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2022年11月26日 (土曜日)

米国:学資ローン問題

下記の記事が出ている。日本国にとっても他人事ではない。

 What to know about the pause on student debt relief
 The Hill: November 26, 2022
 https://thehill.com/homenews/administration/3748554-what-to-know-about-the-pause-on-student-debt-relief/

私が子供の頃と比較すると,世間は随分と変化し続けてきたと思う。

ある時期には「学歴」が神聖視された。実質で判断する能力をもつ者が圧倒的に不足していたからだ。形式で判断するしかない。

現在では,学歴だけではどうにもならない。経済状況が許さないからだ。当該分野における能力をもともともっており,かつ,その能力を実質的に伸ばす可能性がなければ採用されない。その能力は学歴や学位とは無関係のものだ。経済状況が厳しいので,人事上の選別眼もかなり厳しくなる。かつてのバブルのような状態は二度と再来しない。

ただし,私が見ているところでは,「可能性」に賭ける能力と選別眼をもつ経営者や人事担当者は,相変わらず多くないようだ。それは,人事担当者の人事も学歴や肩書きなどによって形式的に実施されており,人事能力の客観的な測定と評価が行われることがないからにほかならない。また,現実問題として,地元有力者等と情実で結びついていたほうが客観的な人事を実行するよりもうまくいくという現実が存在したということも否定できないと思う。しかし,現実は更に厳しさを増している。

「情実よりも客観的な実質をとらなければならない」という(国際的な政治環境上及び経済環境上の)シビアさが増加しているのだ。

 

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