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2021年12月 8日 (水曜日)

Avant before Bach - Deutche Kantaten

疲れたので今日の仕事を中止し,明日以降にまわすことにした。

Avant before Bachという音楽CD(HMC 901703)を聴いた。

Franz Tunder,Johan Kuhnau,Nicolaus Bruhns,Christoph Graupnerのカンタータが収録されている。

驚くべき極めて秀逸な演奏であり,感銘を受ける。心が洗われるような感じがする。素晴らしいの一言に尽きる。

いずれの楽曲も録音される機会が多いとは言えないものばかりなので,その意味でも非常に貴重なCD。

大バッハ以前の世代の音楽家がどのように苦心してイタリアの先進的な音楽を移入しようとしたのか,どのようにしてそれをドイツ語による聖書の音楽として再構成しようとしたのか,そのために,血の滲むような努力をどれだけ尽くしたのかがよくわかる。

そして,ドイツ語のミサ曲やカンタータにおける作法の発展を(私のような素人でも)実感できる点では,とてもありがたい。

Graupnerの曲は,大バッハと同時代の曲であり,当時のドイツにおける音楽世界を感得できる楽曲の1つだろうと思う。大バッハのマタイ受難曲をオーケストラの一員として演奏した若い頃のことを思い出した。

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