受験
労働時間も物理的な能力も全て無視して無償で配慮し,準備しろという。
無論,日本国憲法に違反するので,それが国務大臣の命令であれば,公務員の憲法遵守義務に違反する無効な命令ということになる。
一般に,政治家は,主として法律家ではないし,法学を専門的に学んでいるわけでもなく,司法試験合格者が多数というわけでもないので,日本国憲法に関して完全に無知であったとしても仕方のない面はある。しかし,無知であっても日本国憲法を遵守しなければならない。法の不知は許されない。
他方において,ほぼ全ての大学学長は,政府に抗議することがない。「腰抜け」「ちょうちん持ち」と評価されても仕方のない状態にある。実際,「この人は傑物だ」と感心できるような人材は全く見当たらない。
政府内において,所管の厚生労働大臣は,問題点がちゃんとわかっていても,見て見ぬフリを続ける。官房長官も同じ。財務大臣も文部科学大臣も同じだ。
要するに,政府として機能していない。
日本国は既に滅んでいると言える。
しかし,できないことはできないとはっきり言うべきだと思う。
運命を運命として受け止めるのでなければ,先に進むこともできない。
今では誰も覚えていないかもしれないが,学生運動がひどかった時代には,過激な活動家のために極めて多数の大学の受験等がめちゃめちゃにされてしまった。それに比べれば,現在の状況は,ほぼ天国のようなものだ。
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