無線通信に対するサイバー攻撃
国際紛争が激化した場合,他国による無線通信網の破壊活動も当然実施されることになり,それらの大部分はサイバー攻撃またはサイバー戦の一部として認識可能である。
東西冷戦当時において,このような無線通信網の途絶の可能性は,核戦争による電磁波の攪乱現象によって非常に広範囲に発生すると想定されたため,そのような攻撃に耐えることのできる軍事通信網を構築するために,電磁波の影響を受けることのない有線通信によるインターネットの構築が国家事業として進められ,後になって,民間利用が認められるようになってから,現在のようなインターネットの姿になった。
しかし,民間企業は,基本的には国防上の必要性に反しても自己の利益を追求するのが普通だ。それゆえ,(特に無線通信による)インターネットは,全体として非常に脆弱なものとなった。
インターネット全体にそれを及ぼすことは既に不可能ではあるが,少なくとも,重要インフラ及び国家機関のシステム等に関しては,インターネットが構築され始めた当初の目的を思い出し,大至急,全て有線化し,原則として,無線通信を禁止するようにすべきだろうと考える。
長きにわたった平和な時代は,既に終わった。
***
日本国だけではなく,西側諸国ではどこでも,そして,中国においてさえ,楽観論を述べる学者や(新聞の論説委員等を含め)評論家等は,馬鹿であるか,ロシアの工作員であるかのいずれかであることが確実だと思われる。
ウクライナが問題なのではない。東西冷戦当時と同様のレベルで東欧諸国を全て完全に支配下に置くことが今回の作戦の主たる目的であることは明らかだ。
Live: Russia launches full-scale invasion of Ukraine, explosions heard in multiple cities
France 24: 24/02/2022
https://www.france24.com/en/europe/20220223-ukraine-live-updates-france-urges-citizens-to-leave-zelensky-says-russia-has-approved-offensive
核兵器,生物化学兵器,サイバー兵器,宇宙兵器の全てが動員される可能性が高い。
[追記:2022年3月4日]
関連記事を追加する。
SpaceX sent internet terminals to Ukraine, but they could be be a "giant target" for users, expert says
CNN: March 3, 2022
https://edition.cnn.com/europe/live-news/ukraine-russia-putin-news-03-03-22/h_71da5789e3224ffd9140f964858b028f
***
某週刊誌の記事の中で,インターネットが核戦争も想定して開発された軍事目的のものだという言説は嘘だと書いてあった。その記事を書いた者は,記者という職業には向いていない。軍事目的ではないとすれば,一体どの国家組織が開発したというのだ?そして,民間開放前の時点では,軍用のネットワークと(実験用の,限定された,軍資金による)特定の米国理工系大学間ネットワークしか存在しなかったという事実をどうやって説明しようというのだ?
当時,大学関係者として協力していた人々は,その資金を,100%,米国の国防予算として受け取っており,国防目的であることを承知していた。ただし,当時の日本国内の国内事情により,そのことを公言できなかったので嘘をつくしかなく,現在でも嘘をつき通している。立派だと言えるが,その言説は真実を反映していない。私は,同時代人なので,現実にインターネットの元になった軍事システムの開発に関与した人々多数(物故者を含む。)と直接の面識があり,何が真実であったかを現に知っている。ただし,公的な守秘義務と個人間の信義のために,その詳細を公言することなく,全て墓の中にもっていくことにしている。
雑誌の記者である以上,米国の関連公文書全部を短時間で読破・理解する能力が当然に求められ,そのような能力がないのであれば,記者として他人から金をもらって飯を食うべきではない。
なお,元は軍用品と言われることを嫌う人々(IT企業関係者)から金を渡されてこのような記事を書いている可能性も否定できない。
| 固定リンク
コメント