過去からの教訓
現在のEU諸国は,国家体制の相違及び歴史の相違に拘らず,いずれも平和主義と自由主義を基本とする国家となっている。それらの基本原理がEUの連携のための必須要素であることは,EUの基本条約の中で明確に定められている。
しかし,過去5000年くらい遡った欧州及びユーラシアの歴史を知り,特に16世紀以降の欧州~ロシアの歴史を知ると,様々な教訓を得ることができる。
特に,戦争,軍事上の戦略及び戦術,作戦に関しては,第1次世界大戦及び第2次世界大戦が非常に参考になる。
現在,ウクライナで起きていることを考えてみると,例えば,Vロケット兵器によるロンドン攻撃,スターリングラード攻防戦,クルスクの会戦等を連想してしまう。それらの戦術や作戦行動が最終的に失敗したことは周知のとおりだ。旧ドイツ軍の電撃作戦が兵站の関係で結局うまくいかないという点は周知のとおりだと思う。
「歴史は繰り返す」とはよく言ったものだと思う。
そして,過去に学ぶことなく,今度は自分自身が過去の指導者と同じ誤りを繰り返す場合,その者のことを「愚人」と呼ぶ。
愚人による支配は,単独では成立しない。愚人は,単独では,人々から蔑まれるだけとなるのがせいぜいだ。
しかし,愚人を利用して金銭的利益等を充足させようとするあくどい「取り巻き」のような連中が存在するので,愚人による支配が成立する。
それゆえ,どのような連中が愚人を担ぎ上げているのかを精密に分析することが,問題の解決のために非常に役立つ。
例えば,ゲッベルスやヒムラーのこと,そして,更にその取り巻きの人々のことを精密に知らないと,ヒトラーのことを正確に理解することもできない。
今回の件では,骨相学的に近似した容姿をもつ政治家や官僚が次々と登場するので,その点でも非常に興味深い。
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