某官庁の外国法令訳文
研究の関係で,既に立派な翻訳があるのであれば自分がやる必要はないので,調べてみたところ,某官庁のサイトで公開されているのを見つけた。
100点満点でマイナス50点くらいしかつけられなかったので,自分で参考訳を作成することにした。
目下,関連法令の翻訳を進めながら,確実な知見を獲得中。
一般に,法令の翻訳は,語句の置き換えではなく,外国法の法解釈そのものなので,単に語学力があるというだけでは全く歯がたたない世界だ。
そのような法解釈を成立させるためには,当該国の法体系全体を頭に入れ,基本的な語彙の体系と対応する辞書的なものを自分で構築するしかない。
無論,間違いもあるし,失敗もある。
それゆえ,あとで間違いに気づいたら訂正のための改訂を重ねている。
それにしても,当該某官庁は,かれこれ千万円単位の報酬を支払ってそのような翻訳を外注しているのだろうから,「会計検査院の目は節穴だ」という(公開の)証拠がどんどん蓄積されていることになる。
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