焦り
下記の記事が出ている。
Putin warns United States against supplying Ukraine longer range missiles
REUTERS: June 6, 2022
https://www.reuters.com/world/europe/putin-warns-west-russia-will-strike-harder-if-longer-range-missiles-supplied-2022-06-05/
恫喝の一種なのだが,実質を考えると,焦りの表現だと考えられる。それは,露軍戦死者の数が5万人以上(状況次第では10万人近く)に達する可能性が出てきていることによる。
現時点でも既に3万人以上が戦死していることが誰の目にも明らかになっているけれども,5万人~10万人以上が戦死という事実が明るみに出れば,プーチン個人が失脚するリスクが高まる。
それだけではなく,体制が内部崩壊してしまう危険性が高まるので,その動乱の中でプーチンの妻と娘らも殺されてしまう危険性が高まるという超利己的な理由により焦っていることは,ほぼ間違いない。
加えて,未来の人々から「愚劣な大統領」と呼ばれることになることを一番恐れている。それゆえ,どうにか手柄をあげたいと焦るし,それが無理だという現実と直面すると,駄々っ子のような感情に支配され,恫喝を連発することになるのだ。
ロシア国民の生命や利益を少しも考えない超利己主義者だと言える。
ただし,ロシア国民の生命や利益を微塵も考えることなく,自分とその仲間の利益を追求し,その利益の追求という目的の達成のためには他国の侵略も辞さないという侵略主義の発想しかできないという思考構造は,ソヴィエト以来の伝統(遡っては古代からの伝統)のようなものだ。
このような利己主義の発想は,ロシアの近隣国にも非常に大きな影響を与えてきた。そのことが国際的な不安定の最大の要因となっている。
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プーチンの一方的な行為によって人類が滅亡してしまう現実のリスクが高まっている。
ロシア人は,プーチンとメドヴェージェフによって無理心中(compelled mass suicide)させられたくなければ,正しく行動すべきである。
それが期待できないときは,天罰または神罰が下ることを待つしかない。
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