露軍のパイロットがそろそろ枯渇するのではなかろうか?
ウクライナ政府は,露軍による侵略開始以降,これまでに1万8000人ほどの露軍兵士を戦死させたとしている。その中には,航空機のパイロットも含まれると考えられる。
Russia’s combat losses in Ukraine reach 17.8 thousand troops
ukrinform: 2 April, 2022
https://www.ukrinform.net/rubric-ato/3446450-russias-combat-losses-in-ukraine-reach-178-thousand-troops.html
破壊した航空機の数は143,破壊したヘリコプターの数は134としている。
たいした数ではないと考えるかもしれないが,実戦に耐えるレベルの航空兵の数は,現実には,どの国の軍隊でも必ずしも多いとは言えない。しかも,訓練・養成に非常に長い時間と多額の資金を要するため,簡単に育成できない。
ロシアのジェット機やヘリコプターがどんどん撃墜されているのは,最新の携帯式防空システムの性能が非常に良いということが一番の原因ではあるが,どのような防空兵器にも限界があるので,それを理解するだけの高度の知能と極めて優れた運動能力及び操縦技術をもったパイロットではなく,普通のレベルのパイロットまたは訓練不足のパイロットや能力不足のパイロットを戦場に投入せざるを得ないという露軍兵士の底の浅さのようなものが影響しているのかもしれない。
いずれにしても,貴重な航空兵がどんどん戦死し,または,捕虜になってしまうと,その穴を埋めることは難しい。
しかも,現代の航空機は電子部品のかたまりのような構造になっており,実戦で使用すると,当然のことながら損耗や故障が発生する。ところが,露軍は,自前で電子部品を調達できない。
さて,今後どうなるのか・・・
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