抽象概念としてのナチズム
一般化された抽象概念を操作できるだけの十分な能力のない者の多くは,自分自身もその集合に含まれ得るということを認識・理解することが不可能または困難だ。老化や疾病による脳機能の劣化がある場合も同じ。それらの者は,「自分だけは例外」という観念から逃れることができない。
その結果,例えば,世界規模で核戦争が発生すると「誰も生き残ることができない」という場合の「誰も」の中に自分自身も含まれるということを認識・理解することも不可能または困難となる。健全な思考回路をもつ者にとっては理解しにくいことかもしれないが,現にそうなる。
これらの諸点については既に書いてきたとおりだ。
バビヤール
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-200c10.html
独裁者とその仲間が支配する国において「人権」は存在しない
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2022/03/post-359a98.html
要するに,「ナチに対する攻撃」を口にしている国家指導者,その者こそが,まさに典型的にナチ的な発想と決断と行動を重ねている。
ここでいうナチ的な発想とは,独裁主義,白人至上主義,近隣諸国に対する軍事侵攻と併呑の正当化,相手国軍人及び一般市民の大量虐殺または残虐行為もしくは完全抹殺の是認または積極的推進(民族浄化),略奪行為の是認または積極的推進を主要な構成要素とする政治上の発想または施政上の発想のことを意味する。
プーチンの一方的な行為によって全面核戦争に突入し,人類が滅亡してしまう現実のリスクが高まっている。
ロシア人は,プーチンとメドヴェージェフによって無理心中(compelled mass suicide)させられたくなければ,正しく行動すべきである。
それが期待できないときは,天罰または神罰が下ることを待つしかない。
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