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2022年7月19日 (火曜日)

フルトヴェングラーとエドウィン・フィッシャーの「皇帝」

生前整理のために日常のかなりの労力を割いている。

だいぶ片付いていきたのだが,まだまだだ。自分の未練のような気持ちを消滅させないと捨てられないものが多すぎる。

生前整理とは心の整理でもあるのだが,これが一番難しい。

なにしろ,私は聖人でも哲人でもない,単なる凡人の一員に過ぎない。

しかし,思案していても仕方ないので,とにかく仕分け作業をしている間に,古いLPやらCDやらも仕分けすることになった。息子の意見によりLPは全て保存することになったがCDが難しい・・・現在ではネットでダウンロード視聴できるコンテンツが大半を占めている。

やっている間に,かつて東芝EMIからLPで出ていたものをノイズ処理した上でそのままCD化したものを見つけた。自分で買ったものであることは間違いないのだが,忘れていた(笑)

早速聴いてみた。

素晴らしい!

無論,個性または趣味嗜好の問題なので,好き嫌いはあると思う。

しかし,好き嫌いを全く度外視して,「このような演奏は二度と再現できない!」という点に異論のある人はほとんどないだろうと思う。

 

 

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2022年7月 3日 (日曜日)

IT業界の多重下請け

相当に昔から常に議論されてきた問題だ。

しかし,解消できない。

それは,企業における(人事管理の一部としての)天下り的な子会社移動や関係官庁における同様の出来事があるからだ。

解決策はある。

いわゆる天下りがあり得ないようにするため,単純に解雇または定年退職を基本とし,退職後の職場を一切保障しない政策に転換することだ。

だが,それができないから,いつまでも解決できない。

しかし,日本国が生き残りをかけたければ,(本当はプライドが高いだけで完全に無能な)「エリート層」を冷たく切り捨て,名目のいかんを問わず,能力主義に徹することだ。

そのためには,現下の世界の状況が「戦時」であり「平時」ではないということを明確に認識する必要性がある。

このことは大学の講義でもくどく力説していることなのだが,その意味をわかる人が滅多にいない。

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岡田清一『相馬氏の成立と発展』

先日,相馬市を訪問し,広文堂書店(福島県相馬市中村田町)で欲しいと思っていた書籍と資料を購入した。その際,たまたま下記の書籍を見つけ,購入した。

  岡田清一
  相馬氏の成立と発展
  戎光祥出版(2015年10月20日)
  ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4864031813
  
ざっと読んでみた。わかりやすくまとめてある良書だと思う。

房総~北関東の遺跡や寺社を探訪していると相馬氏と関連する場所と遭遇することがしばしばある。その流れには諸流あるのだろうし,後代の系図作家が創作した偽物も混じっている可能性はあるし,僭称も当然に存在すると想定されるのだけれども,それらのことを考えた上でも,それぞれの地域における相馬氏系の名家が存在したことは疑いようがない。

それらの人々が具体的にはどのような人々だったのかについて,かなり強く興味をもっていた。

なにしろ,相馬氏は,古代から続く家系である可能性が極めて高い。

「相馬」という語それ自体も,明らかに,倭語ではないインド系またはペルシア系の古代語の変形物だと考えられる。

この書籍の内容は,伝統的な考え方をとりまとめるということに重点を置いてはいるが幾つかの仮説を提示している。普通だったら遠慮して書かないだろうと思われることも書いてある。大震災以降,現在の相馬市とその周辺地域が強いられている異常事態がそのように書かせたのだろうと思う。

一読の価値がある書籍として紹介する。

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