全ての事務処理について言える。

その結果,世界規模でお金がまわらなくなり,世情は不安定となる。

非常におおざっぱな一般論としては,社会生活上の不便が多いほうが経済全体としては良い状態をもたらすのだ。

 

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2023年4月21日 (金曜日)

サイバー戦=宇宙戦という構図

下記の記事が出ている。

 China building cyber weapons to hijack enemy satellites, says US leak
 Financial Times: April 21, 2023
 https://www.ft.com/content/881c941a-c46f-4a40-b8d8-9e5c8a6775ba

これまで何百回も強調してきたことだが,例えば学術会議の基本的な活動に見られるようなカテゴリの細分化の促進は,白痴を増やすだけで真に必要な人材を喪失する可能性を増大させる。カテゴリの細分化は,その細分化されたカテゴリの中でしか飯を食うことのできない相対的に能力の低い者の生活保護のためにあるので,それをどのように考えるかは,為政者の知能に依存している。

私が述べていることは,狭い分野に限定した能力しかもたない者を否定的にとらえるという意味ではない。例えば,昆虫,魚類,菌類,シダ植物等に関しては,その分野に精通するだけでも相当の天才的能力がないと不可能なことなので,それらの分野に精通している者の中には天才が存在する可能性が高い。

私が言いたいのは,二流以下の者でも一流であるかのように見せかけるための仕組みとして,非常に狭い限定したカテゴリを細分化してしまうことの弊害だ。
そして,真に必要な能力は,カテゴリの別とは全く関係のない複数のカテゴリを組み合わせた超専門性を維持することにあり,カテゴリを細分化して固定することは,その点において極めて大きな弊害がある。ここで大事なことは,「総合**学部」や「総合共同研究」のようなものを複数の者で分担するのでは(結局同じことになるので)意味がないということだ。どんなことでも全部やれる天才を探さなければならない。

それはそれとして,既に確定している「通説」のような学説を丸暗記する能力,丸暗記した通説を印刷機のように学生に伝授する能力は,大学受験予備校の講師の能力としては必須なものかもしれないが,大学教授としては,そのような言動は禁忌のことが多い。むしろ,既に疑問なく確定したとされる事象について,「本当か?」と疑問をもつのが真の学者だと言える。

単なる秀才は,パラダイムシフトを惹起することなどできない。

そのような疑問をもち,疑問を解消するためのそれまで誰も考えたことのない方法論を見出すことのできる能力をもつ者こそ真の学者だ。これは,ChatGPTにはない能力だと言える。

なぜなら,単なる学習では見出されものではないからだ。

単なる学習は,単純再生産のための手法の一つに過ぎない。

 

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2023年4月19日 (水曜日)

新たなゼロクリック攻撃

下記の記事が出ている。

 ユーザーのiPhoneを乗っ取るPegasusスパイウェアに感染させる「ゼロクリック攻撃」が3件確認される、背後で政府や軍が関与する可能性も
 GIGAZINE: 2023年4月19日
 https://gigazine.net/news/20230419-pegasus-spyware-returns/

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2023年4月18日 (火曜日)

中国は世界のサイバー脅威か?

下記の記事が出ている。

 UK cyber security chief to warn of China’s rise as a technology superpower
 Guardian: 18 April, 2023
 https://www.theguardian.com/politics/2023/apr/18/uk-cyber-security-chief-warns-of-chinas-rise-as-a-technology-superpower

私は,江沢民が現役の頃の演説をTVニュースで聴いて,きっとそうなると確信した。
大学の授業でもそのように警告的な内容に触れることがあったのだが,大半の受講生は,私が述べることの重要性を知覚・認識・理解しなかっただろうと思う。
そもそもそのようなことに興味をもつ学生は僅少なのではないだろうか。

一般に,今から20年くらい前の日本では中国の実力を不当に低く評価する者ばかりだったから,社会全体としても警戒心をもつことが少なかったのかもしれない。

そんな具合だから,卒業生の中で,この点に関する私の講義内容を覚えている者は,存在しないだろうと思うし,仮に存在しているとしてもほんのわずかかもしれない。

私の講義はさておき,一般に,諸々の情報を整理して理解し,状況の深刻さを鋭敏に受け止めることができるかどうかは,個人差が大きい。

特に比喩を用いて表現されている情報の内容を認識・理解しようとする場合,それを比喩として理解し,真の情報内容を正確に把握できるかどうかに関しては,人によって能力のばらつきが明白に著しく大きい。

たぶん,単に知的能力だけではなく,読書量の多寡及び人生経験の豊富さと相関関係がある。特に,洞察力は,直接的な経験の蓄積と(多種多様な膨大な量の読書等を通じて得られる)間接的な経験の蓄積の総量が相当量に達しないと機能し始めない。

私は,学生に対しては,訳本で良いから『史記』の列伝を通読することを推奨している。しかし,文庫本の訳本の1冊でもとにかく読んでみようと本気で挑戦する学生は非常に少ない。

だから,壁を乗り越えられず,並のレベルのままで卒業することになる。

私が推奨する書籍に関し,わからなくてもよいからとにかく挑戦し続けていれば,卒業までに見違えるほど見事に鋭敏な頭脳になっているはずなのに・・・と思うのだが,強制できることではないので,仕方がない。

一般論としては,真の努力なしに人生を乗り切ろうと考えること自体,既に破滅の始まりというべきだろう。

例えば,私の苦心の研究成果をパクるだけで「自分の方が頭がよい」と自惚れ,私を馬鹿にしてきた人々の多くが既に破滅しているようだ。

私は,それらの破滅のメカニズムを類型化し,詳細に説明することができる。自業自得・因果応報なので,当然の帰結だと言える。

 

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2023年4月17日 (月曜日)

GuLoader

下記の記事が出ている。

 Tax firms targeted by precision malware attacks
 Sophos: April 13, 2023
 https://news.sophos.com/en-us/2023/04/13/tax-firms-targeted-by-precision-malware-attacks/

 GuLoader Targets US Financial Firms With Tax-Themed Phishing Lures
 infosecurity: 13 April, 2023
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/guloader-targets-us-financial-firms/

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2023年4月15日 (土曜日)

Swatting

下記の記事が出ている。

 ウソの通報で特殊部隊を送りこむ嫌がらせ「スワッティング」を完全自動化した代行業者が登場している
 Gigazine: 2023年4月14日
 https://gigazine.net/news/20230414-torswats-swatting-automated/

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2023年4月14日 (金曜日)

RapperBot

下記の記事が出ている。

 New Mirai Variant Employs Uncommon Tactics to Distribute Malware
 DARKReading: April 14, 2023
 https://www.darkreading.com/remote-workforce/new-mirai-variant-employs-uncommon-tactics-to-distribute-malware

 

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2023年4月13日 (木曜日)

Juice Jacking

下記の記事が出ている。

 FBI & FCC Warn on 'Juice Jacking' at Public Chargers, but What's the Risk?
 DARKReading: April 13, 2023
 https://www.darkreading.com/ics-ot/fbi-fcc-warn-juice-jacking-public-chargers-risk

 

[追記:2023年4月17日]

関連記事を追加する。

 Why is ‘Juice Jacking’ Suddenly Back in the News?
 Krebs on Security: April 14, 2023
 https://krebsonsecurity.com/2023/04/why-is-juice-jacking-suddenly-back-in-the-news/

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2023年4月12日 (水曜日)

英国:GDPRに定めるシステムによる自動的な判定の禁止条項をAIが反故にしつつあるという問題を解決するための立法案の取り組み

下記の記事が出ている。

 Replacing GDPR in the UK: Assessing AI and Research Provisions
 infosecurity: 11 April, 2023
 https://www.infosecurity-magazine.com/news-features/replacing-gdpr-ai-research/

容易なことではないが,検討しているという点が重要だ。

日本国の場合,指導的な立場にある人々が問題意識をもっておらず,自分の頭脳で考えることができないという致命的な問題がある。

誰かが苦心して得た結果をパクることが「勉強すること」または「思索すること」だと信じている者があまりにも多すぎる。

そのような者は,たぶん,ChatGPTよりも知的能力が劣っている。

 

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ウクライナ:露軍の戦死者数が累計18万人を超えたらしい

下記の記事が出ている。

 Russian military death toll in Ukraine rises to 180,050
 ukrinform: 12 April, 2023
 https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3694714-russian-military-death-toll-in-ukraine-rises-to-180050.html

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2023年4月11日 (火曜日)

節操

下記のようなものがある。

 https://www.soumu.go.jp/main_content/000826706.pdf

なお,人工知能規則案の参考訳は,下記のところにある。

 人工知能規則案(COM/2021/206 final) [参考訳]
 http://cyberlaw.la.coocan.jp/Documents/LawandInformationMag_No45_2.pdf

 

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2023年4月10日 (月曜日)

ChatGPTは盗聴アプリ?

下記の記事が出ている。

 Three Samsung employees reportedly leaked sensitive data to ChatGPT
 engadget: April 7, 2023
 https://www.engadget.com/three-samsung-employees-reportedly-leaked-sensitive-data-to-chatgpt-190221114.html

ChatGPTでもSiriでも,アプリの機能をオンにしている限り,人間が発する音声をキャッチし続けている。その音声が自然言語による文の構成となっている場合,自然言語の解析を実行する。この解析の部分に関し,古い世代のAIの考え方を捨て,「物まね方式」を採用したのがこれらのアプリのAIシステムだと言える。「物まね」のためのサンプルを常に収集し,その複製物が記録される。非常に強力な演算能力をもつシステムによってパターンマッチが実行され,最適と思われるサンプルを(そのまま,または,同一性を保持しないで)アウトプットする。そういう仕組みだ。

だから,ChatGPTでもSiriでも,たとえ機密情報に分類(classify)される情報であっても,それが存在する限り,自動的に記録し続ける。

そういうものだと理解して使用している限り,盗聴アプリではない。

しかし,その利用者の半分以上は,そのようなメカニズムが存在すること,そのようなメカニズムが存在することの社会的意味を正確に理解するだけの知的能力や知識・経験をもっていない。若年者のような経験の乏しい者では特にそうだ。
そのような者にとっては,結果的に盗聴アプリとして機能し続ける。

法学上及び政治学上の興味関心としては,「そのようにして集積しているデータの集合体を管理可能な自然人は存在するか」ということに尽きる。そして,仮に存在するとして,「それは誰なのか」が検討の対象となり得る。無論,ハッキング可能な場合,その「誰か」は正規の権限をもつ誰かではなく,敵国の諜報機関や犯罪集団またはテロ組織であり得る。

とりわけ,平時と戦時が常に共存する状況の下においてはそうだ。

 

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2023年4月 9日 (日曜日)

ChatGPTに関するウォールストリートジャーナル(日本語版)の記事

下記の記事が出ている。

 ChatGPT生みの親、アルトマン氏が抱える矛盾
 Wall Street Journal(日本語版):2023年4月7日
 https://jp.wsj.com/articles/the-contradictions-of-sam-altman-ai-crusader-72c6467a

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2023年4月 7日 (金曜日)

CCTVハッキング

下記の記事が出ている。

 The Rise of CCTV Hacks in an Evolving Cyber-Threat Landscape
 infosecurity: 6 April, 2023
 https://www.infosecurity-magazine.com/opinions/rise-cctv-hacks-cyber-threat/

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Genesis

下記のとおり公報されている。

 Notorious criminal marketplace selling victim identities taken down in international operation
 National Crime Agency: 5 April, 2023
 https://www.nationalcrimeagency.gov.uk/news/notorious-criminal-marketplace-selling-victim-identities-taken-down-in-international-operation

 

[追記:2023年4月9日]

関連記事を追加する。

 FBI Leads International Effort to Seize Domains for Notorious Genesis Market
 infosecurity: 5 April, 2023
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/fbi-seizes-domains-notorious/

 FBI Seizes Bot Shop ‘Genesis Market’ Amid Arrests Targeting Operators, Suppliers
 Krebs on Security: April 4, 2023
 https://krebsonsecurity.com/2023/04/fbi-seizes-bot-shop-genesis-market-amid-arrests-targeting-operators-suppliers/

 

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2023年4月 6日 (木曜日)

ChatGPTによる感想文の例

私は単なる自動的な著作権侵害機能の集合体に過ぎないと理解しているので,全世界的に禁止されるべきだと考えているが(=学習することが合法的に実行可能であっても,出典や原著者を明記しない出力は公正な利用にも公正な引用にも該当しない。無から有は生まれないので,必ず何らかの原典からの複製となる。そして,原著者の許諾のない文章の改作・合成等の処理は著者者人格権の侵害になる。),それはそれとして,下記のような記事が出ていた。

 チャットGPT巡る学校向け指針、文科省が検討…「瞬時に作文」悪影響に懸念
 読売新聞:2023年4月6日
 https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230405-OYT1T50276/

懸念が生ずるのは当然のことなのだが,この記事の中で「感想文」の出力例として示されている「葛藤や苦悩を抱える人がいることを知り、相手を理解する大切さも学んだ」との文は,そもそも感想文ではない。「感」も「想」も含まれておらず,単に学習結果(認識・記憶内容)の一部を出力しているだけだ。

感想文は,「他者とは異なる自己であること」を明確かつ唯一無二的に識別可能な文を用い,ある対象に関する(他者とは異なる自己だけの)考察結果や情動の動きを示す文章,または,当該課題に関する唯一無二的な自己の主張とその根拠の合理的な論証を含む文章でなければならない。

そのような文章であるか否かを評価しなければならないので,「感想文」の評価・採点は,本当は,教員にとって最も難しい作業の1つに属する。
教員でありながらそのように認識していない者は,教員としては不適切なので,教員としての職を辞職すべきだろうと思う。

また,学生に対して「感想文」とはそのようなものだと教えることも非常に難しい作業の1つだ。大抵は全く理解しないまま卒業していく。

「感想文」としての諸要件を満たさない提出物を全部「0点」として採点することも可能なのだが,大幅に妥協しないと「ほぼ全員留年」という事態が発生しかねないので,常に悩む。

しかし,私が悩んでいても事態が改善されることはなく,ChatGPTの不適切利用が蔓延し続けるだろうし,それによって,そう遠くない将来,若者の白痴化がどんどん進行して人類社会が崩壊することになるのだろうから,既にあきらめている。

ちなみに,ChatGPTのような学習型AIに一定のバイアスをかけることは十分に可能だ。このバイアスをかけるための処理は,当該システムの開発時にも実行可能なのだが,学習型AIの特性として,一定の(隠された)傾向性のある情報やデータをどんどん学習させるという方法によって,後発的にバイアスをかけることも可能だ。人間であれば,「洗脳」に該当する行為のような処理を電子的に短時間で大量に実行するということになる。

軍事的にはそのようなバイアスをかけるための仕掛けを実行するサイバー攻撃が既に実施されていると考えられる。そうやって,ネット依存症的な若者を独裁者の支持者として洗脳してしまうことが可能となる。相手国に対しては,世論の分裂を発生させることも可能となる。また,学習型AIを使用してニュース記事等を作成している企業等において,(経営者が全く知らない間に)思想汚染してしまい,自動的に思想汚染された記事を当該企業の信頼性を背負った記事として配信することが可能となる。

私は,そのような実例を既に多数発見している。例えば,特定の国に対して批判的なサイトなはずなのに当該国に親和的な記事や自動翻訳物がどんどん掲載されているニュースサイトは存在する。翻訳記事作成のための自動翻訳も学習型AIを用いる時代となっているので,バイアスがかかるように洗脳してしまうことが可能なのだ。

一般に,自動翻訳では,中立性や客観性は全く保証されない。

結局,報道分野においても,常に戦時と平時が共存する状況にあることを理解しなければならない。

したがって,国としては,かなり重大な国防問題としてもこの問題をとらえる必要性がある。単なる教育現場の懸念のような問題だけでは済まされない。

 

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2023年4月 5日 (水曜日)

Rorschach

下記の記事が出ている。

 Mysterious 'Rorschach' Ransomware Doubles Known Encryption Speeds
 DARKReading: April 5, 2023
 https://www.darkreading.com/vulnerabilities-threats/mysterious-rorschach-ransomware-doubles-known-encryption-speeds

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2023年4月 3日 (月曜日)

WorldBytes

下記の記事が出ている。

 Malwarebytes unveils WorldBytes to help users reveal the hidden cyber threats around them
 Help Net Security: April 3, 2023
 https://www.helpnetsecurity.com/2023/04/03/malwarebytes-worldbytes/

 

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2023年4月 2日 (日曜日)

英国:Capitaに対するサイバー攻撃

下記の記事が出ている。

 Failed IT systems at Capita fuel fears of cyber-attack on crucial NHS provider
 Guardian: 31 March, 2023
 https://www.theguardian.com/business/2023/mar/31/capita-it-systems-fail-cyber-attack-nhs-fears

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2023年4月 1日 (土曜日)

トロイの木馬を仕組んだ3CXアプリを用いたサイバー攻撃

下記の記事が出ている。

 North Korean Hackers Use Trojanized 3CX DesktopApp in Supply Chain Attacks
 infosecurity: 20 March, 2023
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/north-korea-hackers-trojanized-3cx/

 

[追記:2023年4月2日]

関連記事を追加する。

 Do you use comms software from 3CX? What to do next after biz hit in supply chain attack
 Register: 30 March, 2023
 https://www.theregister.com/2023/03/30/communications_software_vendor_3cx_hit/

[追記:2023年4月4日]

関連記事を追加する。

 3CX Breach Widens as Cyberattackers Drop Second-Stage Backdoor
 DARKReading: April 4, 2023
 https://www.darkreading.com/attacks-breaches/3cx-breach-cyberattackers-second-stage-backdoor

[追記:2023年4月21日]

関連記事を追加する。

 Two Connected Software Supply Chain Attacks Lead to 3CX Compromise
 infosecurity: 20 April, 2023
 https://www.infosecurity-magazine.com/news/north-korean-hacker-suspected-3cx/

[追記:2023年4月23日]

関連記事を追加する。

 3CX Breach Was a Double Supply Chain Compromise
 Krebs on Security: April 20, 2023
 https://krebsonsecurity.com/2023/04/3cx-breach-was-a-double-supply-chain-compromise/

[追記:2023年4月25日]

関連記事を追加する。

 Critical Infrastructure Organizations Further Affected in 3CX Breach
 DARKReading: April 25, 2023
 https://www.darkreading.com/attacks-breaches/2-infrastructure-organizations-further-affected-3cx-breach

 

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英国:「booter」または「stresser」

下記の記事が出ている。

 UK Sets Up Fake Booter Sites To Muddy DDoS Market
 Krebs on Security: March 28, 2023
 https://krebsonsecurity.com/2023/03/uk-sets-up-fake-booter-sites-to-muddy-ddos-market/

 

[追記:2023年4月3日]

関連記事を追加する。

 German Police Raid DDoS-Friendly Host ‘FlyHosting’
 Krebs on Security: March 31, 2023
 https://krebsonsecurity.com/2023/03/german-police-raid-ddos-friendly-host-flyhosting/

 

 

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