レーニンとは何だったのか?
下記の記事が出ている。
The nasty truth about Lenin: Antony Beevor doesn't fully explore the tale behind the USSR's birth, but he still produces a well-researched volume
Daily Mail: 4 June, 2022
https://www.dailymail.co.uk/home/event/article-10868279/Russia-Revolution-Civil-War-review-nasty-truth-Lenin.html
「今どき誰が信じるものか」と思う人が少なくないだろうと思う。
事実,過去においても現時点においても,ソヴィエトロシアと中共の指導者達は全く信じていなかったし,今後も信じることなどあり得ない。
彼らが信じることができるのは,(政治思想や政治哲学ではなく)武力による現実的支配だけだ。
ただし,低所得階級であるために教養を積むことができなかった人々を騙して手下にするためには,偶像化されたレーニンのイメージというものが非常に都合の良い手立ての1つだったことは否定しようがない。
政治哲学や政治思想は,武力支配を確立するという目的を達成するための過程において利用されてきた「手段」または「道具」の一種に過ぎない。
比較神話学(特にジョルジュ・デュメジルの見解)をきちんと批判的に理解すれば,全てがバリエーションのようなものだということを速やかに理解できるようになる。
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