クリスマスイブなのだが
いろいろと事情があって,少しもクリスマスイブらしくない夜を迎えている。そもそもそのようなことを楽しむような年齢ではない。
自分自身のことはさておき,一年中何でもスーパーマーケットにおいてあるような時代となっているので,季節感というものがないのかもしれない。
どの店にいっても,骨付きのローストチキンが売れ残って山積みになっている。世間一般に,そのような食品を喜ぶ時代は過去のものとなっているのだろう。
このところの日常に従い,夕食をとった後,今晩は仕事を一切やめて,音楽CDを聴くことにした。
2010年の録音のようなのだが,ロンドンバロックの演奏による18世紀イングランドのトリオソナタ集(BIS-CD-1765)だ。
演奏それ自体は標準的なものだと思う。特に奇をてらったような部分はない。
様々な作曲家の楽曲が収録されている。
比較してみると,やはり,ヘンデルは天才の一員なのだろうと思う。優れている。
ちなみに,少し前のことなのだが,大バッハのクリスマスオラトリオを聴いた。長い曲なので,クリスマスに聴けるかどうかわからなかったからだ。
ゴットホルト・シュヴァルツ指揮による演奏(LC 48946)。
ブックレットの中にある少年合唱団のメンバーの写真に見える表情がとても素晴らしい。バッハが生きていた頃の合唱団もこのような表情で唄ったのだろうか?
演奏は,ライプチヒの聖トマス教会でライブ録音されたとても貴重なものだ。
この演奏の中では,第5カンタータの「Wo ist der neugeborene König der Juden?」が良い。
私の大好きな第2カンタータ冒頭のシンフォニアは,何度聴いても,誰の演奏を聴いても,本当に美しい曲だと思う。
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