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2021年12月 1日 (水曜日)

無礼?

まちがいのあるものを含め,非常に多数の参考訳を公表しているので,大学生のレポート等でコピペされることが多々あるようだ。

当該学部の教授会は,(当該行為は,日本国も加盟国となっているCoEのサイバー犯罪条約によってサイバー犯罪の1つとして掲げられている重大犯罪の一種なので)全く躊躇する必要なく,当該学生を退学処分とすれば良いと思う。

それがさておき,それに気づかない教員は,あまりにも勉強不足のため気づかないのだろうと思う。

大学教員としては,少なくとも自分の専攻分野の関連論文や資料等には全部目を通しているのが普通なのだが,普通でないレベルの教員が増えたということかもしれない。

無論,わかっていても,軽微なものについて目を瞑るかどうかは,各教員の教育の自由の範囲内にあるかもしれない。ただし,情をかけてやることが果たして本当に本人のためになっているかどうかは,わからない。

ところで,普通でないと言えば,私の参考訳とその解説を読まずしては成立しえないような内容でありながら,謝辞等が一切ないという非常に興味深い書籍がある。「謝辞がない」ということは,その著者が「敬意」という感情をもっていないということなのではないかと思う。どのような感情をもとうと各人の自由なので,それだけで責めることは許されない。しかし,著作権法に定める「著作者人格権を知らない」ということは,法律専門家として疑問符がつく。

同様の例は,畿内方面の某有名大学で比較的最近に審査された学位請求論文の中にも見受けられる。その論文に基づく学位は,取消されるべきだと思う。名前をあげなくても,関係者はわかっているはずだ。

 

 

 

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