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2022年10月13日 (木曜日)

Interpolは無力

下記の記事が出ている。

 Interpol is labelled useless on Russian war crimes
 The Times: Octover 13, 2022
 https://www.thetimes.co.uk/article/interpol-is-labelled-useless-on-russian-war-crimes-gp2jdnhpm

当然,無力だと思う。

なぜ無力であることが非難されるのか,よくわからない。

一般に,Interpolは,もともと平時の通常犯罪に関して各国の警察機関が捜査協力をするための機関であり,戦時対応のための機能を全くもっていない。少なくとも,国際的な軍警察ではない。

現時点において,戦争犯罪に関して,どの主権国家に対しても絶対的に優越的な強制捜査権限をもつ国際機関は存在しないし,今後も出現しないだろう。

もともと国際機関というものは,どんなことに関しても無力であり,特に国際的な規約や規範に反して無謀な行為を実行し続ける国家の政府を物理的に殲滅または抑止またはそのような政府に対して報復するという側面では完全に無力だ。
応報刑論ではなく教育刑論の考え方を前提にした場合,思想介入となるので,ますますもって(ほぼ完全に)無力であらざるを得ない。
一般に,教育刑論は,例えば,共産主義思想や独裁者の思想を強制的に需要させたり洗脳したりするための刑法理論の一種であり,独裁国家に馴染みやすい。

一般に,国際機関がもし無力でないとすれば,とっくの昔に世界平和が達成されているはずだ。
ただし,もしそうなったとすれば,地球上の総人口が現在の1億分の1程度まで減少する可能性が高い。
現実には全く反対に,紛争を全く解決できずにいがみあい続け,争いを継続し,ときどき生ずる殺し合いを防ぐことができないからこそ,逆に現在の総人口を維持できているとも言い得る。

このような逆説的な表現の意味するところを即座に理解できる読者は,人間というものを正常に理解できている。その逆もまた真。

 

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